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やがて海へと届く

映画「やがて海へと届く」観てきましたよ。
岸井ゆきの/浜辺美波出演と言う事で楽しみにしてました。もちろん幸栄の娘役である我らが「新谷ゆづみ」の演技も楽しみに♪

小説が原作です

私は原作を読まずに映画を見たので、ちょっと変な感想になるかも知れませんが。冒頭に良く分からない暗くて怖いアニメーションが入り、前半に2人の人間模様について描かれ、後半にそのアニメーションの意味と伏線回収に向かうと言う感じでした。感じたのは、コレ、キャストそれぞのれ役にもっと深い意味があるんだろうなぁ、、でした。遠野敦・国木田聡一・楢原文徳など脇役の意味ありげな感じが映画では少しスポイルしてるように感じました。小説とかはもっとしっかり描写されてたのかな?人の死に対する気持ちの整理や忘れる事・忘れない事・遠くに行ったかもしれないし近くに居るかもしれない感じ。福島の津波と言う重く深い事象を薄っぺらでも無く、ただのお涙ちょうだいでもなく、巧みな映像で表現していると思いました。目を覆いたくなる大惨事と言う現実をしっかりと見て伝えないと!って言う映像で上手く表現してありました。素晴らしいです。

岸井ゆきのちゃんの演技も凄く多彩で前後半の役どころも見事でした。
こんな凄い女優さんだったのね。普段のニコニコ笑顔とのギャップが凄いわ。彼女の演技にのめり込んで見てました。(べた褒めです)

伊藤羽純役の新谷ゆづみ(右)

そんな後半の被災者の方々のインタビューから登場してくる我らがゆづみん。恐ろしくナチュラルな演技から、ただの一般人の雰囲気全開でインタビューに答えるシーンがあまりにも普通のゆづみんでした。僕らには普通のゆづみんに見えるけど、他の人には普通の一般人にしか見えないんじゃない?と思うくらいナチュラル。泣きのシーンはもう芸術ですな。口とがらせて話すシーンや遠くを見て話すシーンも。そして早朝に荒波の浜辺でわらべ歌を歌うシーンから物語の核心と重なって行く感じ。冒頭のアニメーションの暗く重たい波が現実の荒波となって映像に出てくるシーン。岸井ゆきのちゃんの演技も素晴らしいのでここの数分は必見かと思います。
この数分でこれだけインパクトを残せるゆづみんの演技も凄いですが、脇役に数分スポット当てればこれだけ深い映像になるのか?と思ってしまって、最初に話した脇役の意味ありげな感じがもっともっとあったんじゃないか?
に繋がるのでした。

取敢えず家に帰ってからメタリカ聞いたのは言うまでもありません(笑)

と言う事で映画は凄く映像に凝っていて、話のストーリーも湖谷真奈の目線で分かり易く、生と死に向き合う話も考えさせられることも多くて良い映画だと思いました。最後に受け止めるのでは無く、届けるを選択した物語って言うのも素敵です。

おわり

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