NUM-AMI-VACCINE(1)
2021年2月21日。
おひる、2時すぎ。
さあはじめましょう、の一言とともに、軽く体を揺すったら背中に痛み。
「健康なとき」には知覚できなかった、世界のざらつきに閉じ込められた。
厳重に梱包材にくるまれて宅配される、繊細なフィギュアの気分になる。
見えているものすべてに触れられるわけがないのだということ。聞こえているものすべてに応答できることもないのだということ。
「当事者でなければ見えてこないものがある」という有名な言い回しがあるが、
「見えている立場から語ること」の、なんと狭く、もどかしく、体力を奪われることか。
ぼくはこの日、「痛みの当事者」である自分を早々に諦めて、舞台から降り、観客に回った。
元NHK、現READY FORの市川さん。
大手レガシーメディア(報道機関)所属、水野さん。
ト書きの少ない舞台で躍動していただき、ありがとうございました。
あなた方が駆けよってくださったことがうれしかった。
(画・あーちん)
#いどばた (2) レポ
「NUM-AMI-VACCINE」
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