yosukekosakaの事件簿ー怒髪ー
前2話分を無料公開化したのは、自分なりの復讐のつもり。
それでもまだ怒りが収まらない。
この熱量があるうちに話の続きを書くことにする。
契約書のその後
正式な契約書を結ぼうとなったその後、1週間程待つように言われた。
その間に雛形を作成するのだという。
待つこと6日後、pdfファイルで送られてきた。
なるほど。確かに弁護士さんに見てもらったのか、ぱっと見の体裁はきちんとされている。
それでも落とし穴がないかどうかを注意深く確認した。
結果気付いた。
おそらくこれ、弁護士さんに送ってもらったものをそのままこちらに送りつけてきただけなのだ、と。
日数の部分は「○○」と書かれたままだし、肝心の賃金については具体的な数字がどこにも記載されていない。
こちらから言わせればせいぜい「雛形の雛形」といったところだ。
それでもなお、きちんとした対応で気になったポイントをLINEで指摘。
すぐさま電話が鳴った。
「あの、LINEで送っていただいた内容を確認したいのですが」
「これ、もう少し日程や賃金を具体的に決めましょう」
「あれ?書いてなかったでしたっけ?弁護士さんに任せちゃったんで」
「じゃあ、指摘したポイントを直してまた雛形を再送してください」
「もうそちらで修正してもらえませんか?」
「pdfファイルだからできませんよ」
「あれ?ドキュメントファイルじゃなかったでしたっけ?」
「それと、記事の管理一覧をそちらで作っておいた方がいいですよ」
「じゃあ、yosukeさん作ってもらえますか?」
この会話を終えるまで、怒りを抑えることができた自分を褒めてやりたい。
弁護士さんに丸投げをし、ろくに内容を確認しないままこちらへ転送。
挙句自分の仕事である管理ファイルの作成を、何の悪びれもなくこちら側に依頼してきたのだ。
私はこいつのボランティアなどではない。
いや、もらうべき給料ももらえていないから、ボランティアよりもタチが悪い。
こちら側も弁護士へ
契約書の内容があまりに不安だったので、こちらも労務関係に詳しい弁護士さんを探した。
お問い合わせフォームに必要事項を記載し、契約書雛形の内容も共有した。
すると、「極めて作為的で先方に有利な内容だと考えられる」とのコメントが。
私が気付いていない部分についても、下手をすると先方が有利になってしあうように書かれている部分がいくつかあったという。
このまま契約書の内容ばかり詰めていても時間ばかりが経過してしまう。
言い方は良くないが、貰うものは貰ってしまって一刻も早く手を切りたい。
痺れを切らし、大詰めへと向かうようまたもや仕掛けた。
ついに表した本性
「もう契約書は一旦置いておいていいです。今は支払いに注力してください。6月中にお支払いいただくことは可能でしょうか?」
冷静さを相手にも自分にも装うとしたが、もはや限界だ。続けてこうも書いてしまった。
「こんなことを続けていたらライター全員の信用を失っていまいます。今後も活動していくのなら、書面をしっかり整備しておかないと逆にあなたが痛い目に遭うことだって考えられます。まずは経理担当者と労務担当者を置いてみてはいかがでしょうか?」
かろうじて残っている理性で、相手のことまで労った内容になるよう書き上げた。
本音を言えば、「経理も労務も置かず、その上支払いシステムが確立していないのなら会社なんか立ち上げるんじゃねー」と言いたかったが、そこはぐっと堪えた。
丸1日経過した頃、ようやく返信が来た。そこにはこうあった。
「信用できないというなら、もう契約は打ち切ってもらって結構です。心配していただかなくても、経理や労務は後に用意しますので。それと、各ライターさんには契約書と給与の支払いは順次していく予定で、遅れも構わないなどとは1ミリも思っていないので。」
遅れても構わないとは1ミリも思わないなら、今すぐ払うか詫びるかどちらかしろよ。
挙句契約打ち切りって。
逆ギレもいいところだ。これがこいつの本性なのだ。都合が悪くなると支離滅裂な文章で逆ギレする奴なのだ。
抑えていた怒りは、こうして文章へと形を変えた。
最終章の前に
次書くのお話は、間違いなく最終章となることでしょう。
正直、「もうお金とかどうでもいいや」と何回も思った。
けれど、それよりも何よりも、こんな奴が人の労力を吸い取って自分だけいい思いをしているのだけは許せない。
だから、決して諦めてなどしてはいけないのだ。