医の中の蛙(1)
2021年2月7日。
日曜日、おひる2時すぎ。
ヤンデル「――けいゆう先生、いまの『お品書き』、Zoomの画面上にずっと出しておくことってできる? たとえばこのSNS医療のカタチofficialのウインドウとか使ってさ……」
けいゆう「おっなるほど? やりますか? じゃ今やります」
ヤンデル「アアッしまった、ごめんね、先に言っておけばよかった」
ヤンデル「ごめんね急に変なこと言って手間かけさせちゃって」
藤マッツ「あはは、かつての『札幌でのイベント』の手弁当感が、ネットでも再現されてるかんじですねえ……」
そうか。
そうだな。
懐かしいな。札幌か。
ぎゅうぎゅうに詰めかけた人々。
TKPカンファレンスセンターの職員が、こっそり部屋を大きい方に変えてくれたこと。
聴衆がぼくらを見かねて、パイプ椅子を運ぶのを手伝ってくれたこと。
立ち見、座り見、背伸び見。
SNS医療のカタチ札幌講演は2019年8月のことだった。
アンケートにはたっぷりと、以下のような不満が寄せられた。
「このイベントに人がおしかけるのは当たり前なんだから、ちゃんと入場規制とかして、見やすい環境にしてくれないと困るヨ?」
うん、ごめん、ぼくらいつも見積もりが甘いんだ。
こんなに人が集まると思ってなかったものだから。
感染症禍でぼくらは強烈に縛られて、自由を手に入れた。
反抗する自由。
集まれないというなら集まろう。今度は会場の広さを気にしなくていい。
事前申し込みもいらない。アカウントもいらない。iPhoneユーザーしか集まれないなんてこともない。
いつでもこっそり井戸端会議ができる。
ふがいないぼくらの元にみんなが集まってくる。
(画:あーちん)
#いどばた (1) レポ
「医の中の蛙」
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