STEP 6. 現場調査でのチェック項目 20選
こんにちは、ドローンクエストのマサです。
この「ドローン外壁調査 実践マニュアル」では、
ドローン外壁調査を行うための過程を 全21 STEP で投稿していきます!
💡 初めてドローン外壁調査 実践マニュアル を閲覧される方は、必ずこちらの記事を観てから順を追ってSTEPを進んでください!☟☟
今回は現場調査に行った時、僕が何に気を付けて、何を確認してくるのか?についてお話していきます。
以前のSTEPでは調査案件の環境・立地をオンラインで観て「ドローン飛行ができるのか?」をチェックしました。
STEP 5. を観ていない方はコチラからどうぞ☟☟
オンラインの情報だけではすべてを確認することができないので、現調は必須です。
僕が現調で必ずやる事をまとめてみると、20項目になったのでそれを共有させていただきます!
まずは先方とやりとりをして、事前に現調の日程を決定します。その際には「どこを調査してほしいか?」は聞いている前提でお話をしていきます。
┃ 現場調査でのチェック項目 20選 ┃
➀ 塔屋、中庭などの鍵を借りたか?
■ 塔屋について
まずはその建物に塔屋があるかないかの確認をしている前提の話ですが、大体塔屋へのアクセスには鍵が必要な場合が多いです。屋上に登る了承をもらい、実際に近くで観てみると地上からでは確認できない事がたくさんあります。
🗒️「この塔屋の撮影だったら外壁を撮影した流れで、そのまま上昇して撮れるな」
🗒️「結構建物の内側に位置しているから、塔屋は塔屋だけで撮影しよう。その時は地上からでは機体を目視しにくいから、パイロットが塔屋に登って撮影したほうが良いな」
🗒️「地上からでは見えなかったけど、塔屋付近にはワイヤーがあるから、これに注意しないと機体と接触してしまうかも」
など確認する必要があります。
■ 中庭について
中庭の外壁も調査する場合があります。
その時も実際に中庭に降り立って空間の広さや、風の流れを体感してドローンを飛ばせるかを判断します。またどこまでドローンで飛ばせるのか(階数、幅など)と離発着場所の選定も行います。
現調で工程のイメージをしておきます。
② 電柱&電線 飛行の妨げになるもの
外壁調査はDID地区の立地が多いため、電線が密集していて飛行困難と判断して何度もドローン調査を見送った事があります。
オンラインで確認した電柱と電線を見に行った時に違和感を感じる事も多々あり、現調でも実際に距離感などをチェックすることは必須です。
飛行計画を作るときも電線をどれくらい避けて飛行するか?が重要になるので、現調の時に飛行ルートを把握することが大切です。
③ 実際の近隣建物との距離
こちらもオンラインで距離を測って「充分距離もあるから飛行可能だな」と思っていた箇所も、実際に見ると「意外に飛行幅狭いぞ?!」など想像以上に厳しい箇所もありますので、写真を撮っておいて帰ってからでも確認できるようにしておきます。
④ 飛行計画ルートを実際に観てみる
オンラインで確認したときに、なんとなく飛行ルートのイメージは作っておいて現調に来ているので、再確認します。近隣の屋根の上を飛行せざる負えない場合はどれくらいまでドローンを降下できるのかなど、後で飛行ルートの確認をするときに重要になるので控えておきましょう。
⑤ 電波を発するものはないか
屋上に大きなアンテナがある建物があります。
何のアンテナなのか、確認してできるだけ飛行の時は遠ざけるなどの対処を考えておきましょう。
大きなクレーンに近づいた際にモニターがブラックアウトして、ドローンが落ちてしまったという事例を聞いた事があります。周囲に何があるかは十分にチェックしましょう。
⑥ 電波をさえぎるものはないか
次は電波をさえぎる要因の確認です。
高い建物に囲まれている箇所などは、思っている以上にGPSが届かないです。中庭の例でもそうですが、操縦不能になる事例や突如としてビル風などにあおられることもあるので注意が必要です。
⑦ 熱を発するものはないか?
