20180217 谷川岳 西黒尾根
やってまいりました、本年2発目は谷川岳の西黒尾根コースです。
ロープウェイの土合駅駐車場(一日千円)に車を停めていきます。
スキー場なのでもちろんトイレあり、暖房付きで更衣スペースもありました。
着替えはしませんが、暖かい場所があるとホッとします!
行程は山頂までは約5時間ほど、そこから約1時間で天神平スキー場のロープウェイ乗り場まで移動し下山という少し余裕のある登山行程です。
しかし油断してはならぬのは、本日の天候。
気圧の谷グングンですので、慎重に慎重に。
本日は12時より崩れ始め、暴風雪の予報。
4時半頃に出発し、天気が崩れる前に天神平の安全地帯まで抜けることを目標に登山開始です。
歩き始めはいつも暗いです…。
初っ端はちょいと急登しますので、鉄塔あたりまではワカンじゃなくてアイゼンのみの方が歩きやすいかも。
キラッッッ
この日はよく雪が締まっていて、トレースもばっちり。
気温も低くない!暑くもない!
歩きやすいコンディションです。
そうこうしているうちに夜明けです。
既に視界は開け始め、素晴らしい稜線歩き、尾根道を噛み締めながら歩きます。
初ワカン実装に戸惑いつつも大はしゃぎです。笑
こーんなまっさらな谷川ブルー!
綺麗!
しかし向かって左手はモリモリの雪庇なのでご注意を!
右手の樹林帯寄りにルートをとって進んでいきます。
なんだか不思議な雪質でした。
2000mないとは思えないくらいのモリモリの雪。八ヶ岳よりもしっとりというか、水分量が多いような気も。
少しずつ曇り始める空に焦りながらも前へ進みます。
急登する箇所はピッケルとアイゼンの前爪をしっかり効かせて登ります。
幸いまだラッセルしなくても登れる状態。
気持ち足先を直角ではなく斜め下になるように意識して、深めに階段を作って登っていきます。
側から見るとこんな感じの稜線歩きです。
樹林帯を抜けると細めの尾根歩きが続くのでご注意を!
こちらも落ちないように慎重に通過します。
ザンゲ岩のあたりまで来たところで、昨晩泊まっていたらしきBCのお姉さんとすれ違いました。
この時既に小雪がちらつき始めてたのですが、コンディションが悪いから今日は諦めるとお姉さん。
トレースはここまででした。
この時点で時刻はまだ9時でしたが、一気に天候が荒れ始めます。(写真撮る余裕なかったです…)
目の前は今回のルートの核心部ザンゲ岩がノートレースでそびえ立つ、刻一刻と強くなる雪と風、消えていくトレース……。
非常に残念ではありましたが、今後天候の回復も望めないことも考慮しここで撤退しました。
予定より3時間も荒れるの早いじゃないか〜〜〜
(ToT)
消えていくトレースに怯えつつ、そそくさと来た道を戻ります。
途中、数名の登山者とすれ違いました。
時間も時間でしたし、雪は少しずつ激しさを増して暴風雪になりつつあった頃。お気を付けてーと声をかけてすれ違いましたが、後日おそらくこのすれ違った登山者の方が遭難したとのネットニュースが出ました。
2日間ビバークしたようでしたが幸い怪我はないとのことで安心しましたが、色々と考えさせられる登山となりました。
私は死にたいわけではなく、純粋に登山が好きだから雪山に登っています。
皆そうだと思うのですが、どうしても雪山はやめとけーとご心配の声をいただくことが多々あります。
自分の知識や体力、技術を含めた実力と、的確な判断の大切さを再確認しました。
これからも長く安全に登山を楽しめるように日々勉強していこうと思います。
とはいえ、、撤退残念ー!不完全燃焼!
また来ますよ谷川岳さま〜〜(ToT)!
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