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みんなが「歌詞」を検索している曲を調べてみた!2024年の年間1位はやっぱりあの曲

こんにちは、ヤフー・データソリューションのマーケティング担当の堀です。

皆さんは歌詞を検索したことがありますか?「気になる曲の歌詞をじっくり読んで理解したい」「カラオケなどで歌うために練習したい」など、いろいろな動機があると思います。昔はCDを購入すると歌詞カードがついてきましたが、ストリーミングサービスが主流となった現代は、スマートフォンなどの端末で歌詞を確認することが増えてきているのではないでしょうか。また、音楽を聴くツールが多様化したことで、売り上げ以外にも再生回数など以前より様々な音楽に関するランキングが発表されています。

そこで今回は、Yahoo! JAPANの検索データを分析できるツール「DS.INSIGHT」を使って、Yahoo!検索で「歌詞」と一緒に検索された「曲名」について、どんな楽曲の歌詞が検索されているか、季節のトレンドはあるのかなどを見ていきたいと思います。
まずは、2020年から2024年の各年の「歌詞」と一緒に検索された「曲名」の検索人数ランキングです。

「〇〇 歌詞」などのように、「歌詞」と一緒に検索されたワードの中から、検索数の多い「曲名」だけに絞り、ランキングにしています。
Billboard JAPAN 2024年年間チャート」や「LINE MUSIC 年間ランキング 2024」と比較しても、10曲中6曲が2024年の「歌詞」と一緒に検索された曲名に入っており、毎年、ドラマの主題歌やSNSで話題になった曲がランクインしていることがわかります。

また、どのチャートでも2024年の1位を獲得しているSNSで大流行した「Bling-Bang-Bang-Born」は、カタカナの「ブリンバンバンボン」での検索が最も多く、他に読み方やスペル違いの「bring ban ban born」「ブリンバンバンボー」「ビンバンバンボン」などでも検索されていました。
そこで、「Bling-Bang-Bang-Born」と「ブリンバンバンボン」のそれぞれの言葉と一緒に検索されたキーワードについてどんな違いがあるかをみていきます。

2024年のランキングをみると、「Bling-Bang-Bang-Born」には、タイトル自体の「読み方」が調べられており、「ブリンバンバンボン」は、「歌詞ふりがな」という検索があり、歌詞の読み方が調べられています。
また、「Bling-Bang-Bang-Born」は、アーティスト名の「Creepy Nuts」と一緒に検索されていることから、すでに「Creepy Nuts」を知っている人が多いと考えられ、一方で「ブリンバンバンボン」には、「歌手」を調べる検索が見られ、アーティスト名を知らない人の検索が見られることがわかります。

次に、「Bling-Bang-Bang-Born」と「ブリンバンバンボン」のそれぞれの言葉を検索した人が前後に何を検索しているかを「時系列キーワード」という機能を使ってみていきます。

「ブリンバンバンボン」を検索した人は、「Bling-Bang-Bang-Born」と比較して、前後に子供の病気やハッピーセット、キッズ携帯などの検索が見られ、小さいお子さんやお孫さんがいらっしゃる方の検索が多いと思われます。

続いて、「歌詞」と一緒に検索されたキーワードに季節の検索トレンドがあるか見ていきます。毎年3月に「歌詞」と一緒に検索された「曲名」の検索人数ランキングです。

3月に絞ってみると、ひなまつりや卒業式など3月の行事に関連する楽曲がランクインしています。コロナ禍で自粛していた行事が復活したことから、2022年頃から徐々に上位に卒業に関連する楽曲がランクインしたと思われます。

次に、「ひなまつり 歌詞」と一緒に検索されたキーワードを見ていきます。

4位の「ひなまつり 歌詞 5番」という検索が気になったので、実際に何番まであるか調べてみると、4番までしかないことがわかりました。ひなまつりの歌に、5番があるという都市伝説のようなものがあり、調べられているようです。

まとめ

これらの結果から、「歌詞」と一緒に検索される楽曲は、年間ではその年に話題になった楽曲の歌詞が多く検索され、さらに曲名の検索を深堀してみると、同じ楽曲でも、英語とカタカナで検索している人の違いや傾向が見えてきました。また、季節でみると、話題曲よりも行事などの関係した検索が上位にみられることがわかりました。
皆さんも、ふと、歌の歌詞が気になったときは、ぜひYahoo!検索で調べてみてください。

今回は、Yahoo! JAPANの検索データを分析できるツール「DS.INSIGHT」を使って記事を書いてみました。「DS.INSIGHT」は直感的な操作で、データアナリストではない私でも簡単にデータを使って記事を書くことができました。
コンテンツやSNSのネタ作りのほか、検索データや位置情報データを活用して消費者のインサイトを分析できるので、マーケティング戦略や商品企画、リスティング広告のキーワード選定など、様々なビジネスにご活用いただけますので、気になる方は、ぜひお試しください。

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