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【トレジャーボックス・オブ・ニンジャ】AoS-xxx「アジテーター」

トレジャーボックス・オブ・ニンジャには、『ニンジャスレイヤーTRPG エイジ・オブ・ソウカイヤ』のための新たなキャラクターやアイテムなどがデータ重箱に入って届けられます。トレジャーボックスで公開されたデータは、各種調整などをへて、使いやすいものからNPCリストやアイテムリストにもまとめられていきます。何が届いたか、さっそく開けてみましょう。


アジテーター

ソウカイヤニンジャ。カルマ・ニンジャクランのレッサーソウル憑依者。持ち前の交渉術や対人術、様々な権謀術数により自身に有利なフーリンカザンを整えることを得意とする。仮に彼を倒せたとしても、彼の残した数多の策略が、敵を襲い掛かるだろう。彼の恐ろしさはカラテやジツではなく、そのよく回る口車にあるのだ

本名『鷲見長四郎』(ワシミ・チョウシロウ)
”ヤクザを取り締まるヤクザ”と言うのが特徴なグレーター・ヤクザクラン『ハカリモノ・ヤクザクラン』の構成員であった彼は、Y2Kの大災害、それに続く電子戦争を生き延び、クランのオヤブンに就任。そしてその勢いのまま戦後荒れ果てたネオサイタマを再建する為、”闇の権力者”としてその権謀術数を大いに走らせた

ハカリモノ・ヤクザクラン自体が特殊な立ち位置(クラン同士の抗争に巻き込まれない代わりに彼らもどこかに抗争を仕掛ける事が出来ない。支配権内全てのクランから上納金を得る代わりに具体的な支配領域を持たない等)であったことも手伝い、彼のクランは何者にも縛られない自由なヤクザクランとして激動のネオサイタマを生き延び続け、2020年代中頃にはネオサイタマ中のヤクザクランのオヤブンを集め「アタミ・コンクラーベ」を開催
後のヤクザ社会に多大なる影響を及ぼした立役者の一人として、彼の名前はヤクザ歴史書に残されている
また、彼の所属するハカリモノ・ヤクザクラン設立、並びに彼の開催したアタミ・コンクラーベではダマシ・ニンジャクラン、あるいはカルマ・ニンジャクランの者の関与が示唆されているが……全ては歴史の闇の中だ

更にそれからしばらく後クローンヤクザの台頭や、ニンジャソウル憑依者の増加。更にはニンジャによるヤクザ組織ソウカイヤの設立に伴い、彼の様なリアルヤクザ達は電子戦争以来の衝撃に襲われる事になる
ソウカイヤに歯向かう者、あるいはソウカイヤから逃げる者、様々なクランがこの衝撃の中で消え、あるいは生まれ……そんな中彼が選んだのはソウカイヤに対して服従の意を示す事であった
彼の様なグレーターヤクザがソウカイヤに首を垂れた事による、ソウカイヤ・他ヤクザ間の戦況は一気にソウカイヤに傾き、ネオサイタマにいる殆どのヤクザクランがソウカイヤに吸収、あるいは傘下としてクランを存続する事になる
彼をソウカイヤに招き入れたラオモト、そしてゲイトキーパーはこの「自身がソウカイヤに傅く事でネオサイタマにいるリアルヤクザを一人でも多く残す」と言う彼の策略に気づいてはいたものの、彼ら自身も余計な手間暇はかけたくなかった事、彼の持つリアルヤクザ知識を欲していた事から、敢えて彼の策略に乗る形でこの戦争を半ば強引に終わらせた

そしてその後、ラオモトらにネオサイタマのヤクザ情勢やヤクザ知識を教える最中にニンジャソウルが憑依。憑依したソウルはレッサー級であり、目立ったジツは得られなかったものの、改めてソウカイヤの構成員ニンジャの一人として彼はソウカイヤに向かい入れられる事となった
古参であるゲイトキーパーやダークニンジャとは「ヤクザとしては先輩。ニンジャとしては後輩」と言う奇妙な関係性が築かれている

