最新HIPHOPレビュー #43 「Tokyo Gal / Yu luh me」
少しでもHIPHOPに触れて欲しいという思いで日々連載している『日刊DiGG』です。43本目となる今回は、スケールの大きいオルタナティブR&Bを紹介します。
|Tokyo Gal / Yu luh me|
2021/02/23 公開
Tokyo Gal は、東京生まれ東京育ち。東京生まれ東京育ち、黒人と日本のミックスでシンガー、ラッパー、プロデューサーの顔を持つアーティスト。10才の時からゴスペルシンガーとして活動を始め、その後 HIPHOP、Pop、Jazz、R&Bなどを歌うようになったという。
最近では、TuneCore JapanのIndependentAF シリーズに選出されるなど注目を集めている。
楽曲「Hevi」では、同性だからこれぐらいはいいでしょと言わんばかりに、「頭もゆるいが 下もゆるいか そういえば言ってた お前はガバ○ン」
と過激にラップをしていた。
今回紹介する楽曲「Yu luh me」では、オルタナティブR&B調の歌を聴かせてくれる。黒人特有の声の太さと霧がかったアーシーさがあり、日本人ならではの繊細さを兼ね備えている。
あなたへの絶望と悲しみを歌った曲で、声のスケールが大きい彼女が歌うと、その思いは海の奥深くまで沈んでいきそうになる。リリックには"Yu=You"だけでなく"We"も多く用いられており、一緒に過ごした時間の長さを物語っている。
大半を英語で歌っているが、よく聴くとコーラスを日本語で歌っており、2つの言語を混在させることで、簡単には割り切れない複雑な思いが込められている。
SZAや、日本人とアメリカ人のミックス UMI が好きな人は、ハマること間違いなし。これからの動向に目が離させない。
HIPHOPを広めたい一心で執筆しています。とは言え、たまにこれを続ける意味があるのかと虚無感に襲われます。 このまま頑張れ!と思われた方、コーヒー1杯おごる感じでサポートお願いします。自信をつけさせて下さい。