医の中の蛙(5) 縁はたまにしか手を差し伸べない
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(※この動画リンクをクリックすると、ちょうどけいゆう先生の「あとナオさんの話をおうかがいしていてひとつ思ったんですけど」のあたりから再生できます。)
けいゆう「deleteCのような、『研究を応援する企画』って、一般にはあまり知られていないんですけれど、けっこうクローズドでは存在していたりするんですよね……」
ヤンデル「あーそうか」
ナオちゃん「うんうん」
けいゆう「いわゆるグラント(助成金)ですね。研究機関がグラントに応募して、お金をいただいて研究をするという仕組みそのものは普通にやられているんだけれど、非常に『狭い世界』でのやりとりになっている。専門家とか詳しい人どうしでやりとりをしていて」
ほむ(うなずく)
けいゆう「世の中に発信されることはないし」
ほむ(うなずく)
けいゆう「研究ってすごくお金がいるもので、研究者たちが毎回がんばってお金を獲得してなんとかやっているんだ、っていうことが、一般に知られていない」
ヤンデル「ああー」
けいゆう「ところがdeleteCという取り組みは、一般の方々が応援しているし、一般の方々がよく知っている企業も応援している。こういう形に昇華したってことが新しいですし、すごい重要だよなあっていう」
ヤンデル「うんうん」
けいゆう「めぐりめぐって、我々医療研究者がやっている研究というのは、最終的には患者さん、つまり一般の方々に還元されるものであるべきで、我々が我々のためにだけやることじゃないですよね。そういう、我々が普段忘れかけている部分にも光を当ててくれた、というか」
*
ヤンデル「さてこのへん、俳優の大谷亮平さんに似ている小国さんはどうお考えですか」
オグニン「そんなん言われたことないですけど、そうですね……ご縁だな、と思ってます」
ヤンデル「ご縁」
オグニン「じつは……ナオちゃんと上野先生が会った次の日に、ぼくもナオちゃんと会っていて」
ヤンデル「どええええっ!?」
ナオちゃん「そうなんです、小国さんにもその気持ちを伝えたいなと思って、お茶の約束をしてたんですよ(笑)」
ヤンデル「またお茶だ!」
オグニン「ま、元々ナオちゃんと会ったきっかけは、それより前なんですけど、ぼくがセミナーの講師をやってた会場にナオちゃんが来てて、話しかけてきてくれて、名刺交換をしてくれて、なんだこいつめっちゃ圧の強いヤツだなって思って」
ヤンデル「NHKのディレクターに言われたくないと思いますけど」
ほむ(いい顔で笑う)
オグニン「で、久しぶりに渋谷のカフェによばれて、ちょっと話があるって」
ナオちゃん「言い方」
ヤンデル「ちょっと話があるwwww」
オグニン「がんを治せる病気にしたいんだ、っていうから……また……すごいこと言ってきたな……って思って」
ヤンデル「おお」
オグニン「その前日に上野先生に会ったんだ、って言って名刺を見せてくれて……」
ヤンデル「おお」
オグニン「それでdeleteCを思い付いたっていう」
ヤンデル「す、すっげえパワー……!」
*
ヤンデル「じゃあ次は……無駄に仮面ライダーの中の人っぽくかっこいい藤松さんどうぞ、Zoom上だと嵐の櫻井君に似てるね」
藤マッツ「(苦笑しつつ)ちなみに……11月2日がdeleteCのできあがった日なんですよ」
ヤンデル「ほう、11月2日」
藤マッツ「ええ、11月1日に上野先生とナオさんが会ってて、2日に小国さんとナオさんとで構想を練った」
ヤンデル「なるほどなるほど」
藤マッツ「で、ぼく誕生日11月2日なんですよ」
ヤンデル「知らんが」
藤マッツ「いや! もう1個! もう1個あるんです。いいねの募金に協力してくださったAIさんの誕生日も11月2日なんですよ」
小国「おおおおーーーーーーー」
ナオちゃん「おおお」
ヤンデル「えええええ」
藤マッツ「で、ぼくはナオさんの(NHKの)番組のときにAIさんにナレーション頼んで」
ヤンデル「おおお」
藤マッツ「AIさんとMAルーム(註:編集室ぽい)に向かうときに、11月2日の話ですごい盛り上がって」
ヤンデル「おほお」
藤マッツ「deleteCの産まれた日も11月2日じゃなかったっけ? ってなって」
ヤンデル「なるほどおおお」
藤マッツ「いろんな縁がつながって、やるべくしてやってるんだなって思いました」
縁の話を掘り進める気持ちは、もともと、あまりなかった。
そういうものは後付けで何でも言えてしまうことが多いからだ。
でも、なんだろうな、うまいことつながっているなあと思ったし、
この日あとでもう一度思うのだけれど、このときのぼくは、
「縁を掴むために中島さんが手を延ばした回数が段違いなんだろうな」
ということを、ひたすら考えていた。
(続く。)
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