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口腔圧~舌圧と胸郭~上肢
口内圧は骨盤腔、腹腔、胸腔と並び内圧の維持に重要な部位です。
特に吸気にて上顎の安定、呼気にて下顎の安定は初期の内圧を維持するために重要です。
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吸気の動作にて一番影響を与えるのが胸郭部の拡張です。
俗にいう胸式呼吸パターンでは腹部の呼吸パターン以上に通常呼吸では口腔内圧の獲得が必要で、その代償により斜角筋を中心とした呼吸補助筋などによる代償呼吸となり、胸郭の可動を制限してしまいます。
その変化により前鋸筋、小胸筋などの肋骨から肩甲帯へとつながるする組織はその活動パターンが制限を起こし、上方下方回旋、内転外転の動きを特に変化させてしまいます。
舌をべーっと出した時の下の左右移動、顎が開けにくいなどがある場合、上顎に舌をつけた状態での肩の可動の変化がある場合は舌骨筋群、後頭下部のアプローチが効果を発揮するかもしれません。
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呼吸系アプローチで効果がいまいちな場合は侵襲性も低く即効性のあるアプローチかと思います。
ただ症状が顕著な場合は信頼できる歯科医、また口腔外科にて相談をしてみましょう。