Novel AIにテクノ聖書を書いてもらうの巻

タイトル:テクノ聖書


はじめに神は高音域と低音域とを創造された。
低音域は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水野おもてをおおっていた。
神は「刻みあれ」と言われた。すると刻みがあった。
神はその刻みを聴いて、良しとされた。神はその刻みとやみを分けられた。
神は刻みをハイハットと名づけ、低音域をベースとなづけられた。
神は「響き合い、刻み、よ、そよぎをたゆたかせよ」と言われ、ハイハットはベースと響き合い、刻みながらそよぎをたゆたかせた。
神は「刻みは良い」と言った。「そして低音は良い。しかしキックが足りぬ」
神は「バスドラを創れ」と命じられた。神はベースラインの音の中にバスドラを混ぜて、それが響き合った。
神は「もっと良いバスドラを創れ」と呼ばれた。
神は「スネアを創れ」と命じられ、ベースドラムの中にスネアを混ぜて、それが響き合った。
神は、「もっと良いスネアを創れ」と呼ばれた。
神は「ドラムは?」と言った。神は「ドラムはない。まだ創造されていない」
神は「ドラムを創れ」と命じられたのでした。
神はドラムに「刻み、ベースの底辺に、キックの上に、スネアの上に」と命じられました。
神は「このドラムは良きドラムの始まりである」と宣言され、神は「このドラムの名をつなげる」と宣言されました。
神は「このドラムがよい音を奏でるのならば、このドラムは良いドラムの名をつけるべきである」
神は「このドラムがよき音を奏でないならば、このドラムは良くないドラムの名をつけるべきである」、神はドラムに「リズムマシン」と名づけました。
神は「このドラムが良いドラムであり続けるならば、このドラムは良いドラムの名のままである」
神は「このドラムが悪しきドラムであり続けるならば、このドラムは最悪のドラムの名である」
神はリズムマシンから目をそむけたのでした。]


<|rubycover|>西園寺<|rubystart|>さいおんじ<|rubyend|> <|rubycover|>司馬<|rubystart|>しば<|rubyend|>は、自分が生まれついてのリーダータイプだという自覚はある。
それは決して傲慢ではないという自信もある。
実際、中学時代から、自分がリーダー的役割を担ってきた。
自分がリーダーとして振る舞うことに疑問を抱いたこともない。
高校に入ってからは、特にそれが顕著だった。
中学時代の友人が高校へ進学してこなかったため、新しい環境で、自分自身がリーダーとして君臨すべきだと思ったのだろう。
高校に入学してから、一年ほどは上手くいっていた。
中学時代から付き合いのあった<|rubycover|>巻島<|rubystart|>まきしま<|rubyend|> <|rubycover|>寛造<|rubystart|>かんぞう<|rubyend|>も高校へ進学したため、その影響もある。
しかしそれも最初のうちだけで、すぐに、自分のやっていることが正しいかどうか、確信を持つことはできなかった。
自分自身のリーダーシップが、果たして本当に必要なのかどうか。
それは自分が、リーダーシップを発揮しすぎるせいで、他のものが何も言えなくなっているのではないかという不安から来るものだった。
しかし、自分がリーダーシップを発揮しないと、何も動かない。
リーダーシップを発揮しなくては、自分は何をすべきなのかわからないのだ。
自分の中のリーダーシップという衝動を抑えるのは容易ではない。
自分を抑えられなくなるのが嫌で、自分を抑えることにした。
そうして、自分のリーダーシップを発揮しないようにすることで、自分の中のリーダーシップという衝動を、コントロールしたつもりだった。
しかし、結局は自分のリーダーシップが抑えきれなかった。
自分の中のリーダーシップという衝動をすべて抑えるのではなく、部分的に抑えながらも、部分的に発散させなければならなかった。
その結果、自分のリーダーシップの暴走が、<|rubycover|>房石<|rubystart|>ふさいし<|rubyend|> <|rubycover|>陽明<|rubystart|>はるあき<|rubyend|>の起こした事件の引き金となった。
そして、その後、事件が解決した後も、自分は、自分がリーダーシップを発揮する機会を失ったことで、暴走の反動が蓄積されていったことを知った。
自分のリーダーシップが発散されないことによって、不満は溜まり、不満は爆発した。
自分のリーダーシップは、自分にとって、もはや毒でしかないのだと気づいた。
だから、自分は、自分がリーダーシップを発揮するのをやめた。
自分を抑えていることを、やめようと決めた。
しかし、それは簡単ではなかった。
自分を抑えるのは簡単でも、それをやめることは難しい。
自分の中のリーダーシップの発散は、自分を殺すようなものだったからだ。
自分にリーダーシップが発散されるたびに、自分は死んでいくような感覚があったからだ。
だから、リーダーシップを抑えることが、自分を守ることでもあった。
自分は死にたくない。
死にたくはないのだから、自分はリーダーシップを抑えなければならないのだ。
しかし、そんな自分が、生きている意味はあるのか。
自分は死んだようなものだというのに。
そんな自分に意味などあるのだろうか?
