Lithiumについて(SQM株価解説)
先週の金曜日から週末にかけて以下のチリのリチウムに関する報道が注目されています。
GPT4に要約してもらいます。
この発表を受けて金曜日にSQMの株価は一時20%程度下落していますが、週末を挟み、投資家のパニックも収まり、月曜日は7%程度の上昇で取引されています。
そもそもチリはリチウムトライアングルと呼ばれるリチウムが豊富な地域に位置しており、その生産はSQMやALBといった会社がメインで行ってきました。
リチウムトライアングルとは、アルゼンチン、ボリビア、チリの国境付近に位置する広大なリチウム資源が存在する地域を指します。
中国などでもリチウムは生産されますが、リチウムトライアングルで採掘されるリチウムは他の国で採掘されるリチウムと以下のような違いがあります。
採掘方法: リチウムトライアングルのリチウムは、主に塩湖から蒸発させる方法で採掘されます。これに対して、中国やオーストラリアなど他の国では、硬岩鉱床からリチウムを採掘することが一般的です。塩湖からのリチウム採掘は、環境への影響が比較的少ないとされていますが、採掘速度が遅く、リチウムの回収率も低いという欠点があります。
リチウム濃度: リチウムトライアングルの塩湖は、地球上で最もリチウム濃度が高いとされています。これに対して、中国や他の国のリチウム鉱床は、リチウム濃度が低いことが一般的です。そのため、リチウムトライアングルから採掘されるリチウムは、高品質であると考えられています。
不純物: リチウムトライアングルで採掘されるリチウムは、一般的に不純物が少なく、高純度であるとされています。これに対して、中国や他の国で採掘されるリチウムは、不純物が多く含まれることがあります。高純度のリチウムは、電池性能が向上し、劣化が遅くなるため、電気自動車や電子機器に適しています。
このようなリチウム採掘に適した国であるチリで新政策が発表されましたが、今後は大統領の打ち出した政策が順調に採択されるのか、採択された場合に民間会社の利益は低下していくのか長い目線で考える必要があり、SQMなどの株価もどちらに振れていくのか読みづらい状況です。
最後にGPT4によるチリ政権の解説も添付します。
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チリの大統領ガブリエル・ボリック氏は、2021年の大統領選挙で当選し、2022年に就任しました。2021年11月に実施された議会選挙の結果、チリ議会は様々な政治勢力が入り乱れる状況となっています。
大きな勢力は以下のようなものが挙げられます。
アプロバモス・ディニダ連合(Apruebo Dignidad):大統領ボリックが所属する連合で、広義のフロンテ・アンプリオ(Frente Amplio)や社会主義者党(Partido Socialista)など左翼・中道左翼の政党が協力しています。
チリ・ヴァモス連合(Chile Vamos):中道右翼の連合で、前大統領セバスティアン・ピニェラ氏が所属する国民ルネューアル党(Renovación Nacional)や無所属民主独立(Evópoli)などが含まれています。
新憲法制定会議(Convención Constitucional):これは政党ではなく、チリの新憲法制定のために組織された会議で、多様な政治的背景を持つ代表者が集まっています。この会議は、2019年の抗議活動を受けて設立され、新憲法の制定プロセスが進行中です。
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チリの議会は現在、多様な政治勢力が混在しており、大統領の政策や構想を実現するためには、多くの課題や困難が存在しているといえます。
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