知っているようで知らない「きのこ」のこと① ~そもそも「きのこ」って、どんな生き物?~
2023年10月14日に行われた日本きのこセンターの福政幸隆先生による「きのこのお話会」in『とっとり きのこフェア』。身近な食材なのに知らないことだらけで、改めてしいたけを含めたきのこの魅力に気づかされました。そこで特に印象に残ったお話をこのnoteでもご紹介したいと思います!
しいたけ、えのき、しめじ、まいたけ、などのきのこは、通年スーパーに並んでいますし日常的な料理にもよく使われているので、日本人にとって身近な食材の一つですよね。美味しいだけじゃなく、栄養豊富でヘルシーな食材としても注目されています。でも、実はきのこって「食材」として以外にも、私たちの生活にものすごく大きな役割を担ってくれているんですって!
そのお話に入る前に、まず、皆さんは「きのこ」ってどんな生き物かご存知ですか?
分類としては「菌類」、その中でも子実体という繁殖のために胞子を作る有性生殖器官を肉眼で見ることのできる大きさで形成するものが「きのこ」なのだそうです。
福政先生の資料によると、菌類は世界中で推定で150万~300万の種類があり、その内、既知種類数は約15万種。きのこに限定すると、推定種類数は約10万種、既知種類数は約2万種になります。
では、日本にはどのくらいのきのこが生息しているかというと、推定種類数は6,000種、既知種類数は3,000種もあるそう。つまり世界で既に種類が分かっているきのこのうち15%が日本にいるという訳です。もちろん食用ばかりではないですが、日本がきのこの豊かな国であるということは確かなようです。
せっかくいろいろなきのこに出会える国に住んでいるのですから、そのメリットを生かして、食べられるきのこは、その恵みに感謝しつつ、しっかり美味しくいただきたいものですね!