建物にはたくさん熱を発している箇所があります。
火災を発見したときに押す緊急ボタンの発信機、ボイラー、自動火災報知設備の受信機、機械室などなど。どこに何があるかを把握して画像解析の時に誤った認識をしないように注意が必要です。
⑧ 建物に反射するものはないか
近隣の高い建物や窓の反射などのチェックです。
高い建物から数10m離れている立地でも反射の影響があるため、近隣の把握も注意します。
⑨ 木の枝の状態
撮影面に木が立っている事が多々あります。
季節によって木の枝や葉っぱの状況は変わりますので、オンラインで確認した時より葉っぱが生い茂っている時などは飛行範囲に影響がでるのでチェックしましょう。
⑩ 道路使用許可は必要か
さらに需要なチェックに入っていきます。
オンラインでもあらかじめ確認しているかと思いますが、実際に道路幅をメジャーなどで計ってみると一番安全です。建物の敷地内上空で飛行が完結するのであれば道路使用許可はいらないケースがありますが、許可が必要な場合が多いのでしっかり飛行範囲を確認してチェックします。
⑪ 安全対策を考える
各面の撮影時にパイロット・補助者・誘導員、誰がどこに立つのか、広い調査範囲の時はどのように移動して第三者の安全を保てるのかをその時その場面でイメージします。
⑫ 荷物を置く場所の確保と承諾
大抵は車で現場に行くので最悪荷物の置き場は車でも良いのですが、効率よく作業するために荷物置き場を確保できればより良いです。「この場所は人の出入りが多いから」「ここに荷物を置くと自転車の出入りができなくなる」など先方にしかわからない事もありますので、しっかり承諾をもらいましょう。
⑬ バッテリー充電場所の確保
撮影時間が長くなる時はバッテリーを充電して交換しながら回していく現場があります。あらかじめ充電の許可をもらって、残りのバッテリーに左右されない施工をします。マンション等はエントランスに大体コンセントがありますが、施設など特殊な場所は撮影面によって充電場所まで行くのに時間がかかる時もあるので数か所確保しておくと効率よく撮影できます。
⑭ 離着陸場所の選定
オンラインで選定しておいた離発着場所を目で確認しておきます。実際に行ってみると意外に空間が狭かったり、一番多い例が荷物などの障害物になりうるものが置いてあったり。。
ビルの案件などでは1階に店舗が入っているシチュエーションも多いので、そちらにも確認してドローン調査の承諾をもらいます。
■ 調査計画書&チェック用 写真撮影
文字通り「調査計画書」に盛り込む写真と、どのように施工するのか、飛行計画・飛行ルートを含めて、いつもでチェックできるようにできるだけたくさん写真を撮っておきます。
⑮ 📸電柱&電線 上空の電線状況
⑯ 📸飛行ルート箇所(飛行ルートがわかる画角)障害物含む
⑰ 📸施工場所 各面で誰がどこに立つのか
⑱ 📸離着陸場所
⑲ 📸実際の外壁状況 タイルや壁の現状
⑳ 📸各道路 警備体制確認
以上、現調で必ずチェックする項目と写真撮影について紹介しました。
いかがでしたか?
チェックするものを忘れて、また後日訪問するとなると管理者様にご迷惑がかかるので一発ですべて押さえておくことをオススメします!
現調も終わりましたので次のステップは、事前準備をまとめてみます。
次のドローン外壁調査 実践マニュアルは事前準備まとめ!STEP 7.【STEP 7.なぜ重要?!事前準備&一覧】です。
というお話を深堀りしていきます!
このあたりの考え方や取り組み方がとても重要になるので、一緒に確認しましょう📚
ドローンの上手な利用により、一般的にもドローンが日常生活に溶け込む未来が近づいています。その中で、ドローン外壁調査も普遍的に認知されるようになることを願っています!
どうぞ、次のSTEPも重要なお話なので楽しみにしていてください💡
STEP 7. もよろしくお願いします!!
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