STEP 15. 施工 調査撮影(パイロットの心構え)
こんにちは、ドローンクエストのマサです。
この「ドローン外壁調査 実践マニュアル」では、
ドローン外壁調査を行うための過程を 全21 STEP で投稿していきます!
💡 初めてドローン外壁調査 実践マニュアル を閲覧される方は、こちらの記事を観てから順を追ってSTEPを進んでいただくとより理解しやすいです!☟☟
今回は施工撮影について、主にパイロットの飛行に関する注意点についてお話していきます。
前回の「STEP 14. 撮影前チェック項目」はコチラから確認できます☟☟
今回は主にドローン操縦者がどんなことを考えて、外壁調査を行っているのか?こんなことに注意して飛行させています。
という内容を書いていきますので、よろしくお願い致します!
┃ どのように撮影をしていくのか?
まずは撮影する前に
「どのような飛行をして、どのような画角を収めるのか??」
建物を目の前にして、もう一度イメージします。
例えば、マンションの調査を想定すると
「このベランダをひとまとめで撮ってしまったら、横に移動したときに位置感覚がわからなくなってしまう」
「あの目地を画面左側に入れて撮影して、オーバーラップでもう一度入れると画像解析するときにわかりやすそう」
「あと2列撮りきれば撮影終了だけど、バッテリーが残り少ないので安全のために一旦着陸しよう」
「あの箇所は日照が少ないからこの角度でも撮っておこう」
など色々な事を結構考えながら撮影しています。
また可視光撮影のみの現場で日照が足りない時は
「今日は曇りだから機体の移動速度は遅めを心掛けよう」
というように、その時の現場感で考えながら撮影します📸
┃ オーバーラップを考える
これは主に画像解析の作業効率を考えているのと、撮り漏れを防止することに繋がってきます。
オーバーラップ率という単語になじみがある人と、まったくなじみがない人がいると思いますが、非常に大切です。
案件によりますが、太陽光パネルの点検などではオーバーラップ率80%などかなり重複して撮影する現場も多いです。
外壁調査で考えると、オーバーラップ率が多ければ多いほど、取り漏れがなくなるので良いのですが、画像解析する時の事を想像してみます。
撮影した枚数が多ければ多いほど、画像解析ではたくさんの枚数を確認しなければいけないので時間が掛かってしまいます。
・・・ではどのように撮影するのがベストなのでしょうか?
できるだけ撮影枚数は最小限にして効率よく撮影したい!
各箇所をくまなく画像の中心で捕えた画像がほしい!
必要な素材&作業効率考えると
が適していると思います。
撮影漏れはかなり怖いので、日照が当たっている面は撮れるだけ撮る意識で数回分けて撮る。(南面全面を3ターンするなど)
多く撮っておけば色々な角度から検証箇所を特定しやすくなるので画角を変えて撮っておきます。
また
「位置関係をわかりやすくするために目印を入れて撮影する」
という観点も必要です。
主には窓や目地、シーリングです。
タイルしか写っていない画像が何枚も続くと
「何階のどこだっけ??」と画像解析の時にわかりにくく、
解析がしにくいので目印を意識して画像内に収めましょう。
一旦、各当面を撮り終えたらPCでしっかり調査できているか画像を観てチェックします。
┃ 機体の設定について
【シャッター】
飛行させて収める画角を決めたら撮影を開始します。
そこで設定しておくのはシャッターは自動できってもらいます。
自動にする理由は下記です。
画像解析中、意外に気にしていなかった箇所の不具合をみつけたりすることも少なくないです。
また外壁面から外壁面までの移動している画像も残しておくことで、どこからどこまで移動して撮影を開始したのか?の一連の流れを画像で把握できるので、移動中の場面も画像に収めておく事をオススメします。
【ビジョンセンサー】
機体によりますが、障害物センサーを設定できる機体はその時の案件の環境に合わせて設定します。
屋根の上を飛ばすことがあれば、屋根に当たらない設定
近隣建物が近くにある場合は接近した際にブレーキがかかる設定
ビルの谷間など狭い場所から発着するときは、逆にセンサーが効いていると離陸できない&着陸できなくなるので離発着のときはセンサーを切る
など、状況に応じて障害物センサーを使います。
【1階部の撮影】
ドローンを飛ばさず同じ位置から撮影できるので、1階部分はドローンを手持ちして撮影します。
■ パイロットが心掛ける事一覧 📸
┃ 赤外線撮影で注意すること
外壁の温度は常に変化しているので素材がたくさんあったほうが、画像解析の質があがります。
時間があれば数回同じ箇所を撮影する事を意識しましょう!
いかがでしたか?
たくさんの事を考えながら施工していますが、準備をしっかりしていれば大丈夫です!
次のドローン外壁調査 実践マニュアルはSTEP 16. 【不具合箇所の知識】です。
という内容を深堀していきますので次回も楽しみにしていてくださいね!
ドローンの上手な利用により、一般的にもドローンが日常生活に溶け込む未来が近づいています。その中で、ドローン外壁調査も普遍的に認知されるようになることを願っています!
次回からは解析のお話に繋がる知識を改めて紹介しますので、よろしくお願い致します!!
⏰ 全 21 STEPを予定しております!
↓ ↓ 定期的に書いていきますのでSNSで記事更新を是非チェックしてください!
フォローもよろしくお願いします★
⌘ 取得免許 ⌘
一等無人航空機操縦士(限定解除マルチ)
赤外線建物診断技能師
第三級陸上特殊無線技士
第四級アマチュア無線技士
ドローンパイロット1級