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シニアなフルスタックエンジニアがおすすめするMacアプリ

はじめてWEBサイトを作ったのは1998年だったと思いますが、記憶が定かではないCohと言います。
当時はまだHTMLタグのみでなんとかする、インターネットはアナログモデムの時代です。ブラウザはネットスケープ、ホリエモンの本(多分これ)を片手にHTMLを書いていました。当時はJAVAとJavaScriptの区別が分からず、なぜか一生懸命にホームページにJAVA(アプレット)を埋め込んでいました。
それから二十数年、もうすぐ50歳ですが現役のエンジニア(個人事業)です。サーバーはAWSかGCP、デザインはXDかFigma、バックエンドはPHPかPythonでフロントはVue3が割と多く、全ての仕事は請負です。
内容や規模によりますが、基本全てを一人で賄います。
そんなシニアは脳メモリーが枯渇してきているので、なるべく楽をするためにGUIアプリを多用します。
安定性と信頼性に重きを置くので有料のアプリが多いですが、確実で長く使えるならフリーでも分け隔てはありません。
以下にそんな私が普段使っているGUIアプリを紹介してみようと思います。
フルスタックを目指す若手にもおすすめです。

Adobe Creative Cloud

FigmaやXDであっても部品が必要です。写真の加工(Photoshop)、ロゴの制作(Illustrator)、映像の編集(Premier、AffterEffects、MediaEncoder)などでよく使います。
デザインをしない人は基本必要ありませんが、PhotoshopやXDでデザインを受け取る可能性があるなら、または、そういう仕事の可能性を広げたいなら、デザイナー以外にもおすすめします。
どのプランでもTypekitのWEBフォントとストックフォトが使えるのも良いです。
Indesignは印刷物・組版のデファクトスタンダードですが、マニュアルを作るのにも最適で、AcrobatはPDFを変換したりするのに便利です。
個人的にはストレージはいらないと思っていますが、使い方によってはファイル共有にも便利です。
ただし、WEB初心者はよくDreamWeaverを使うと思いますが、それはおすすめしません。プロになりたければDreamWeaverは捨てましょう。
また、デザイナーにはよくAfterEffectsをおすすめします。
PhotoshopやIllustratorはもちろん基本ですが、AffterEffectsは動画以外のデザインにも使えますし、SVGアニメーション(Lottie)もプラグインで作れます。デザインの表現の幅が広がります。
ユーチューバーを目指すならPremierを使うと思いますが、私はFinalCut派です。しかし、AdobeのMediaEncoderはよく使います。
ちょっとした映像を埋め込む時に圧縮を試行錯誤したりするには必須です。
(映像をシステム的にやるならAWS Media Converterかffmpegが選択肢になると思いますが、その前のビットレートや画質のテストにはAdobeのプリセットが便利です。)
Adobe Creative Cloud

JetBrains IDE

現代のコーディングには必須のIDEです。
もちろんVSCodeでもVimでも構いませんが、もし一番楽をしたいならJetBrainのIDEです。(*ただしサーバーサイドならVimの基本は覚えておきましょう)
PHPならPHPStorm、PythonならPyCharm、フロントだけならWebStorm、用途で分けても良いし、IntelliJ IDEAに必要なプラグインを入れるという手もあります。
私の場合は大抵はPHPStorm一本でバックエンドとフロントを書きます。PythonのみPyCharmです。Lambda(Python)は直が多いですが、Lambdaのテスト環境も作れます。
Android Studioはフリーで使えます。
Android StudioにはAndroidのシミュレーターが入っているので、実機に近い環境でテストもできます。
もちろんFlutterアプリの開発にもおすすめです。
JetBrains

Xcode

必ずしも必要ではありませんが、フリーですし、あなたがWEBエンジニアでHomeBrewを使う予定なら入れておいて良いと思います。
なぜなら、高性能なiPhoneのシミュレータが入っているからです。
このシミュレータのSafariはデスクトップのSafariのインスペクターでconsole.logなども見ることができるので、WEBだけのエンジニアにとっても、かなり便利だと思います。
(上記、Android Studioのシミュレーターをおすすめした手前、一応書いておきました。)
Xcode

Tableplus

データベース用のクライアントソフトです。
MySQL、MariaDB、Postgresql、Redis、Oracle、BigQuery、、なんでも開けます。ローカルでもDocker内でもSSH経由の外部でも、どこでも開けます。バックアップもレストアもSQL文の実行もメニューやボタンから実行できます。
私はターミナルでSQLを書いて実行することはほとんどありません。
この便利すぎるアプリケーションで完結してしまいます。
プラグインでER図まで生成できます。
Tableplus

