慢性骨髄性白血病の方の花粉症
スプリセルを内服したら、花粉症が軽くなったというツイートを元に、なるほどそういうこともあるかもなと思いました。
花粉症は、主に花粉の影響で肥満細胞からヒスタミンなどの物質(メディエーター)が放出されることで、症状がでます。
SYKというキナーゼを抑えると、肥満細胞のメディエーターの放出が抑制されることがわかっています。
スプリセルもこのSYKを抑える働きがあるため、花粉症症状が改善することもありうると考えました。
スプリセルで花粉症が改善する報告があるかを調べましたが、特に報告はみあたりませんでした。
そこでツイッター上でアンケートを取らせていただきました。
※ここから先はアンケート結果をもとに書いている記事であり、医学的に正確な内容ではありません。
ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。
結果をまとめると、以下のグラフのようになります。
タシグナは3人しか回答がありませんでした。私のフォロワーの中では、タシグナは少なく、スプリセルを内服している方が多いのかもしれません。
タシグナは回答者が少なすぎるので置いておいて、グリベックとスプリセルを比べると、スプリセルのほうが花粉症の症状が改善したと答えている方が多いように見えます。
統計学的な解析では、有意差はありませんでしたが、ひょっとしたらスプリセルによって花粉症症状が抑えられている人がいるかもしれないなと思いました。
再度注意)これはツイッター上のアンケートですので、どれだけ正確にお答えいただいているかは分かりません。今回の結果は全く医学的根拠になりませんので、花粉症を改善させたいからスプリセルを内服するとかいうことは絶対になさらないでください。
また、今現在他の種類のチロシンキナーゼ阻害薬で治療を受けている花粉症の方が、これを根拠にスプリセルへの変更を希望することもやめてください。
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