SoA vs KoRに関する裁定変更のご報告とお詫び

 日頃、DSALをご愛顧くださり誠にありがとうございます。この度は、Digitus Shadowverse Amateur League 第3ラウンド Group D SoA vs KoRの試合における問題と、当該問題に下された運営の裁定に変更がございましたため、このような形でのご報告とお詫びをさせていただきたいと思います。

 まず、本件に関する詳細な事実から整理いたします。本件は、11/3(日) 21:00より開始されたDSAL第3ラウンド Group D SoA vs KoRの試合中に発生した問題になります。まず第6バトル後に、SoA側から「ナイス!」という発言が「Group D」チャンネル内であり、この発言はSoA側がすぐ削除しました。SoA側からは、「ナイス!」発言は、SoAチーム内のdiscordサーバーに送る予定であった旨の弁明がなされました。このSoA側の行動に対して、KoR側は当該発言がKoR側で確認したところの試合中に発言された部分であり、大会規約の禁止事項に該当する「対戦者とのコミュニケーション」に該当するのではないか、というご意見を運営側に頂きました。

 ○まず、ここで一度本リーグのルールに関する部分について触れておきたいと思います。本リーグでは、基本的に観戦及び画面共有自体は認めておりました。これは、チーム内でチームメイトの試合を観戦することで、仲間の試合を待っている間も楽しんでいただけるようにするための配慮でした。そして、試合におけるコミュニケーションについてですが、チーム内での通話については、出し順などを相談する必要があるため認めております。ただし、「対戦者」に対する助言や指示に関しては一切禁止となっておりました。

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※大会規約「10.禁止事項」10.1(13)

 では話を本筋に戻します。前記したルールのもと、運営を行っており、KoR側は「ナイス!」発言は禁止されているコミュニケーションに該当するのではないか、という判断を運営側にお問い合わせいただきました。

KoR側の主張→対戦者が通知を切っていなかった場合、「ナイス!」という発言をもってリーサル等に気付く可能性が考えられ、これは対戦者とのコミュニケーションにあたる。

SoA側の主張→対戦者はdiscord通知を切っており、そのうえで対戦を行っているため見ることは出来ない。

 このような主張が紛糾したため、一度運営では応急的な対応として、第6バトルに関してはSoA側に疑わしき行為があったものとして敗戦処理とし、そのうえで勝負を続けていただく形をお願いいたしました。この運営指示に対し、KoR側の複数名の選手がSoA側に不可解な点がある以上試合をすることは難しいというご意見を運営側にいただきました。同時刻(23:00過ぎ)は、ちょうど運営対応者が一人しかおらず、運営としての判断が下せない状況下にあり、運営として適切な判断が下し辛い中で、KoR側の複数名の選手とやりとりを行ってしまい、対応が後ろ倒しになってしまいました。

 このままでは話が進まないということで、代表者の方を通話におこしいただき、KoR側からは3名、SoA側からは1名の代表者に事実確認のための聞き取り調査を行い、事実関係を洗いなおしました。多岐に渡る話し合いのなかで、KoRの主張は一貫して所謂ラジコン行為があったとして何らかのペナルティを加えてほしいという点にあり、SoA側は許されている観戦行為は行っていたが対戦者とのコミュニケーションはなく、SoA側の画面上では試合が終了するタイミングであり「ナイス!」と寄稿したという点でした。

 運営は、双方の主張や事実を確認したうえで、SoA側に疑わしき部分があったのは否定しがたいため、第3ラウンドのここまでのバトルをすべて没収し敗戦処理とし、引き続き試合を行うよう促す裁定を下しました。また、KoR側には ○Twitter上及びdiscord上でのSoAを不用意かつ不必要に評価を下げる発言 ○度重なる運営への異議申し立て ○Group D内で複数人で責め立てるなどの高圧的な言動 が確認されたため、当該選手の出場停止処分と、勝ち点2のはく奪を科しました。

 以上が、本件のここまでの流れです。

 さて、この本件に対する裁定を受けて、Twitter上で参加者であるか否かを問わずたくさんのご意見が見られました。そのなかで、やはり今回の裁定についてはおかしいのではないかという意見が多数見られました。また、実際に運営側にも同様の内容が送られ、運営としても今回の対応について改めて考えさせられる形となりました。本当に多くの方からご意見いただき、運営としてもいろいろと協議した部分ではありますが、すべての話し合いを終えた結果、運営がたどり着いた結論が以下の通りです。

○やはり本件に対する運営が下した裁定は、曖昧な部分を根拠にしたものであり、当該処罰を下すには判断材料が少なすぎる。我々が下した判断は適切なものではない。

 との結論に至りました。この結論に至った時点では、すでにTwitter上でご報告も済んでおり、この裁定についてどのような対応をするか、運営でもかなり慎重な議論が進められました。一度全体で公表した裁定を覆して新たな裁定を下すことは運営の信用を著しく損なう可能性があり、またKoRならびにSoAにも大変なご迷惑をお掛けすることになるということは我々も十分に理解しておりました。ただその中で、Twitter上でSoAが「不正行為をした」というツイートを発見し(当該ツイートは参加者ではない)、運営の中で確証が持てていないものが、このように外部であたかも不正したように取り扱われていることの深刻さを感じました。運営としては、裁定を変える決断は重大な決断であり、本変更によって多くの方からの信用が揺らぎ、惑わしてしまうことになるのは覚悟の上です。我々への批判よりも、参加者SoAの名誉を守ることのほうが最優先事項であると判断し、今回以下のような決断をいたします。

○前回裁定のSoAのバトル没収を撤回。

○SoA側第6バトルは、SoA側の選手が名前を別の者に変更しており、KoR側もそれを確認せずに試合を行っているため、SoA側が勝利していた試合でしたが、第6バトル目については無効試合とし第6バトルから再試合(KoR側の一敗については取消とする)。

○KoR側の勝ち点没収については無しとし、選手の出場停止に関しては変更しない。

 この変更を下すのに、運営一同は悩みに悩みました。結論として自分たちの今色々見聞きしたうえで正しいと思う判断をしようということで、今回はこのような裁定変更をいたしました。この件に関して、各々思う部分があるかとは思います。我々の裁定変更がDSALを応援してくださってる方にとって残念なものであるかとも存じます。なにより、今回運営の対応で二転三転してしまったことについてはKoR並びにSoAには本当に申し訳なく思っております。おそらく、この裁定を受けても納得いかない部分があるかと思いますが、これが我々運営の最終的な結論になりますのでご理解いただきたいと思います。

 また、見ていただいている方にも非常に不快な思いをさせることとなり、重ねてお詫び申し上げます。

 今後は、運営一同このような事態が発生しないように、ルールに関する取り決めの周知や、運営自身の対応の仕方についてしっかりと議論していき、今回なくした信用を取り戻せるように邁進していきたいと考えています。どうか、今後ともDSALをよろしくお願いいたします。