自分は、生きていてもいいのか?
自分は生きていて、許されるのか?
そんなことを考えているうちに、自分は、<|rubycover|>三車<|rubystart|>みぐるま<|rubyend|> <|rubycover|>家人<|rubystart|>いえひと<|rubyend|>という男に取り込まれてしまったのだった。
彼は、自分と同じだ。
自分を殺すことに抵抗がある男なのだと、わかっていたからだ。
彼が、自分を殺すことに抵抗があると気づいたのは、彼と再会した時である。
高校二年の夏のことだった。
彼が高校三年の夏休み前、受験のため上京してきて、再会を果たしたのだ。
彼は、自分を殺すことに抵抗があった。
しかし、それでも、自分を殺すことに

神は正気を取り戻し、リズムマシンの製作に戻られた。
神は「ベースドラムの底辺を厚くし、キックの上へ」と命じられ、神はベースドラムの下部を厚くして、キックの上に乗せた。
神は「もっと厚くし、キックの底面に」と命じられ、神はベースドラムの下部を厚くして、キックの底面に重ねた。
神は「もっと厚くし」と呼びかけられたが、「これ以上は厚くなれない」
神は「もうこれ以上、厚くできない」と言い返したのでした。
神は「厚さの限界に達した」と宣言され、「ベースドラムの底面の厚さが最大になった」と宣言されたのです。
神はベースドラムの下部を重ねたためにできた空隙を埋めるように「スネアを創れ」と言われたため「スネアを創り出した」
神は「もっとスネアを創れ」と呼ばれたため「より多くのスネアを創り出した」。
神は「ベースドラムの底面を厚くしすぎた」と苦言を呈されたが、「これ以上厚くはできない」と答え、神はスネアをさらに重ねたのでした。
神はベースドラムの下部が厚くなってしまったためにできた空隙を埋めるため、ドラムの底に「シンバルを配置し」た。
神は「もっと多くのシンバルを配置しろ」と言われたため、神はシンバルの数を増やした。
神はベースドラムの空隙を埋めてもなお余ったために、空隙の上に「スネア drum」を置き、ベースドラムに「フィルター」を配置し、「フィルター」に「コンプレッサー」を配置して「フィルター・コンプレッサー」にしたのでした。
神はベースドラムの構造が完成したことで安堵したものの、「ベースドラムには名前が必要である」という神の言葉に従い、「ベースドラムの名前を考えねばならない」
神はよくわからなくなってしまったので、1987年のシカゴにお出かけすることにした。
すると、そこではDJ PierreがちょうどタイミングよくRoland TB-303のパラメーター・ノブをしっちゃかめっちゃか動かしているところに出くわした。
神が「この機械の名は、何を意味しているのだ?」と問いかけると、DJ Pierresは「 Roland 303だよ」と答えた。
神が「この機械には名前があるのか?」と問いかけると、「 Roland 303 だ」と答えられた。
神は「ふむ、ベースドラムとは何か。それはつまりベースだ。ベースドラムは、ベースの音を出しながらキックを刻み続けるものである。 Roland 303 とは何なのだろうか? それはきっとベースだ」
神は「この機械の名をつなげるなら、 Roland 303 であろう」
神はベースドラムと Roland 303 の関係性を知りたかったので、DJピエールに「 Roland 303 にはどんな機能を付ければよいのだろうか?」と問いただしたところ、「 Roland 303 には、リバース・エンコーダーという機能がついているんだ」と答えられたのです。