ソウル憑依が起きた時点で老齢だった事、そしてソウル自体もそこまで強大ではなかった事からニンジャとしてはギリギリ平均的な身体能力を得るだけとなったが、彼の実力は戦場ではなくその後の会議室で発揮されるものであり、彼も、そしてラオモト達もその事は十二分に理解した上で彼の事を使いこなしている
現在は偵察諜報部門/暗殺部門を兼任しつつ、チーム「アゲポ世」の『参謀役』として活躍中だ。少し間抜けな好々爺を演じながらフレッシュな若者達との触れ合いを楽しんでいるようだ。同じチームであるセーフキーパーには彼の来歴等は知られているが、敢えてそれを公表しないように言い含め、あくまでただの”ソウカイヤクザその1”としての生活を送っている

「ドーモ、皆の頼れるお父さん。アジテーターです。気軽にパピィとかダディって呼んでくれて構わないヨ!」///「いいナァ~!私ももっとこう『タツマキ・ニンポ!』みたいな技欲しかったナァ~!」///「あぁ、コレ?裏切者の最期。やっぱりこういうのはキチンと片付けないとだよね」///「ヤクザって言うのはさ。やっぱり強さだけじゃなくてソンケイが大事なんだよね。強いだけのヤクザは、強いだけのバカだよ」

◆アジテーター (種別:ニンジャ) 
カラテ    5  体力   5 
ニューロン  10 精神力  7 
ワザマエ   9  脚力   5/N 
ジツ     1  万札   20 

攻撃/射撃/機先/電脳  5/9/15/12 
回避/精密/側転/発動  12/9/9/0 

◇装備や特記事項 
テック・ガントレット テックレガース 
ミハル・スナイパーカスタム(オノミチ・タツジン・スコープ、ジャイロ・バイポッド)
▶︎▶︎▶︎生体LAN端子LV3 探偵手帳

『●連射2』 『●時間差』、『●マルチターゲット』 

『☆ハッカー系ソウルLV1』
『◉◉タツジン:スナイパー』、『◉ヒサツ・ワザ:リコシェ・オブ・デス』
『◉シャープシューター』、『◉ウィークポイント射撃』

『◉知識:ソウカイヤ』。『◉知識:高級嗜好品』、『◉知識:ヤクザの流儀』、
『◉交渉:欺き』、『◉交渉:誘惑』、『◉交渉:理路整然』、『◉交渉:駆け引き』

『特殊生い立ち:◯ゲイトキーパーの弟子』
『◉狂気:暴走するプロ意識』、『◉狂気:異常執着』

アジテーター:アジテーター・オブ・ソウカイヤ

これはソウカイニンジャを続けていく内に限界まで成長したアジテーターの能力を再現したものだ。経験を積んでいく内に弱点であったカラテも鍛え上げられた彼は、グレーターオヤブンとしての経験やその権謀術数の手管により、道中では仲間に取って有用な情報を集め、更に戦闘中ではハッキングによるフーリンカザン確保も出来るいぶし銀な活躍をしてくれるだろう

◆アジテーター (種別:ニンジャ) 
カラテ    10  体力   13 
ニューロン  10 精神力  11 
ワザマエ   18  脚力   9/N 
ジツ     1  万札   20 

攻撃/射撃/機先/電脳  5/9/15/12 
回避/精密/側転/発動  12/9/9/0 

◇装備や特記事項 
テック・ガントレット テックレガース 
ミハル・スナイパーカスタム
(オノミチ・タツジン・スコープ、ジャイロ・バイポッド、バヨネット・ユニット)
▶︎▶︎▶︎生体LAN端子LV3 探偵手帳

『●連続攻撃2』、『●連射3』、『●時間差』、『●マルチターゲット』 

『☆ハッカー系ソウルLV1』
『◉◉タツジン:スナイパー』、『◉ヒサツ・ワザ:リコシェ・オブ・デス』
『◉デッドリースナイプ』、『◉シャープシューター』、『◉ウィークポイント射撃』
『◉戦略視界ナビ』、『◉ステルス・ノイズ』、『◉爆発物スキャン』

『◉知識:ヤクザの流儀』、『◉知識:高級嗜好品』
『○知識:ソウカイヤ』、『○知識:ザイバツ』、『○知識:アマクダリ』、『○知識:独立小組織』
『◉知識:重工系メガコーポ』、『◉知識:バイオ系メガコーポ』
『◉交渉:欺き』、『◉交渉:誘惑』、『◉交渉:理路整然』、『◉交渉:駆け引き』
『◉交渉:共感』、『◉交渉:超然』