ForkLift

いわゆる2ペインのファイラーです。ファインダーをそのまま使ってても良いのですが、常時2ペインであることと、常時ファイルの様々な情報が表示されているのがとても便利です。
例えば画像のサイズやアクセス権、作成日など、FTPソフトのように表示できます。しかもFTPクライアントにもなります。
これがどれだけ便利であるかは使ってみるまでは分からないかも。
このてのアプリは他にも色々使ってきましたが、アプリケーションのデザインや動作の面で一番おすすめです。
Forklift

Transmit

FTPクラアントです。
古くからあり、上記でForkliftも紹介していますが、なんといってもシンプルで安心です。SFTPの鍵の管理もできます。
また、サーバーごとにアイコンを設定ができるのも助かります。
この仕事を長くやっているとサーバーはものすごい数になります。数十どころではありません。似たようなドメイン、サブドメインなども、faviconのようにアイコンを設定すると見た感じもグッとわかりやすくなり、整理できます。
Forkliftも良いのですが、ローカルとリモートの連携がスムーズすぎるので、FTPクライアントとして使うには、シニアは操作ミスに注意が必要です。
Forkliftはローカルだけ、Transmitはリモートだけ、のような使い方をしています。
Tranmit

Kaleidoscope

ファイルの差分を可視化してくれるDiffツールです。
動作がとても軽くて高機能です。
ローカルにあるファイルが前提ですが、あらゆるファイルの比較ができます。Diffの視認性がよくて、シニアの目に優しいアプリケーションです。
Kaleidoscope

Bitdefender

常駐のアンチウイルスソフトです。
シニアはいろんな危険に晒されています。
経験あるエンジニアでも、ドキドキする迷惑メールは来るものです。
Mac用のアンチウイルスはクラシック時代のノートン先生から今まで色々試してきましたが、一番軽く意識しないで良いソフトだと思っています。
ライセンスを足せば自分だけではなく家族のデバイスも一元管理で守れます。
Bitdefender

Parallels Desktop

シニアはWindowsも必要になります。
Windowsでの検証や、経理もしなければなりません。
現在のMacでWindowsを使うにはParallels一択です。
きっと必要な日が来るので、黙って入れておきましょう。
Parallels Desktop

Typora

マークダウンエディターです。
数あるマークダウンエディターの中でも一番おすすめで、プレビューで書けるのが一番の特徴ですが、なんといってもデザインが素晴らしい。書くのが楽しくなるエディターです。
左ペインでディレクトリ表示とマークダウンのアウトラインの切り替えができるのも気に入ってます。アウトラインエディターとしてもチェックリストとしても使えるので、シニアのとっ散らかった頭の整理に最適です。
Typora

Raycast

ランチャーです。
AlfredやQuicksilverなど様々なランチャーを使ってきましたが、今はこれです。
シニアにはDockもステージマネージャーも必要ありません。全てのアプリケーションはランチャーから起動しましょう。
Raycast

Onyx

Macのメンテナンスや細かな機能のオン・オフができるユーティリティーです。シニアは日々の体調にも気を使わなければなりません。
ことあるごとに追加されるOSの機能についていけなくなったら、機能をオフにして若い頃の軽快さを取り戻すのです。
Onyx

Iterm2

いまだにデファクトのターミナルアプリケーションです。
これまでに紹介したアプリケーションがあれば、ターミナルを使う場面はそう多くないかもしれません。
私の場合もIterm2はほぼSSHクライアントと化しています。
デフォルトのターミナルでももちろん良いですが、シニアは気に入ったシェルやスキームがあるので手放すことはできません。
Iterm2

1998年当時は私もメインはWindowsでしたが、ずっとMacが好きでした。初めて買ったのは中古のPowerBookG3あたりだったと思います。映画でトムクルーズが使っててかっこよかったのです。
結局長年のMacユーザーとなりましたが、コンピューター全般の知識はWindowsPCを自作することで得たと思っています。
その後サーバーを自作したり、会社にサーバールームを構築、といってもラックに配線、SCSIのレイド、ルーターやゲートウェイ、社内LANの配線など、本当にIT土方と言えるかもしれません。
工具を使ってケーブルをかしめて床を引き回す。サーバーもレイドもやたら重くて半分力仕事でした。

これからの若いエンジニアにはAIがあります。
PhotoshopにもAIが画像を生成する機能が追加されたり、IDEでもcopilotなどのAIが補佐してくれる時代。
インターネット前夜、子供時代にアルビントフラーの第三の波の話をテレビで見てワクワクしたのと同様に、AIによる波にワクワクしながら過ごす今日このごろです。


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