街風 episode.18.3 〜氷解〜
「久しぶりだね。」
マナミさんに選んでもらった花を持って、カナエの墓参りへ来た。あの日からどんな事があろうと週一回は必ずここへ来ると決めている。いつもの場所で寝転がっているタマを優しく撫でてカナエのお墓へ向かった。
誰かが挿した花は萎れていたので、持ってきた花に挿し替えて、汲んだ水を墓石と花へかけて辺りを少し掃除してから両手を合わせた。
あの日から僕の時計は止まったままだった。いや、止まったというよりかは自らの手で止めているだけかもしれない。今の僕はカナエのいな