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【クリアレビュー】ファイアーエムブレム風花雪月【ネタバレ】
1.挨拶
こんにちは、どろっとです。
最近ファイアーエムブレムシリーズの最新作である「エンゲージ」をクリアしました。なのでエンゲージのクリアレビューを書こうかと思ったのですが、そういえば風花のレビューを書いていなかったことを思い出したので、今回は風化雪月のレビューとなります。
ストーリーの流れやキャラ設定、ラスボス等のネタバレを含むのでそのあたり気にする方はブラウザバック推奨です。
また、私はこの作品がファイアーエムブレムシリーズ初見なので、間違っているところ等あれば教えていただけると幸いです。
2.ゲームシステム
大人気シミュレーションRPG「ファイアーエムブレム」シリーズの作品。めっちゃ大きくて障害物とかがある将棋盤の上で、味方と敵が将棋の駒みたいに移動して戦うみたいなイメージです。
普通のRPGみたいに敵を倒せばレベルアップするし、同じキャラでも職業によってステータスが変わるなど、育成要素も多いです。
また、通常プレイだと10~20キャラ前後、やりこめば総勢40キャラも味方にできるのですが、パーティ編成できるのは最大15人(副官込み)。なので、
・初期メンバーのみで最後までプレイする
・強いとされているキャラを集めて無双する
・推しキャラたちを集めてハーレムを作る
など、多彩な楽しみ方ができます。
3.設定解説
世界観
世界観は、洋風の中世ファンタジーといった感じの文化で、貴族が政治を行っています。今作の登場人物は基本頑張り屋で、いわゆる意地悪貴族や無能貴族はほとんど登場しません。貴族はちゃんと国のことを考えて領地、領民を守ろうとしています。平民もそれを理解していて、商売を行ったり貴族を守る騎士になるため訓練、勉強しています。
紋章
紋章とは、特殊な血統(主に貴族)の子孫に発現する特殊能力みたいなものです。大半の貴族は持っていましたが、紋章のない貴族も不通にいます。描写を見る限り別に日常生活で便利なものではなさそうでしたので、生まれつき持っている貴族の証のようなものだと思います。
貴族の跡取りとなるにはこの紋章を持っているか否かが大きく影響し、長男が紋章なしで次男が紋章を持っているといった場合は問答無用で次男が次代当主になる、なんてことも珍しくありません。
戦闘においては確率で発動するスキルのような位置づけです。例えば今作の主人公は、一定の確率で与えたダメージの30%回復する「炎の紋章」を持っています。「炎の紋章=ファイアーエムブレム」ですね。
また、紋章を持っていると専用技を撃つことのできる強力な武器も存在します。
といったように何かと重宝される紋章ですが、ストーリーではかなり厄介な存在として扱われることが多いです。例えば紋章持ちの弟が生まれたせいで紋章を持たない貴族の長男が冷遇され、やさぐれて最終的に賊になってしまったり、大罪を犯した英雄の紋章を継いで生まれたというだけで無実なのに犯罪者として迫害される…などなど。
もし運よく貴族に生まれても紋章をもっているか否かのガチャで外れたら……そういうことです。
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赤く光っている模様のようなものが紋章のマークです
フォドラの勢力
今作の舞台であるフォドラには、3つの国があります。長い歴史を誇る「アドラステア帝国」、誇りを重んじる騎士の国「ファーガス神聖王国」、王が存在せず多数の貴族が共同政治を行う「レスター諸侯同盟」。3国はお互い牽制し合ってはいるものの、基本的には友好関係を築いています。
下記の地図のように、国旗の色やイメージカラーが帝国は赤、王国は青、同盟は黄となっているので、プレイヤーからはその色の名前で呼ばれることもあります。未プレイの人でもわかりやすいように今回は赤クラス、青クラス、黄クラスと呼びます。正式名称は覚えなくていいです
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ファーガス神聖王国…青
レスター諸侯同盟…黄
今作の舞台はその3国から貴族・平民問わず多くの生徒が通っている学校。主人公は先生として教鞭をとります。
学校は3つのクラスがあり、どのクラスに所属するかは生徒の出身国によって自動的に決まります。本作では最序盤にどの学級の担任となるかを選ぶことができ、どのクラスを選んだかによって中盤以降の展開が大きく異なります。どのクラスを選んだかを「赤ルート」「青ルート」などと呼ぶこともあります。