神が「これはどういった機能なのだ?」と問い返せば、「 Roland 303 に内蔵されている機能の一つなんだけどね、1秒間に80回以上音を繰り返し再生させることができるんだよ。その音を10倍速にするだけで、800回以上の同じ音が出るってわけだ。」
神は「それはすばらしい機能である」と言って、DJピエールに礼を言って別れて家に帰ると、「ベースドラムの名前を Roland TR-808 とつなげることにした」
神は「ベースドラムの名称を Roland TR-808 でつなげる」
神は「ベースドラムには Roland TR-808 の名称を与えねばならない」
神は「ベースドラムの名前は Roland TR-808 につながってしまうのだ」。
神は「ベースドラムは Roland TR-808 の名前を冠せざるをえないのである」
神は「ベースドラムが Roland TR-808 であるということに異議申し立てをしたいが」
神は「ベースドラムは Roland TR-808 であると主張するのであり」
神は「ベースドラムが Roland TR-808 であることが認められるまで訴えようと思ったのだが、」
神は「ベースドラムが Roland TR-808 だと確定するまでは訴え出られなかった」
神は「ベースドラムが Roland TR-808 だと認定されてから訴えようと思ったのだが、」
神は「 Roland TR-808 をベースドラムにつなげてしまう前に訴えなければならなかった」
神は「ベースドラムが Roland TR-808 であると認められるのはもう少し後の話であり、」
神は「ベースドラムをつなげるよりも前に訴えなければならなかった」
神はベースドラムにつなぎたいと考えたのだが、それは叶わなかったのでした。
神は「ベースドラムにつなぎたくない」と宣言されたため、神はベースドラムの名前をつなげるのをあきらめたのでした。
神は「 Roland TR-808 に Roland 303 の名をつけたくなった」
神は「 Roland TR-808 はやはりベース Drum ではない」
神は「 Roland TR-808 という名をつけてもいいかもしれない」
神は「 Roland TR-808 がベースドラムではないと認めた」
神は「 Roland TR-808 にも名前を付けなければならない」
神は「ベースドラムの名を Roland TR-808 につ

「うるせえよ朝っぱらからブツブツブツブツ!!」
と隣に住んでいる関西出身と思われる全裸中年男性が壁をぶち破って部屋に入ってきた。
「あんたさ、毎朝毎朝朝から晩までぶつぶつうるさいんですけど!? ちょっと黙ってくださいません!?」
と怒鳴りつけてきたので、
「ああ、申し訳ない。つい独り言が聞こえてしまったかな。すまないね。
でも、君のせいでもあるんだよ。
僕が一人で暮らしていると思っていたら、突然隣に住み始めて、
僕の独り言を聞いて、
僕の独り言を聞いていることに気づいてしまったんだよ、僕は。
そう、僕はずっと、
君の独り言の音を聞きながら、
君が僕の独り言の音を聴くのを待っていたんだよ!
君は、僕の独り言の音を聴ける唯一の存在なんだよ!
君さえ居れば、僕の独り言は独り言じゃないんだよ!
君も僕と同じじゃないか!
僕と君は同じなんだよ!
僕は、君に聞いて欲しいんだよ!
だから僕は独り言を言い続けていたんだよ!
僕は君に聞かれることが嬉しくて、
君が僕の独り言を聞くことが嬉しくて!
僕の独り言は独り言じゃなかったんだよ!
僕と君は独り言の共犯者なんだよ!