『特殊生い立ち:◯ゲイトキーパーの弟子』
『◉狂気:暴走するプロ意識』、『◉狂気:異常執着』

シナリオ導入のヒント

ニンジャマスターへ:アジテーターはソウカイヤに所属する偵察諜報部門、あるいは暗殺部門のニンジャだ。強さで言えば中堅程度と言った所だが、作中に置ける立場としてはPC達と同等か少し上程度の立場に甘んじている(これは彼の素行が悪いという訳ではなく敢えて下位構成員に所属する事で上層部からは見えない情報を得ようとしているからだ)
同じソウカイヤニンジャ同士で仕事をする事になった場合、彼はPC達に対して「少し間抜けな好々爺」として振舞うだろう。敢えてそうした間抜けを演じる事でPC達の警戒を解き、PC達が握っている情報などを手に入れやすくするためだ。時たま好々爺染みた演技を辞め、意味深な台詞を呟かせたりすると彼の底知れなさをアピールできるだろう

アジテーターを登場させる場合、PC達のいる組織傘下の店などから情報を抜き出す、あるいはソウカイヤに鞍替えさせようと彼が暗躍するシナリオが一番想像しやすいだろう。彼は表立った戦闘よりもこのような裏から全てを操る様な黒幕としての運用の方が扱いやすい
具体的には所属不明のサンシタニンジャや無軌道パンクスがそこら中のストリートで暴れており、その原因をPC達が探ってみると、彼らを暴れさせることでそのストリートの治安を悪化させ、人々が不安が最高潮になったタイミングで『治安維持』を名目にソウカイヤ勢力を配置させようと(勿論相応の対価も払わせる)彼が暗躍していた……と言うような流れだ
PC達は傘下の店や馴染の店などをソウカイヤから守り抜く為、夜闇に紛れて蠢く彼の陰謀を暴き、そして彼を止めなくてはならないのだ

もし彼を味方側のNPCとして登場させる場合、ミッションを後方から支える支援役として登場させるのがいいだろう。PC達と共に現場に赴き、残った証拠を調べたり、目撃者との交渉をさせたりするのだ。勿論あくまで彼の交渉はロールプレイの範疇に収め、実際の交渉や知識判定はPC達に任せることを忘れてはならない。あくまで主役はPC達なのだ
NMは場合によっては彼の持つ知識/交渉ボーナスをPC達に適用させてもいいだろう(恐らく横から何か助言をしてくれているのだ)
あるいはヤクザとしての彼に恨みを持つテッポダマから彼の身を守るミッションを用意してもいいかもしれない。ソウカイヤニンジャになってもヤクザとしての彼の名前は良くも悪くも有名で、彼に恨みを持つ者も多い。襲われた彼を助けに行くか、あるいは情報漏洩を防ぐ為に彼を殺すのか……それはPC達の選択とダイスだけが知っているだろう

アジテーターのユウジョウ判定表

ユウジョウ判定表:アジテーター 重要視するパラメーター:【ニューロン】 

親密度1:「君達を導く為に~?おじさんが来た!気軽に”ダディ”と呼んでくれて構わないヨ!」 

報酬:「◉知識:ヤクザの流儀」、「◉知識:犯罪」 

親密度2:「おじさん、結構凝り性でね。気になったモノとか面白い物を見つけると色々調べちゃうんだよ
     どこで作られたとか、誰が作ったとか。結構ガッツリ目にネ。君もそう言うのない?」 

報酬:「◉ウィークポイント射撃」、「◉タクティカル移動射撃」、「◉シャープシューター」 

親密度3:「ヨシ!じゃあ今日は私と一緒に敵の拷問をやってみようか      
     なぁに、心配することはない。彼が死んだところで悲しむ人はいないよ」 

報酬:「◉交渉:駆け引き」、「◉交渉:欺き」、「◉交渉:卑屈」、「◉知識:拷問」 

親密度4:「君……どっちかと言うとお母さんに似てるんだねぇ」 

報酬:「◉◉タツジン:スナイパー(ver.2)」、「◉跳弾制御」、「◉狂気:異常執着」 
【万札:UR】:『**メモリー・オブ・アジテーター**』 
アジテーターの持つ交渉技術やヤクザ知識についてまとめられたメモ帳
以下の効果を持つレリックとみなす 

レリック枠。知識/交渉にのみ使用できる追加の記憶スロットを+3ずつ得る

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