3学級のリーダー
今後少し触れることになるので、紹介しておきます。
まずは赤クラスの級長、エーデルガルト=フォン=フレスベルグ。なんと帝国(赤色)の次期皇帝です。というか、1部のストーリー中に代替わりして現皇帝になります。先生のことを「師(せんせい)」と呼んで慕ってくれてとてもかわいい。通称エガちゃん こんな細い腕をしていながら得意武器は斧で、1m以上はある巨大な斧を振り回す破壊神。
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次に、青クラスの級長、ディミトリ=アレクサンドル=ブレーダット。かちらはファーガス神聖王国(青色)の次期王です。基本的には礼儀正しい好青年。
特別マッチョなわけではないのに作中では怪力を披露するエピソードが多く、ステータスも全キャラで最も力が成長しやすい。通称ゴリラ
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最後に、黄クラスの級長、クロード=フォン=リーガン。こいつは同盟領(黄色)の次期領主。普段は軽薄だが、、戦場では豊富な策で敵を翻弄する策士。
策士なのはいいが、彼が考える策の中には「敵に強力な下剤を仕込む」などといった本気なのかふざけているのかわからないものもある。ちなみにこの策は冗談らしいが周りからは「クロードくんならやりかねない」と言われていた。
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ということでまとめると、3国の次期当主様たちが同じ代に同じ学校の生徒として集まっている、キセキの世代なわけです。
おおまかなストーリー
本作は2部構成になっています。
1部は学生編です。大修道院に併設されている学校の教師として、自らのクラスのみならず他の生徒、つまりは隣国の国民たちとも交流を深めます。
しかし、1部終盤に起こるとある出来事がきっかけで、3つの国は戦争状態に突入します。学生たちは出身国の兵隊として、2部の戦争編で戦うことになります。
学生時代に他国の人々と仲良くなったはずなのに、その国同士の戦争では個人間の友情など関係ない……。
ここからネタバレ注意!!!!!!!
4.クリアレビュー
さて、今回はレスター諸侯同盟ルート、通称黄ルートをクリアしました。まずはストーリーの感想なんですが……超辛かった面白かったです!
先ほど少し触れた1部終盤で起こった戦争なんですが、実は仕掛けたのは帝国の新皇帝になったエガちゃんエーデルガルトなんですよね。細かいことは省きますが、3つの国のみんなが信仰している宗教をぶっ壊そうとしていたのです。(もちろん悪徳宗教とかではないです)
私は1週目は赤ルートをプレイしました。赤ルートではエーデルガルトがなんでそんな戦争を仕掛けたのか、その戦争に勝ってどんな世界にしたいのかといった展望を聞くことができて、ある程度共感しながら一緒に戦うことができました。
しかし、今回遊んだ黄ルートではエーデルガルトは戦争を仕掛けてきたっきり最終版の決戦まで登場しないので、なんで戦争を起こしたのかがわからないままストーリーが進行するんですよ。その視点だと、赤ルートでは野望を語る頼もしい女帝でありながら主人公に甘える女の子だったエーデルガルトが、黄ルートだと悪辣非道な悪の皇帝になっちゃうんです。愛着があるキャラなのに…
また、VS帝国の立場は一緒なのに、考え方が少し違うだけで王国のディミトリたちとも対立してしまいます。
これがどういうことかというと、1章で仲良くなったほかクラスの級友たちや、前ルートでは仲間だったエーデルガルトたちと、戦場で殺し合わなきゃいけないんですよね………………どうして………
厄介なことに、敵として出てきた元級友たちは基本仲間にならない&強力すぎる性能をしているのでさっさと倒さないとこっちが危険なんです。
だからといって倒したら倒したでリアルな断末魔をあげ、最期の言葉を一言残して消えていくんです。これはひどい。これは赤ルートでも経験したことではありますが、初見だった1週目と違って過去の仲間を殺さなきゃいけない2週目のほうが心にきましたね……。
つまり、私がストーリーで感じたこととは、
好きなキャラを自ら手にかけるショックと、それによって級長の目的が果たされていくドキドキのバランスが、すごくいい!!
