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科学ニュースのツイートが好き
タクさん
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
そうでしょうそうでしょう、『野の医者は笑う』はよかったでしょうー。
これはほんとうにいい本ですよね。『居るのはつらいよ』が圧倒的にほめられまくってましたけど、『野の医者は笑う』も同じくらいおもしろいと思うんで、いろんな人に読んでほしいです。
で、たぶん、『急に具合が悪くなる』もそろそろ読んだでしょう? すごかったでしょう? あれを読むといろいろ書きたくなると思います。
昨年ある企画で、ぼくが「本のフルコース」を選んだときの記事がこちらなんですけれど、見事にこれらの本を軸に据えてますからね……。個人的に2019年の読書を代表する2冊だったのです。
さて、これらの本の話はあちこちで書いてきましたし、この往復エアメールの中でも何度か触れてきましたので、今日は別の話をします(でも、『急に具合が悪くなる』の感想はよかったらぜひ聞かせてください)。
今日書こうと思っていたのは、タクさんのツイッターの話です。
タクさんのツイートでしばしばみられる、顕微鏡タイムラプス画像系のツイート、あれすごくいいですよね……。
⚡️「美しき生体イメージングの世界」(@imatomirainomsさんによる: https://t.co/USVW3uj0Np)
— 画像研究員タク (@imatomirainoms) September 11, 2019
ただただ生物の息遣いを眺めるだけのモーメントを作っています。
少し溜まってきましたので、お時間あるときに是非覗いてみてください。
生体イメージング。
どれもこれもうわあっと目を引くものばかりです。
自然界の神秘、科学のかっこよさがビンビンに伝わってきます。タクさんがときおりなさるこれらのツイート大好きなんですよ。
医療情報発信ってこれじゃん、って何度も何度も思いました。
タクさんはすでにこういうメソッド(方法)をひとつお持ちなんですよね……。
【しわのない脳を3Dレンダリング】
— 画像研究員タク (@imatomirainoms) June 10, 2019
脳の画像解析をするときFreeSurferというソフトがとても役立ちます。
MR画像を放り込むと自動で脳のラベリング、皮質表面の抽出、曲率計測をしてくれるので、自分の脳地図を数学的にしわがないように膨らますことも可能。
↓脳地図(しわあり) 脳地図(しわなし)↓ pic.twitter.com/DUZa2ie4Ee
2014年のノーベル化学賞、超解像顕微鏡。
— 画像研究員タク (@imatomirainoms) September 2, 2019
『蛍光顕微鏡では可視光線の半波長(約200nm)よりも細かい構造は見れない』という定説を覆し10nmオーダーの解像度を達成した画期的な発明でした。
この論文ではその超解像顕微鏡の利点を遺憾なく発揮しています。https://t.co/PLDNMVsUdM
(左:超解像、右:従来) pic.twitter.com/WhrofsQvI5
超解像蛍光顕微鏡の更なるブレイクスルーとなる!?
— 画像研究員タク (@imatomirainoms) September 25, 2019
光の回折限界を超えた超解像技術が開発されてからというもの『電子顕微鏡の解像度に追いつけ!』というのが蛍光顕微鏡の一命題だったそうです。
今回電子顕微鏡と超解像蛍光顕微鏡をひとつなぎにする技術が開発されました!https://t.co/2NWLycBIL0 pic.twitter.com/vlTBaPJ2dq
これらのような、精細画像系のツイートは、専門職セクターと民間セクターの橋渡しをする上ですごく役に立ってると思います。
でもこういう画像を引っ張ってツイートすることは、誰でも簡単にやれることではない。少なくともぼくのタイムライン(90000人以上フォローしている)で、これ系のツイートを出してくるのはタクさんくらいです。ぼくだってこういう画像を探してこられたらガンガンツイートしていると思います。だってきれいですし。おもしろいですし。知的好奇心がぐいぐい刺激されますから……。
こういうツイート、たまに……もっといっぱい……見てみたいなあと本気で思います。よかったら、2020年もぜひ見せてください。
と、2019年のふりかえりと、勝手ながら要望を添えさせていただいて、新年さいしょのお手紙といたします。本年もよろしくお願いいたします。
(2020.1.14 市原→タクさん)