
京山Cooking Chemistry 開催しました!
はじめに
このたび,2023年6月11日10:00~12:00に岡山市立京山公民館で「京山Cooking chemistry」を開催しました。
レモン水をかけたBTB溶液が黃色に、アジサイの花色の秘密、不思議なメレンゲ作りなど、盛りだくさんの科学実験イベントです!
理科の面白さをみんなで体験しました!!
京山Cooking Chemistryのきっかけ
本イベントは「つしまみんな食堂」さんと協力して開催しました。
期限の迫った備蓄食料を活用させていただいてフードロスを減らすと同時に、地域のみなさんが科学の面白さを体験できる場を提供したいと考えたことがきっかけです。
本イベントの内容
馴染みのある「酸性」と「アルカリ性」を題材に、以下3つのイベント内容を行いました。
酸性とアルカリ性を学ぶ
土壌からアジサイの花色の理由を探る
かめれおんメレンゲ作り
1. 酸性とアルカリ性を学ぶ
レモン水は酸っぱいですが、石鹸水は苦いですね。このように、液性によって味が変わったりします。
しかし、例えば酸っぱいか知りたいとき、いつも味見して確かめるのは危険です。
そこでBTB溶液やリトマス紙は自身が変色することで、その液体が酸っぱいのかを教えてくれます。
今回の実験では参加者のみなさんにピペットを用意し、各瓶内の液体を吸い上げて、リトマス紙に垂らしました。
続いてBTB溶液入りテストチューブに液体を入れて色を楽しみつつ、酸性の色、アルカリ性の色を学んでいきました。

2.土壌からアジサイの花色の理由を探る
実は、赤色アジサイが生えている土壌は酸性、青色のアジサイが生えている土壌はアルカリ性になっています。
アジサイの花にはアントシアニンが含まれており、これが酸性かアルカリ性かによって色を変えているそうです。
岡山市立京山公民館にはアジサイの植えられた花壇があります。
そこで、京山公民館より許可をいただき、この土壌を水入りテストチューブに入れた後、できた液をリトマス紙にかけました。
これによりリトマス紙が変色して、本当に土壌が酸性かアルカリ性かを確かめることができます!
花色と土壌が関係しているなんて、なんだか不思議ですね。

3.かめれおんメレンゲ作り
最後に、卵白・塩・砂糖・紫芋パウダーを使い、メレンゲを作ります。
このメレンゲに含まれる紫芋パウダーもアントシアニンを含むので、レモン水をかけると紫色から桃色に変化するのです。
最後はこのメレンゲをバウムクーヘンなどのスイーツに乗せて、みんなでいただきました。

おわりに
本イベントには多くのみなさんにご参加いただき、ありがとうございます。
色とりどりの変化をみせる科学に興味が湧き、身近に感じられる機会になれば幸いです。
その他
主催 :岡山大学DS部
協力 :つしまみんな食堂
本記事の著者:山野 寛将
本イベントに参加されたお子様:およそ30名
連絡先
ご不明な点などありましたら、以下のいずれかからお知らせください。
岡大DS部 WEBフォーム
岡大DS部 メール(dsc[at]okayama-u.ac.jp ← [at]を@に置き換えてください)