ということになります。
一応、各ルートの級長たちの目的がこちら。
・エーデルガルト
今のように3つの国が表面上仲良くしながらも相手の腹の内を探り合っている状況はいかがなものか。
青の国と黄色の国はもともと赤の国が分裂してできたため、3つを統一したい。
さらに人々のほとんどが信仰している大陸唯一の宗教の教祖は実は人間ではなく竜。人間の人間による人間のための統一国家を作りたい。
・ディミトリ
実は幼少期、赤の国のせいで大切な人々を失った。
そのトラウマのせいで味覚もなく、頭痛や幻聴などにも悩まされていた。
そんななか始まった戦争で大切な仲間を失い、一人戦場に現れては赤の国の軍を皆殺しにして去ってゆく復讐のゴリラ鬼となる。
・クロード
味方を誰も死なせることなく、戦争を終わらせたい。
実はクロードは大陸外出身で、この大陸の人々は大陸外の部族に対して差別意識を持っていることを身をもって知っている。
そんな偏見を無くし、大陸内外を問わずあらゆる人々にとって暮らしやすい国を作りたい。
こうやってみると、最初から最後まで安定しているのはクロードな気がしますね。
野心のエーデルガルトと復讐心のディミトリも考えはわかるが行き過ぎなところも多々ある……。
でも最初に相棒としてプレイした補正で、私はエーデルガルトが1番好きです。
5.どうしても語りたい!支援システムについて
このゲーム、キャラをどれだけ好きになれるかで戦闘やストーリーにおける感情移入度合いが変わってきます。
そのキャラへの好感度が上がるシステムとして、「支援会話」があります。
支援会話とは、特定の仲間と同じパーティで戦闘を重ねたり拠点での活動(ご飯を一緒に食べる、一緒に合唱するなど)を行っていくと、その2キャラ同士の日常風景が見れるものになっています。もちろん支援会話のないペアもいるのですが、基本的に支援会話のあるペアは最大2~3回異なる支援会話が見れます。
これ「2キャラ」ってのがうれしくて、例えば最初から仲良しのペアもいくつかあるのですが、ただ同じクラスになっただけで仲がいいかと言われるとそこまで……みたいなペアもいるわけです。そんなペアがわちゃわちゃしているのを見られるだけで、先生としては胸が熱くなります。
また、このゲームのストーリーは重厚な戦記物。もちろん面白いんですが、戦闘の息苦しさと敵国の兵士を殺してしまうことの重み、貴族との交渉などなど、緊張感のある展開の連続です。
そんな中で、戦争の合間に起こったキャラ同士の掛け合いを見れるとなると、それはもう癒し以外の何物でもないでしょう。
つまりこのゲームの流れとして、
①キャラの設定と大まかな性格だけしかわからない状態で学級を選ぶ
②戦闘が面白くてもっと遊びたい
③ストーリーが面白くてどんどんのめりこむ
④いつの間にか絆がたまって支援会話が見れるようになり、キャラのことをもっと好きになる
⑤②に戻る
のループになります。そのくらい、私の中で支援システムは大きいものでした。
ずっと同じパーティで戦闘やストーリーを進めていると気づかないうちにマックスまで支援会話がたまっている、なんてこともざらです。
そして支援システムの集大成が、「ペアエンド」です。
このゲームはエンディングで各仲間キャラの後日談が語られます。その際に支援が最大まで進んでいるペアがあれば、その2人が結婚、パートナーとなった後日談が見れるのです。
例えば私の推しキャラの一人であるリシテアちゃんですが、1週目うまく支援を組めなかったときと2週目で支援を組めた時はこんな風な違いがあります。
いまさらですがネタバレ注意!!