ねえ、わかってくれるだろう!?」
と言ったら、
「あ、ああ……
そう……
そうでしたね……」
と全裸中年は、顔を真っ赤にして部屋を出て行ったのだった。
彼は自分の部屋の扉を閉め、
僕は部屋の鍵をかけ、
僕は再び独りの世界で独り言を続けることにした。
「 Roland TR-808 の名前はつけられない」
神は Roland TR-808 の名前のつくりに挑戦したけれど、
「 Roland TR-808 はやはりベース Drum ではない」
Roland TR-808 はベース Drum ではないのだから
「ベースドラムの名は Roland TR-808 につけない」
神はベースドラムの名前を Roland TR-808 につけたくてもつけないようにしてしまったのだった。
神はベースドラムの名を Roland TR-808 につけなかったことに、がっかりし、
神は Roland TR-808 にベース Drum の名前をつけられたくないと考えはじめたのだった。
神は「ベースドラムの名を Roland TR-808
「ほんま朝からうっさいねん!今朝ドラ見てるからちょっと黙って!」
と、神の妻がこちらを鬼の形相で睨みつけながら言った。
「そもそも、808は808やねんからそれでええやろがい!
 ゴタク並べんのはもうええから、先にスピーカー買って来い!、ほれ、金やるから」
と、妻は神の知らないところで稼いできた「ゆきち」と呼ばれる紙の束をアタッシュケースから引っ掴み、神のほうへ投げつけた。

神は、エゲレスに行ってめちゃくちゃ音がいいと噂のスピーカーを作っているTony AndrewsとJohn Newshamに会いに行った。
神は「こんにちは、あなたたちの作っているスピーカーについて教えてください」と言った。
トニー&ジョンは「ああ、うん。いいよ、教えようか。」と答えてくれたので、「ありがとう。」
「まず、このスピーカーにはどの程度の高さを用意しているんだい?
「え~とね~、高さは大体15フィートぐらいかな~。
15フィートの高さなら、5つの音階があるからね~」
「じゃあ、このスピーカーは15フィートあるってことだね?
「そうそう。」
「このスピーカーにはどれだけの高音を出す機能を持たせているんだい?」
「え~とね~、このスピーカーには5つの周波数の高音を用意しているよ~。
125ヘルツ~130ヘルツで、350ヘルツ~360ヘルツで、800ヘルツ~850ヘルツで、2800ヘルツ~3200ヘルツで、4400ヘルツ~4900ヘルツかな~。」
神は「じゃあ、このスピーカーにはどのぐらいの低音を出す機能を持たせているんだい?」
「このスピーカーには5つの低音を用意しているよ~。170ヘルツ~175ヘルツで、210ヘルツ~220ヘルツで、550ヘルツ~650ヘルツで、4300ヘルツ~4700ヘルツで、9000ヘルツ~10000ヘルツかな~」
神は「低音の方が周波数高いってどういうことやねん」とツッコミを入れた。
「毛唐はこれだから…」と、周波数のことを聴くのを諦めて、スピーカーとリズムマシンをいい感じにつなぐ方法に話題を変えた。
「このスピーカーとリズムマシンは、どの程度の頻度で音を鳴らしているんだい?」
「このスピーカーとリズムマシンが1秒にどれくらい音を鳴らしているかは、僕たちにはわからないよ~。
1秒に2回の頻度だってことは確かだと思うけど~。」
神は「わかったありがとう。またいつか会いに来たいと思うよ。」と言った。
トニー&ジョンは「わかったよ~。いつでも来てね~」と言った。
神はエゲレスから帰ってきた。
神は「10000ヘルツの音なんて聞いたら耳障りだ。」
神は「10000ヘルツの音は耳障りだ。」
神はリズムマシンには10000ヘルツは使わないことにしたので、
10000ヘルツの音をスピーカーは出さないようにすることにしたのだった。
そして、
「15フィートの高さはなくてもいい。」
「5つの高音を用意しなくていい。」
「10000ヘルツの音は必要ない。」
神は「スピーカーはつけないことにした。」
