健康診断の採血で腕の神経損傷されて、新卒で入った会社を退職するまで(2)
身バレ防止のため、この話は一部フィクションを含みます。実際の人物や団体などとは関係がありません。
前回に軽く記載しましたが、今回から詳細について書かせていただきます。
3月に博士課程を修了して、長い学生生活が終わりようやく社会に出れるという嬉しい気持ちでいっぱいでした。
実家から出たことがなく、地元が地方だったこともあり、初めての関東での一人暮らしも楽しみでした。
入社後は、配属先で仕事を覚えることで必死でした。
私は研究職で入職していたので、入社時から配属先が決まっていたため、入社研修後すぐに配属先で実験をしていました。
細かいことを説明すると私は有機合成化学が専門でしたので、割と力が必要な仕事でした。
梅雨の時期に、会社から健康診断を受ける旨(労働基準法に基づくもので拒否権はありません)の連絡がきました。
金曜日の午前中に予定を入れて、会社から徒歩圏内の指定された病院に行きました。
この病院は、健康診断用の病院でした。
はじめに採血がありました。
看護師に名前を呼ばれて自分の同僚も同じ椅子で待っていました。
同僚と談笑をしながら待っていると、名前の名前を呼ばれ、本人確認をされました。そこで名前のカナが間違っていたので、修正していただきました。
看護師は30代後半から40代の様でしたが、胸に研修中というバッジをつけていました。
"中堅くらいに見えるのに、研修中というバッジは不思議だな・・・"と思いました。
利き手の確認などは行わずに、「右手を出してください。」と言ったので、不思議に思いながら、言われるままに利き手である右手を指しだすと、看護師は駆血帯を巻き、いきなり右手のひじの内側の胴に近い部分(尺側ということを後で知りました。)に注射針を突き刺して採血を行いました。
針を刺された瞬間、右手に、針が刺さった痛みだけではない、鋭いナイフで腕をえぐられたような、殴られたような衝撃的な痛みが生じました。
看護師からは痛み・痺れの確認はありませんでしたが、私は、我慢できずに看護師に「痛い」と伝えました。
しかし、看護師は状況を確認することもなく採血を継続し、3本のバイアルで採血を行いました。
採血が終わったころには激痛とともに痺れも生じ始めました。
採血終了後に看護師に改めて「痛かったです。」と伝えましたが、看護師は笑いながら「痛かったですね。すみません。」というだけで、それ以上私の状態を確認したり、医師を呼んだりすることはしませんでしたし、痺れの確認もしませんでした。
健康診断の次の項目である医師の問診の待合の際も、激痛と連れに我慢ができず、一緒に待合にいた同僚に、「めちゃくちゃ痛い。」と話してしまいました。
健康診断が終わり、会社に出勤しました。会社に出勤する途中では、吹いている風すらも痛いような感覚でした。
右腕の痛みと連れのため、午前中は自分の業務である実験を行うことができませんでした。
それでも、午前中の遅れを取り戻さないといけなかったので、午後には痛みと痺れをこらえながら実験を行いました。
帰宅をしたころには、さらに連れが強くなり、常にびりびりとした感覚が生じるようになっていました。
夜には、腕が上がらなくなり、服を脱ぐのもやっとでした。
夜中になり、眠ることができないほどの痛み、痺れになりました。
友人の看護師に採血後のようすを連絡したところ、神経を障害している可能性が高いので早く病院を受診したほうがいいと勧められました。
夜中に寝れないくらい痛みが発生し、さらに精神的に不安になり、インターネットで症状を調べたところ、採血による神経障害を起こしている可能性が高いことがわかったので、翌日に病院で診察を受けることを決意しました。
続きます。
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