
「バレンタインデー」日本と海外での違い|創作にも使える"まめぇ"知識🐏
こんにちは、夜月です🐏
年も明けて1ヶ月が過ぎるころ。街中はもうバレンタインに染まってきましたね✨ということで、今回はそんなバレンタインに関して、創作でも使えそうな豆知識ならぬ"まめぇ"知識をまとめていきます!
……え?節分?確かにあちらも"まめぇ"……そして恵方巻を食べる推し……いいですよね。でも私は……私は、バレンタインでキャッキャする推したちが見たいんです!そのための"まめぇ"知識をまとめるのです!
なので、今年の節分は皆様におまかせします♡
バレンタインデーの起源はローマから
※本項目は筆者が調べた中で納得した逸話を、筆者なりにまとめたものです。間違った内容が含まれている場合があります。お手数ですが、もし致命的な間違いがございましたら、コメントやメール等でご連絡くださいませ。
慈悲深い司祭の優しさは皇帝に届かず
もともとローマでは、2月14日というのは家庭と結婚を司る女神ユーノー(ユノとも)の祝日だったそう。

ジューン・ブライドというのも、この女神の加護が得られるとされているからだ。
そして、翌日には豊穣を祈願する祭りがあり、当時はそこで出会った男女がそのまま結婚することも多かったとか。
そして時代は流れ、西暦260年代。当時のローマは皇帝クラウディス2世による統治のもと、各地との戦争が絶えない日々でした。
ある時、戦力となる若者たちが、戦争に行きたがらないという事態に。いや、誰も好き好んで死地に向かいたいわけないんですけど。
そんな士気の下がっていく兵士たちに、皇帝は「故郷に残る家族や恋人がいるからだ」として、若者たちの結婚を禁じる法を施行。愛し合う者同士で一緒になることもできないまま、若者たちは次々に戦地へ送られていくのでした。
そんな彼らのことを哀れんだ、キリスト教の司祭ウァレンティヌス(またはヴァレンティヌス)は、ひっそりと、内緒で結婚式を執り行っていました。
しかし、司祭の行動はいつしか皇帝の耳にも届いてしまいます。
皇帝は「二度と法に背くな」と命じましたが、司祭はこれに反発。その後も内緒の結婚式を執り行っていましたが、とうとう捕まり、処刑されてしまいました。
その処刑の日は、西暦269年2月14日。処刑後、司祭は「聖バレンタイン」という聖人として、広く知られていくようになりました。
実際のイベントは14世紀のローマから
司祭の処刑以降も、毎年2月14日はお祈りをする日として、長年親しまれていました。
それから1000年後。日本で言えば鎌倉時代。
ローマで始まったそのお祈りの日は、キリスト教の布教とともに欧米へ「愛を祝う日」として伝わっていきました。
そして、お祈りするだけではなく、恋人や家族など大切な人へ贈り物をする日となりました。
これが「バレンタインデー」としてさらに広まっていったのです。
日本でバレンタイン=チョコレートとなったのは昭和
欧米で広く認知されていたバレンタインデーは、日本では独特な伝わり方をしました。
時は西暦1958年(昭和33年)頃。司祭の処刑からは実に1700年も時が進み、時代はまさに高度成長期。当時、日本一高い建造物であった電波塔の東京タワーが建ったり、今ではおなじみとなった飲料ファンタが日本で発売されたり、世界初のインスタントラーメンであるチキンラーメンが発売されたり、と人々の生活が豊かになっていった時代でした。
この時代、日本で「バレンタインフェア」が開催されました。
それは女性の横顔のアイコンが特徴的で、季節のイベントごとに様々なチョコレートやキャンディなどを提供している、メリーチョコレートカンパニーです。
私もメリーさんのパチパチチョコ大好き♡……と、それは置いておいて。
そのフェアを開催するきっかけは、当時の代表だった原 邦生さんが、パリ在住の先輩からの寒中見舞いでもらったハガキの内容。
そこには「チョコレートや花、カードなどを贈り合う『バレンタイン』という習慣がある」と書かれていました。その「チョコレート」という部分だけに目が向き、原さんの頭の中で「欧米では女性が、男性にチョコレートを贈る風習がある」と変換されてしまったとのこと。
その背景には、女性の積極的な社会への進出や、顧客層が女性が多かったことに起因しているかも?
いずれにせよ、そんな原さんの勘違いから始まった「バレンタインフェア」は「一年に一度、女性から愛を打ち明けて良い日」とキャッチコピーを付けて開催されました。
昔は女性から告白というのはあまりなかったのです。最近流行りの悪役令嬢ものとかを読んでいる人だとわかるかもしれないんですが、日本でも数十年前までは自由な結婚というのは少なく、親が決めた婚約者、許嫁がいました。そうした相手がいない場合も、親同士の取り決めや、仲人の顔を立てた見合いなどで、強制的に結婚するということも。結婚というものは、家を守るための手段のひとつと考えられていた時代が日本にもあったんですねぇ🙄
……と、また話が脱線しました。
そんなこんなで、日本では原さんの商業戦略により「女性が男性にチョコレートを贈る」という今のバレンタインのスタイルが確立していったのです。