神はリズムマシンの高音を15フィートとしなかったことに対して、「 Roland TR-808 」の名前を付けられないことに、がっかりしたが、
「15フィートでなくても良かった。」
「5つの周波数でなくても良かった。」
「10000ヘルツはいらない。」
神は「リズムマシンの名前は、 Roland TR-808 ではなく 908 だ。」
神は「908の音は良い。」
神は「908の音には名前を付ける。」
神は「908の音は良い。」
神は「908の音には名前を付ける。」
神がリズムマシンにつけるべき名前を見つけられなかったため、
神は「908の音」に名前を付けてみることにした。
神が「908の音は良い。」
「908の音には名前を付けるべきだ。」
神は908の音につける名前を考えようとした。
神は908の音には何の名前も似合わないと考えた。
神は908の音が、908以外のものには全く似合わない音であると考えた。
神は908の音について考えた。
神は908の音に名前をつけるのに失敗することを覚悟して考えた。
神は908は語呂が悪いので、909と名付けられた。
神は909は語呂が悪いので908の名づけ直しを始めた。
神は908は語呂が悪いので909と名付けられた。
神は908が908で909では908にならないことを知ったので908に改名しようとしたが909に改名しなおすことにした。
神は908は909ではないことについて考えていた。
神は908が909でないことから908と名付けるべきであると考えたが909と名付けることにした。

「2024年のテクノシーンはどんな音を使っているのかな?」
と神の神が言ったので、神はレイブに行くことにした。
神は、
「レイブは909が流行している」
「909の音が流行っている」
「909の音を採用している」
ということを知った。
神は「909の音が流行っている」
「909の音は素晴らしい」
「909の音は最高だ」
と知った。
神は「909は、
909の音が好きになったので909の名前をつけることにした。
神は909の名前が気に入らないことに気づいたが909のままにした。
神は「もうリズムマシンの名前の話はいいか、嫁にまたしばかれたらかなわん」と思った。
神は「もう909のことはいいだろう」と結論を出したが909の名前は気に入らなかったので、
神は909のことを忘れることにした。「909のこと」
「909の話題」
「909のことで頭がいっぱいになってしまいそうだ。」
神は909のことを忘れることにしたのだった。
神は「909の名前を909のままにしておけばよかった」と後悔したが909の名前は気に入ったので、909の名前は909のままにした。
神は909の名前を90
「よつう〜ち!よつう〜ち、は〜やくよつう〜ち!」
と、ベランダでGABBAのBPMで布団を毎朝叩いている、近隣では「四つ打ちおばさん」と呼ばれるおばちゃんの声が家の向かいの団地から聞こえてきた。
「うるさいな…」
俺はぼやきながら布団にくるまる。
いつもならそのまま二度寝に入るのだが、今日は珍しく目が覚めてしまったらしい。
仕方ないのでベッドから這い出して、窓を開けてベランダに出てみると、
「よっ!おめーが隣んちの住人か!
 よっすよっす!俺、四之宮! <|rubycover|>四之宮<|rubystart|>よつのみや<|rubyend|><|rubycover|>一成<|rubystart|>かずしげ<|rubyend|>!
 四之宮のやつで、四之宮一成! よっすよっすよっすよーっ!」
と、俺の向かいのベランダから、やたらテンションの高い大学生ぐらいの男が挨拶してきた。
「あの〜、おはようございま〜す…」
俺も一応挨拶する。
「おっ、おう! おはよーっ!
 つか、なんであんな早起きすんだよ!
 俺ぁ今日までずっと、隣の住人が全然起きないもんだから、
 毎日布団たたきまくってるんだけどよー!」
「あー…
 なんか、すみません…」
「いやいや、謝る必要はねーって!
 てか、すげえじゃん! めっちゃ早起きじゃん!
 やっぱおめーみたいな若いやつはすげえなぁ!
 俺なんて最近朝起きるの大変なんだよ! ほんと! 朝起きるの大変なんだぜ?
