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実際の急性骨髄性白血病の見た目
4月19日に「血球は骨髄で作られる」で白血病の骨髄の様子を絵で表しました。今回は実際の写真をお見せしたいと思います。
急性白血病を発症した時の骨髄では、芽球が増えているのでしたね。お花では種で表しました。
今日は実際の急性骨髄性白血病の写真をお見せします。
絵の説明を理解していただいたなら、少し分かっていただけるのではないかと思います。
写真:急性骨髄性白血病 診断時
紫の核の部分が大きい細胞ばかりが増えているのが分かりますでしょうか。
これが憎き白血病細胞(芽球)になります。
これを見て、我々血液内科医は患者さんへの説明と治療の準備へ急いで取り掛かります。
患者さんからすると、これまでの日常が急にSTOPし、長い治療生活へ入ることになります。
治療後の写真が次のようになります。
写真:寛解導入療法後
先ほどの写真と比べて違いが分かるでしょうか。
紫の核は細長いのがあったり、丸くても細胞の中の占めている割合が小さくなっているのが分かるかと思います。それらは正常な細胞です。
無事芽球が5%を下回りましたので、完全寛解に入ったということです。
骨髄検査をして、顕微鏡でこのような血球を見て、治療効果を判定しています。
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