ところが、実はそれよりも20年以上前に、原さんのお父様、堅太郎さんも勤めていらしたモロゾフ製菓(現モロゾフ)が、外国人向けの新聞へ「バレンタインにはチョコレートを贈りましょう」といった広告を掲載していたそうで、現在ではそれが日本のバレンタイン発祥説、というのが最有力とか。
外国人向けの新聞なので、私個人としてはちょっと違うんじゃないかな~なんて思っているのですが、真相はわかりません。
いずれにしても、広告やフェアなどで当時、一気にバレンタイン=チョコレートが浸透したわけではなく、実際には1970年代になってようやく民間にも広く伝わったのです。
どんなに素敵な商品・サービスでも、一般に浸透するには通常とても時間がかかる、というのがわかる話ですね(*´ω`)
さらに日本独自のバレンタイン文化
日本に住んでいる人ならもはや慣れた「義理チョコ」や「友チョコ」という文化。これはもう本当に日本人特有の「義理堅さ」から生まれた文化だなぁと思っています。
実際、バレンタインが広まってからおよそ50年後の2008年頃。これまたバレンタイン商戦にて「逆チョコ」なるものも森永製菓から登場しました。これまで日本のバレンタインでは「女性から男性へ」贈るものでしたが、この逆、つまり「男性から女性へ」チョコレートを贈ろうというもの。
本当、日本のこの柔軟さ、すごいと思います。
まぁ、恐らくですが宗教や文化の取り込み方がもともと独特なんだと思います。海外の人はきっとびっくりですよね。
そう、海外の人はこの日本のバレンタイン文化、驚くことが多いんですよ。
創作で使えるかも!?日本のバレンタインと海外のバレンタインの違い
ここまでお話してきた、海外での一般的なバレンタインと日本独自のバレンタインの違いを画像にまとめてみました。

こうしてあらためて並べてみると、本当に日本のバレンタインって独特ですよね……。もちろん海外でも国によって違いがあるとのこと。
私が調べた中で印象的だったのは、スコットランドのバレンタイン。
まるで合コンのように、男女同じ人数を集めたパーティーが各地で開かれ、くじ引きで男女ペアを決めて一日過ごすとか。ここで恋人になったり結婚したりも多いそうです。
もともとの豊穣祭にとても近いですね✨
さて、ではここでこの記事の本題「創作でも使える"まめぇ"知識」ですが……もう答えは出ちゃっています。
そうです、日本のバレンタインは独特の進化を遂げた、ということです。
ということは、外国風の、異国の世界観を持ったキャラクターたちが、日本のこのバレンタインを知ったら……一体どんな反応をするでしょう(*´ω`)✨
気になるキャッチコピーを紹介
ここでは、筆者がこの話題を調べているときに見つけた、さまざまな企業のキャッチコピーをご紹介します。
愛も、金属も、かたちは自由だ。
2023年バレンタインデープロモーション「現周期表チョコレート」より
https://www.smm.co.jp/news/release/uploaded_files/20230214.pdf
知らなかったのですが、まさか金属系の企業さんからこのような商品が出ているとは……これ、私もちょっと今更ながらほしいです。元素周期表ですよ!?(筆者は理系寄り)金属アレルギー持ちとしては、天敵のニッケルを食べてしまいたいです🤭
バレンタインのせいにして。
2025年ガーナ バレンタインプロモーションより
https://www.lotte.co.jp/products/brand/ghana/valentine2025/
お口の恋人なロッテさん。以前からバレンタインは自由に、というコンセプトでプロモーションを打つことが多い印象。今年も「バレンタインのせいにして」自己チョコでも、義理チョコでも、友チョコでも……どんなカタチでもハッピーなバレンタインを!と、素敵なキャッチコピーです✨
ちなみに、2019年には「愛のカタチは、義理と本命だけじゃない。」というキャッチコピーだったことも。私、この言葉好きかも。
日本は、義理チョコをやめよう。
2018年 バレンタインプロモーションより ※当時のページはないのでyahoo記事を掲載
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/f4e567007e65fcb3254f2fb0a670481af7cb72c1
高級ブランドであるゴディバのこの広告は、当時賛否両論だったとか。日本独自の「義理チョコ」に対し、切り込んだキャッチコピーでした。
ただ、当時の日本ではこの言葉は少し強すぎたようで、チョコレート業界に少なからず打撃があったとも……日本人は恥ずかしがり屋さんなので、義理と言いつつ本命渡したりもあるんですよね……文化の違いぃ……(´・ω・`)
専修大学の学生と共創「#チョコじゃねーよアメだよ」リニューアル発売より
https://www.kanro.co.jp/files/topics/3761_ext_05_0.pdf
いや、知らなかった。こんなものがあるとは!
キャッチコピーではないですが、あまりにも衝撃を受けたのでご紹介。
キャンディメーカーで有名なカンロさんが、専修大学の学生さんと2024年の1月に共創し、販売してみたところ好評だった「チョコのようなアメ」です。
その正体は、ビターチョコキャンディの中に、濃厚なビターチョコジュレを入れた2層構造。お口にアメをずっと入れてるのが苦手という意見をもとに、飽きにくい工夫を、と改良していったとか。
また、個包装にも商品名をもじった「#○○じゃねーよ○○だよ」というフレーズが全50種ランダムに入っているとか。楽しそ~~~~~!
2025年1月28日(火)より、全国のセブンイレブン限定で発売されるこの商品。一体どんな食感と味なのか……筆者も手に入れられたら追記するかも😆
バレンタインはハッピーに!
調べているといろいろ気になることが多くて、話が脱線したところもありましたが、バレンタインに関するちょっとしたお話をまとめてみました🐏
自由に、そして楽しくのびのびと。
皆様もぜひバレンタインを楽しんでくださいませ!
Happy Valentine ♡ 2025

いいなと思ったら応援しよう!