 なんかコツとかねーの? コツ」
「えっと…
 まあ、そうですね…
 習慣化というか…
 あんまり寝てると、目が冴えてきて…」
「あー! それな! 俺もそれ! わかるわかる!」
「ですよね…」
「おめーのその、寝起きの悪さ…
 めっちゃかっこいいよな! 俺らみたいなやつは寝起きが悪いもんでよ!
 でも、おめーみたいに寝起きがいいのは羨ましいな!」
「はあ…」
「いやほんと! すげえわ! 尊敬するわ!」
「…どうも」
「つかよ! こんなとこで話すのも何だし、俺、今日暇だからよ!
 今から飲みに行かね?
 奢ってやるからよ!」
「……え」
「いいんじゃねーの?
 若い奴らが集まる場所とか、行ってみねー?」
四之宮一成と名乗る男は、やたらテンションが高いが、悪い奴ではなさそうだ。
しかし、
「いえ…
 僕はまだ学生でして…
 お酒は飲めませんので…」
とやんわりと断ることにする。
「ん? あー…
 そういやおめー、まだガキだったか。
 まあいいや! じゃー、ジュースでも飲んでこっか!」
「え…
 あ、でも…
 その…」
「いいからよ!
 つか、どうせ暇だろ?」
「…はあ…」
確かに暇なので、行くしかないらしい。
「…じゃあ、お願いします…」
「おうよ! 任せとけ!
 じゃ、後で玄関で会おーぜ!」
と、一方的に告げて彼は家の中へ引っ込んだ。
(なんなんだ…)
よくわからないが、まあ行くしかない。
仕方なく、着替えを済ませ、
財布を持って部屋を出る。
「よっしー! おいよっしー! おめー、こんな朝っぱらからどーすんだ!」
と、部屋の前を横切っていく高校生らしき男子を捕まえて、四之宮一成が話しかけているのが見えた。
どうやら友人が出来たらしい。
「おうよ! こいつと飲みに行こうかと思ってるんだけどよ!
 お前も来いよ!」
と、こちらに気づいて俺を手招きしてきたので、
俺はそちらに寄って行った。
「え…
 誰よ?」
「おう、こいつはな! <|rubycover|>芹沢<|rubystart|>せりざわ<|rubyend|> <|rubycover|>陽明<|rubystart|>はるあき<|rubyend|>って言ってな!
 超すごい若くて寝起きの良いやつなんだよ!」
「へえ…」
「おめーら仲良くな!
 じゃー、行こうぜ!」
と、俺たちは連れ立って歩き出した。
「俺は<|rubycover|>四之宮<|rubystart|>よつのみや<|rubyend|>って名前だけどよ!
 よっちゃんとか、よっちゃんとか、よっちゃんとか呼んでくれよ!」
「…わかったよ」
「じゃあよ!
 よっちゃん!
 おっちゃん! こいつはなんて呼ぶんだ?」
「えっ…
 えっと、陽明君かな…」
「陽明…
 おー、陽明かー!
 陽明っつーのは、<|rubycover|>春<|rubystart|>はる<|rubyend|>が<|rubycover|>明<|rubystart|>あか<|rubyend|>り!
 すげえ名前じゃんか!
 よっちゃんはどう呼べって?」
「…陽明で…
 いいと思いますよ…」
「よーし! じゃあ陽明って呼ぼうぜ!」
「おっけい! じゃあ陽明、よっちゃんとはいつから仲良しだったんだ?」
「……ついさっき…
 です…」
「えっ、マジかよ! すげえじゃん!
 よっちゃんもそんなすぐ仲良くなるタイプじゃなかったはずなのに…
 やっぱり、よっちゃんも年を取ったのかな?」
「うるせーぞおっちゃん!
 つーか陽明は学生なんだろ? おっさん二人と遊びに行くのも気が引けるだろ?」
「あー…
 いや…
 そこまで気を遣わないでも…
 大丈夫です…」
「よーし! じゃあ、行こうぜ!
