「17分間」のMVについて
2022年12月24日に「17分間」のMVが200万回再生を達成しました。再生した皆さんは本当に偉いですね。
MVラストパートに5期生それぞれが歯車に「叶えたい夢って何ですか?」を書くシーンについて、ふと感じたことを残します。
各メンバーのメッセージは以下のとおりです。
五百城茉央 人間として「素敵」になりたい
井上和 強くなりたい
奥田いろは まわりの人をしあわせに
岡本姫奈 誰かの憧れの人になってみたい
小川彩 誰かを元気づけるパフォーマンスをしたい
冨里奈央 思いやりを大切にできる人になりたい
一ノ瀬美空 まっすぐな人になる
池田瑛紗 太く短く生きる
中西アルノ 私も君も皆笑顔で幸せになる
菅原咲月 5期生11人で旅したい
川﨑桜 この時間がずっと続きますように
多くのメンバーがなりたい姿「To be」をイメージしているのに対し、川﨑桜さんは現在が進行していく「ing」を願っています。
曲のテーマと絶妙にリンクしたこのメッセージには川﨑桜さんの強い願いが込められていたことがブログに綴られています。
5期生は活動開始が遅れたメンバーや、事情により活動を休止していたメンバー、新型コロナ感染による休養など、11人揃って活動したくても叶わないシチュエーションをすでに何度か経験しています。合流が最後になった川﨑桜さんにとって「11人」で過ごす時間は当たり前ではなく、大切にしたいという思いが滲みます。
またメディア賞を受賞した際に様々な雑誌でインタビューを受けています。
そこでは、他メンバーに比べて活動開始が遅れたこと、そのことからくる焦燥感、いまはとにかく目の前のことを一生懸命やっていこうと、折に触れて語られています。現状の課題への対応が迫られており、必然的に「今」にフォーカスしていくことが求められていることも背景としてありそうです。
ただ、「新・乃木坂スター誕生!LIVE」へ挑むインタビューからは別の視点も見えてきます。
5期生は初期からキャラクターが明確なメンバーが多く、視聴者側も安心して見ていられる完成度の高さがしばしば話題になります。
他のメンバーが徐々にロールモデルを具体化しながら自分の目指す方向性が見えている、例えるならば登るべき山が見つかり始めたのに対し、川﨑桜さんは登る山を見つけようとしている段階。
何ができるかを自分に問いかけ続ける「ing」の作業の先に、川﨑桜さんにとっての「To be」はどのように構築されていくのでしょうか。
2023年の活動からヒントが得られるかもしれません。