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親になるとは?~家族のかたちって~

親になるための支援

どろっぷでは、これから親になる方に向けて両親教室、出産準備プログラム、沐浴体験など様々な取り組みをしています。
両親教室は助産師の講義を聞いたり、赤ちゃんの抱っこや沐浴を教わったり、親同士横や縦のつながりを持てたらとの願いから、先輩を囲んでおしゃべりをして交流する時間を設けています。
また、地域開催の両親教室では、地域ケアプラザを借りて、地域の温かさや安心感が伝わるといいなと、つどいのひろば、助産師、ケアプラザのスタッフと一緒に、妊娠期の方たちとの出会いを毎月楽しみにしています。

もう一つ、大切にしている取り組みとして、乳幼児とのふれあい体験授業があります。
地域の方たちや学校、保育園の先生の協力のもと、今年度も小学生、中学生、高校生と親子が交流できました。

話を聞く眼差しは真剣です!

親たちも、
「今の学生たちってどんな感じだろう?」
と興味や関心を持ち、快く参加してくれました。
当日は、学生たちも楽しみに待っていて、赤ちゃんに会うとすぐに、
「かわいい」
と率直な感想を伝えてくれたのが印象的でした。
初めて赤ちゃんにふれあう学生も多く、緊張や戸惑う姿も見られましたが、時間が経つにつれて大切そうに抱っこしたり、歩き回る子にぴたりとついて遊んだり、
「普段なかなかできない経験ができました」
と話してくれました。
参加した親にとっては、子どもの少し先の成長を見通せて、励みにもなった様子。
また学生にとっても、子育ての楽しさ、大変さを感じると同時に、自分自身も大切に育てられたのだと実感したり、自分の将来像についても考えを馳せる時間になったようです。
そんな中、学生たちの感想の中で、興味深かったことを話してくれた子がいました。
「もともと自分は子どもを産むつもりはなかった。そして今日、実際に子どもの可愛さ、子育ての楽しさなども感じたがそれでも自分の考えは変化しなかった」
というもの。
この間、絵本をみていたらこんなページに出会い、この時の学生のことばをふと思い出しました。

『ぼくのみらいのちず』
どんなコースになるかは わからないけど 
どのコースを とおっても 
ぼくは ぼくらしく なっていくんだとおもう
どのコースにも それぞれ
たからものが かくれているはずだ

ヨシタケシンスケさん作『ぼくはいったいどこにいるんだ』より

人生、選択肢はたくさんあり、自分は、やはりありのままの自分であるというメッセージ。
そう考えるとその子それぞれが、自分で決めた道にはどんなたからものが隠れているのか?想像すると楽しみになり応援したくなってきます。

古き日本は隣近所で子どもを見合ったり、助け合ったりして地域でみんなで子育てをしていたと聞いています。
今は核家族や共働き家庭の増加により、いわゆるご近所付き合いも減ってきていますが、子どもや子育て、親子に興味関心を持てるように、理解が深まるように、見守ったり応援してくれる人たちを増やしていくこと、この事もとても大切なこれから親になる方たちへの支援なのだと感じました。
親子が地域に出て種まきをすることで、いろいろな色の花が咲き誇り、みんなで子どもを温かく見守ることができる地域へとつながっていくといいなと思います。
まだまだ花の咲く道づくりはつづきます!
みなさんと色鮮やかな花々を見られるよう、これからも一緒に盛り上げていきたいです。

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港北区地域子育て支援拠点どろっぷ