オーバーヘッド競技者のフラットバックを考える
胸椎が平らな状態のフラットバック
Straight backなどともいわれますが、正式にはHypokyphosisという状態です。
こちらの記事を読んで私なりの考えを記事にしようと思います。
以前も別の件で記事にはしました。
アメリカの方の野球系のリハビリ、トレーニングに長けた方々は胸椎の猫背状態(Hyperkyphosis)は注意してみているようですが、Hypokyphosisには特に気にされていない印象です。
伸展制限が猫背状態の方が起こりやすいからなのでしょうか?
ー投球動作ではコッキングポジションで胸椎は伸展にはいる。
その為ある程度伸展優位でフラットバックになりやすい。
ーフラットバックでも肩甲骨の可動性(特に上方回旋がスムーズに起こり、外転が過剰でない)が機能していたら問題ない。
そんな感じの捉え方でしょうか。
確かにピッチャーには競技特性上フラットバックの選手は多いかと思います。
(フラットバックでも椎間板やASなどの問題がある可能性があるので機能性のフラットバックなのか?器質的な問題か?は判断しなければなりません。)
アジア系人種は欧米系に比べて胸椎のカーブは減少傾向にはあります。
一概にフラットバックを一括りにしてはいけないかもしれません。
(日本人は骨盤帯が後傾気味により矢状面のカーブが減少しやすいという論文もありました)
個人的には肩甲骨の可動が問題なくてもフラットバックは競技をするうえで気にすべきだと思っています。
ー胸郭の拡張が低下する場合があり呼吸筋の機能性や疲労のしやすさに影響する可能性。
ー胸椎前彎減少による
ー回旋可動の代償
ー頸部の代償
の問題につながる可能性があるためです。
投球自体の影響というよりコンディション全体として影響が出てしまうというのは避けたいところです。
Mattia Zappalá J Orthop Surg Res. 2021; 16: 447. The relationship between thoracic kyphosis and age, and normative values across age groups: a systematic review of healthy adults
Bassel G Diebo Role of Ethnicity in Alignment Compensation: Propensity Matched Analysis of Differential Compensatory Mechanism Recruitment Patterns for Sagittal Malalignment in 288 ASD Patients From Japan, Korea, and United States 2017 Feb 15;42(4):E234-E240.
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?