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「七五三」の検索数、10年間で半減していた

こんにちは、LINEヤフーでコンテンツ編集をしている清作左です。

11月15日は「七五三」。なぜこの日なのかというと、5代将軍徳川綱吉が息子の健康を祈った日で、これが庶民にも広まったとされています。正式な日は11月15日とされていますが、現在は仕事の予定などに合わせて他の日に行われることも多いみたいです。
また、七五三の由来は、3歳の「髪置きの儀」、5歳の「袴着の儀」、7歳の「帯解きの儀」からきています。

日本で古くから親しまれてきた七五三にまつわる検索を調べてみました。

「七五三」の11月の検索数、10年で半減

Yahoo! JAPANの検索データから、2014年以降の月間の検索数の推移を見てみましょう。

七五三の日に当たる11月に毎年検索数がスパイクしていることがわかります。

2014年が最大で減少傾向が続き2023年11月は、2014年と比べると47%まで落ち込んでいました。

出生数でみると14年は約100万人に対し、23年は約72万人。少子化の影響はありつつもそれよりもハイペースで検索数が落ち込んでいると言えるでしょう。

「子どもの成長を祝う、願う日本の行事」として、「お食い初め」「お宮参り」も調べてみたところ、14年以降の検索数の最大値、最小値を比べてみると、お食い初めは28%、お宮参りは24%にまで落ち込んでいました。

このことから、少子化とともに日本古来の子どもの成長を祝う行事、文化が廃れつつあると考えられそうです。

また、「753」の検索数の推移も規模は小さいながらも七五三と同様の推移を辿っていました。

「七五三」と「753」、検索層に違い

では、「七五三」と「753」を検索する人に違いはあるのでしょうか。
DS.INSIGHTを使って調べてみました。

検索ボリュームは10:1程度で、753のほうが男性の比率が高い、60代以上の方で753と検索する人が少ないという傾向があることがわかります。

しちごさんと入れて変換する「七五三」よりも数字を打ち込むだけの「753」のほうが手軽で、タイムパフォーマンス(タイパ)、効率性を意識した検索行動といえるかもしれません。


検索したときを起点に前後に何を調べたかを見ることができる「時系列キーワード」の機能を使って、前後30日間に何を検索したかを調べてみました。

七五三は「アプレレクール」「ファミリア」といった服のブランド関連や「アデノウイルス」「プール熱」「メルシーポット(鼻水吸引器)」など病気に関連するワードが出現している一方で、753のほうでは「学資保険」「出産手当金」「住宅ローン控除」といったお金に関するキーワードがよく出ており、傾向がくっきり。
七五三の検索のほうが女性の比率が多かった点を考えると、育児に直接関わるワードが強く出る傾向があると考えられそうです。

「七五三」を調べた人のお悩みは?

19年から23年の5年間、各年に「七五三 」を含むワードの検索数を調べてランキング化してみました。

「七五三 いつ」が不動の1位という結果に。
「母の日」の関連ワードでも「いつ」はよく調べられており、日にちが決まっているイベントごとは「いつ」か気になる人が多いようです。

特徴的なのは男の子と女の子では男の子の検索が多いことです。女性比率が多いので、母親が検索していると考えると、勝手がわからないから調べてみるという傾向にあるのかもしれません。
上位にランクインしている「親 服装」も男性ならスーツで済むものの、女性はそうではいかないところも反映されているのでしょう。

着物のレンタルや写真も検索されており、我が子の大切な成長の記録をちゃんと残したい親心も検索ランキングから伺えます。

検索数が減ってはいるものの、検索データから我が子を思う親の姿が浮かび上がってきますね。

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