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ちなみにリシテアは昔マッドサイエンティストに人体実験のサンプルにされ、強大な魔力を得た代わりに2~30代で死に至る、短命を運命づけられたキャラです。
ソロエンドだと何とも悲しい終わり方ですが、クロードとのペアエンドだとなんだか希望が持てるような気がします。
ちなみにリシテアは他のキャラともペアエンドを組めるのですが、各キャラがどのようにリシテアの寿命を乗り越えるのか、はたまた乗り越えないのか気になりますね……。
ついでに、私の推しペアエンドをいくつか貼っておきます。
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恥ずかしがって歌劇を上演禁止するエガちゃんかわいい。
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ローレンツはプライドが高くナンパ師なところがあり特別イケメン!って感じでもない、絶妙に好きになれないキャラですが、女性との支援会話が悉く良く、好感度が爆上がりします。
「牛馬の父母」という名前に眉をひそめるローレンツとそれを見て笑みをこぼすマリアンヌが目に浮かぶ。
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こういう、政治とかは特に関係ないが後世まで語り継がれた系後日談好き。
あと、セテスは全然使ってやれなくてごめん。
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最推しキャラのベルナデッタ。
適当な性格のカスパルに対してピーピー騒いでるベルの姿は想像に易い。
最後に、推しキャラたちの特に好きな支援会話を紹介します。
まずはリシテア。みんなより年下なのを気にして、年少者として扱ってほしくない彼女の一幕。
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強がっちゃってかわいい。
お次は頑張り屋で歌うのが大好きだけどそれを聞かれるのは恥ずかしいアネット。
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誰もいないと思って歌ってたら急に冷静なツッコミ。共感性羞恥を感じてかわいい。
次は最推しの女性同士カプ、ヒルダとマリアンヌ。この二人はどちらも黄クラスのメンバーの凸凹コンビです。
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最初は引っ込み思案なマリアンヌと元気で人任せが得意なヒルダの相性は悪め。でも……
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実は面倒見がいいヒルダとドジなマリアンヌはだんだん仲良しに。
そして……
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あのマリアンヌが声を上げて笑うくらいに心の距離が近くなる二人!
このゲームのキャラは1部と2部で5年の歳月が流れているので、容姿が変わるキャラがたくさんいます。1部では前髪が長くて俯きがちだったマリアンヌが2部で前髪をさっぱりさせて笑顔で再登場したときは涙が止まらなかった記憶……!
そして最後に、最推しキャラであるベルナデッタの様々なシーン。
ベルちゃんは引きこもりがちで人見知り、それでいてリアクション大きめの騒がしい子。
引きこもりなので鍛錬に参加したがらないことも多いです。
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引きこもりのベルもベルですが、だからって扉をぶち壊すイングリットも脳筋すぎる気も。
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ベルちゃんは人見知りなので、相手に話しかけずにストーキングするシーンもあります。
そんな怪しい動きをしておきながら声をかけられたら悲鳴を上げて逃げていく……そんなおっちょこちょいなところもかわいい。
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まあ夜道でこんな人相の男に話しかけられたら幽霊かと思うのも仕方ないかもしれませんが、さっきのリシテアと違い、流石のベルナデッタ・リアクション。
おわりに
思ったより長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
結論として、FE風化雪月は神ゲーとさせていただきます。
今後も気が向いたらゲームのクリアレビューを書いてみようかなと思うので、読んでいただけると幸いです。
もしかしたら、風化雪月のキャラについて熱く語るnoteをかくかも。
今後の候補としては、
・FEエンゲージのレビュー
・逆転裁判123のレビュー
・ダンガンロンパについて語る
・モンスト、シャドバなどスマホゲー系
・なんかしらのTire表
とかを考えてます。
とは言いつつこれも前回の投稿からだいぶあいたので、気長にやっていきます。
では、最後にベルちゃんを添えて。
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