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【ポケポケ】一口デッキ解説①「ライチュウ入りピカex」 とにかく全部が強い


はじめに

 暇潰しに何か企画でも始めようかと思い、その場のノリで着手。最近ずっとプレイしているポケポケの記事が適していると感じたので、今使っているデッキの全解説を目指すことにする。
 なお、私は自分が使っているデッキを全てコレクションで公開しているので、興味がある方は以下のフレコで検索していただければ。ここで紹介するリストもコレクションのものをそのままぶん投げている。さすがに全部常に最新というわけではないので、ここに投稿する前に再調整予定。

追記:おそらくここに乗っけた影響でよくフレ申が来るようになりましたが、基本的に日本語プレイヤーは通していません(ゲッチャレで海外版を拾いたいため)。ごめん!!!!

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 今回は、自分が使っている中でも大本命の環境トップデッキ、「ピカチュウex」(雷タイプ)を解説する。

デッキ概要

 今回は以下のリストを使って解説する。
 高火力かつ耐久ラインも悪くない「ライチュウ」と、それをサポートする「マチス」を採用したライチュウ入りである。

レッドカードは抜けました

 このデッキは、たねポケモンでありながら後攻2ターン目の90点を出せる「ピカチュウex」を中心とした、高速~中速デッキである。たねポケモンの枚数はプレイヤーによって異なるが、多くの場合6~8枚のたねポケモンを搭載し「エレキサークル」の火力安定を目指す。

デッキの性質・強み

 このデッキの性質はTHE・ハイスタンダード、これに尽きる。
 現プールでも手札に揃えやすいたねポケモン中心のリストであり、構築全体の逃げコストが安いためサイクル能力も高い。それに加え、環境最速レベルの速度感も持っている。
 全ての能力が平均以上であり、平均出力においては他を大きく上回る。
 2進化ex系のデッキと比べれば耐久は低い方だが、ワンパン圏外のダメージなら何ターンかは生存重視で立ち回る余裕がある。難しい状況では一旦受け寄りのサイクルを回し、トップの「ナツメ」やマチスを待てるのもこのデッキの優位性である。

ライチュウ採用でワンパン圏を拡大

 上述した基本性能の高さに加え、ライチュウ入りはライチュウによる決戦火力も見逃せない長所と言える。
 ライチュウ不採用の雷タイプは、最高火力が「サンダーex」の「ハリケーンサンダー」になる。この技は最大200ダメージであるものの、平均的には100ダメージ程度しか期待できない。そのため終盤も終盤の逆転択として運用されがちだが、ライチュウ採用は安定して140点を出せる。
 140という打点はミラーで非常に強く、雷タイプに採用されるカードは全てがワンパン圏内にある。また、三鳥や「スターミーex」「ガラガラex」など、先に動かれると面倒な相手もほとんどがライチュウ圏内だ。これにより、他の型では打開困難な状況にも回答を持てる。
 ライチュウのHP100も強く、「サカキ」がなければピカにワンパンされない耐久ラインである。ナツメを打たれた際の差し出し先として非常に優秀で、ライチュウが受けてくれた一手が勝因になった試合も多い。
 シンプルなリーサル短縮としても強く、相手に回答札を探す時間を与えずに勝ちきれる。最速エレキサークル → 次ターンスピーダーマチスの動きは上振れだが死ぬほど強い。

デッキの弱み

 このデッキの弱みは、

 …………弱みは…………

 正直そんなになくない?

 弱点がまったくないとは思わないが、他デッキにある明らかな脆弱性がこのデッキには存在しないと感じる。なんというか、試合が一発で破綻するレベルのウィークポイントが無い。
 ただ、あえて挙げるとするなら、エネ加速手段を持たないことだろうか。基本的にエネを毎ターンの手貼りに依存するため、立ち回りは他のデッキより難しい。エネの付け方ひとつで逆転されてしまうことも多く、「スピーダー」がない回はより難しくなる。
 逃げエネが安いとは言っても「マルマイン」以外は普通に1コスなので、ただ生存重視で待ちを決め込めばいいわけでもない。個人的には、その難しさも含めて良いデッキだと思っているが。

なぜこんなにも強いのか

 私は、今日に至るまでのあいだ数多の「対ピカ有利デッキ」を見てきた。そして、そのほとんどがピカに敗走する現実も見てきた。
 なぜピカはこんなにも強いのか? それは、ピカに一芸で勝っても意味が無いからだ。
 ピカは速さ・再現性・火力・受け性能、その全てが90点のデッキ。特定の分野でピカを追い越したとしても、結局は他の部分で回収される。
「マタドガス」などの1~2進化を壁にする構築は、最速に対して壁が間に合わない場面が頻発する。壁が間に合っても結局裏の育成が間に合わないことも多い。
 火力で優位性のある「ガラガラex」は、一度受けてからライチュウでワンパンという返しが可能。
「ミュウツーex」「リザードンex」のようなミッションデッキは間に合えばピカを倒せるが、基本的な速度と再現性でピカに後れを取る。
 ピカだけ明らかに立ち回りの幅が広く、他の上位デッキと比べて構築の自由度も高い。ライチュウが刺さらない環境になっても、今度は「マルマイン」や「ゼブライカ」にコンバートして対応できる。サブで投入される1進化のほとんどが一線級のスペックを持ち、現状のピカに対抗するのは困難を極める。

総括

 このデッキは名実ともに認められる環境トップである。しかし、ピカは理不尽に叩いてくるタイプの山ではない。むしろ、高い基礎性能に裏打ちされた対話能力こそが強さの真髄だ
 ピカは回せば回すほど勝てるようになるし、プレイヤーの練度にしっかり応えてくれるデッキだ。手元に揃っているなら、ガチデッキだからと敬遠せずに使ってみてほしい。このデッキの強さと難しさを知ることは、このゲームそのものの面白さに気付くきっかけにもなると思う。

以上

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