【歯科・採用】クリニックが求めることを明確に示しておく。
先日、ニッチの会のセミナーにご参加いただきました皆さん、ありがとうございました。
こちらのブログでは、求人クリニック向けの記事を投稿していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
今回の記事は
「もう少し気を利かせて動いてほしい」
「入社したスタッフが仕事に不満を保たないようにしてほしい」
こういった方の疑問にお応えする内容となっています。
記事の内容
①クリニックが求める仕事内容を明確に伝える
②「あなた(スタッフ)の役割は○○」をしっかり伝えておく
私は、歯科業界のみで活動する転職エージェントとして、11年。現在は、転職エージェントと兼任して歯科医院の非常勤事務長としても活動しています。
どの事業運営の悩みの多くは「ヒト」「モノ」「カネ」ですが、特に「ヒト」については、いつも同じではありません。
1500件以上の歯科医院経営者とお話ししてきましたが、「うちのクリニックは全くそんな悩みないよー」というクリニックはありません。
また、みなさんが「このクリニックのスタッフすごいなー、院長は悩みはないんだろうなー」と思っているところでも何かしらの悩みはあります。
「ヒト」についての問題は、一生なくなりませんが、その問題の「質を変えていく」ということが大事だと思います。
その一つに「仕事の内容」があると私は考えています。
ぜひ、今後のスタッフ運営に役立てていただければと思います!
①クリニックが求める仕事内容を明確に伝える
これは、特に「採用面接」の時の話です。
クリニックが求める仕事内容を明確に伝え「あなたにどういった仕事をしてほしいか」をはっきり伝えることが大事です。
例えば、歯科助手・受付の採用の時。
院長は、「歯科助手と受付を兼任してほしい。慣れてくれば、TCをやってもらいたい」
本人は、「受付がやりたい」
採用側としては、「いい人を採用したい」という思いを強くしてしまうので、とにかく「人柄」だけで採用をしようとしてしまいます。
「入ってからじゃないと、合うか合わないかわからないからね」
こういって自分を納得させ、採用しているケースは多いのではないでしょうか?
もちろん、入ってからしか、わからないことはたくさんあります。
ただ、事前に解決できるところはしっかり解決しておく。そうしなければ、お互いにとっても無駄な時間を過ごすことになりますし、既存スタッフにも影響を与えてしまう可能性があります。
まずは、「仕事内容を明確に伝える」ぜひ考えておいてください。
そして、仕事内容を明確に伝えたなら、次は現場のスタッフにまかせなければいけません。その方が院長がイメージする仕事してもらえるように「レールを引いてあげる」ことが大事になってきます。
これは院長だけではすることはできません。採用を考えた段階で、チーフや各部署のリーダーと相談が必要をするようにしましょう。
【参考までに】歯科衛生士の転職相談で実際に仕事内容で問題になった事例を列挙します。
【歯科衛生士の仕事内容でのトラブル事例】
・ドクターへのアシストについて
・患者担当制について
・(経験者)キュレットを使う、使わない
・受付や電話対応もするのかどうか
・カルテ入力は歯科衛生士もするのか
・レントゲンのボタンについて
・洗い物の担当ついて
【②「あなた(スタッフ)の役割は○○」をしっかり伝えておく】
スタッフの定着に必要なのは「自分が必要とされているかどうか」
これは、私自身の経験なのですが、入社3日で「営業の先輩が誰もいなくなった」という経験をしたことがあります。
「どうやって営業するの?」「業界のことどうやって知るの?」不安だらけでした。
ただ、今思うと「自分しかいないんだ」ということで逆に「責任感」が出てきて、自分の「がんばる源」になったように感じます。
ちなみに、こういった話は、他の歯科医院でも聞きます。
「中核メンバーが急にやめたけど、新人たちがまとまって乗り切った」
「なかなか仕事に対するモチベーションが上がらないスタッフだったが、後輩の教育担当になって、練習をするようになった」
役割が「組織での存在意義」と「成長」を促してくれます。
「入社したばかりだから」と過保護のせず、可能な範囲でどんどん役割を与えていく。そうすれば、自分自身の役割を見つけ、成長し、クリニックに必要な存在になってくれるのではないでしょうか?
【まとめ】
・採用時点で、「仕事を明確に伝える」
・入社したら、やってほしい仕事をしてもらうため、レールを敷く
・役割がそのスタッフの成長と存在意義を見出してくれる
ぜひご参考にしていただければ幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!
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