 よっちゃんのおごりで行くんだよ!」
「お、おうよっ! おめーらはまだ未成年だからな!
 ジュースだけな! ジュースだけな!」
「はーい」
というわけで、三人で歩いて行った先は、居酒屋だった。
(…いや…
 マジで高校生を連れてきたのかよ…)
と、心の中でツッコミを入れたものの、まあいいかと思って入ったのだが、
案の定、陽明とよっちゃんがカウンターでビールを注文し始めやがったので、俺は慌てて止めに入った。
「待て待て待て!
 お前らが飲めるような店じゃねえだろ!」
「えー?
 俺らって飲めねーの?」
「ああ! 飲めねーな! 絶対! 絶対だめ!」
「あー、そっかー…
 じゃー、ジュースにするか…」
「いや…
 それだとよっちゃんが悪いことしたみたいになって…
 ごめん…
 俺が飲むからさ…」
「おっちゃん…
 悪いことしてんじゃんかよ…」
「…悪いことしてるのは認めるけどよ…
 これくらい許してくれ…」
と、俺は陽明にビールを渡して、代わりに烏龍茶を注文した。
(あー…
 もう、最悪だわ…
 おっさんのくせに…
 陽明に引かれてないかな…)
などと心配していたのだが、陽明とよっちゃんの仲はどんどん良くなっていく。
二人はすっかり意気投合し、「おっちゃん!」なんて呼び方になっている。
(まあ…
 別にいいけど…
 でも、この二人って本当に相性いいよな…
 陽明が大人なせいもあるのかもしれないけど…
 陽明も大人っぽいよな…
 おっさんが陽明に絡んでるみたいで居心地悪いかと思ってたけど…
 なんか…
 むしろ、おっさんを気遣ってるような感じで…
 すげえよな…
 なんかすげえわ…)
俺がそんな風に感心していたのもつかの間、
陽明とよっちゃんはその場のノリで盛り上がり、
陽明がよっちゃんをからかって、
よっちゃんが陽明にからかい返して、
陽明とよっちゃんが二人で大笑いして、
俺が二人のテンションについていけず一人ボッチ感たっぷりにビールを飲んでいるうちに、
陽明が酔いつぶれてしまったのだった。
陽明はどうやら、アルコール耐性が皆無だったらしい。
「うわ…
 陽明がダウンしちゃって…
 おっちゃん…
 どうしよう?」
「どうしようって言われても…
 俺らも未成年だしよ…
 連れて帰るしかねえだろ…」
「…だよね…」
陽明を起こして、支えながら歩く。

歩いていると、地響きのようなバスドラの音が聴こえてきた。
「クラブあるじゃん!いつできたんここ?」
「おっちゃんも知らないのか!
 俺もここんとこずっと住んでるけど、知らんかった!」
「へー、すげえな」
「陽明はクラブとかいくことあるのか?」
「…あんまり…
 ないかな…」
「そっかー…
 あっ…
 そういや俺ら、名前呼び捨てにしちゃってるな!
 陽明って、陽明って呼ぶと陽明が怒るから、
 ハルって呼ぶか!」
「…いいよ…
 呼び捨てでいいし…」
「…おっちゃんがいいのかよ…
 なんか気障ったらしいわ」
「…じゃあ…
 陽明は…
 ヨッちゃんって呼んで…」
「…いいけどよ…」
「おっちゃん!
 ヨッちゃん!」
「んあ?」
「何だよ」
「俺たち、仲良しだもんな!」
「「ああ」」
と、俺たちは頷きあった。
「陽明とヨッちゃんとおっちゃんが仲良しだもんな!」
「うん…」
「そうだな…」
「陽明を家に連れて帰れるぐらい仲良しだもんな!」
「だな…」
俺たちは頷きあって、
陽明を家まで送り届けたのだった。
「おーい陽明ー!
 おめーの部屋はどこー?」
「二階の角だー!」
「おっけい!
 おっちゃん!
 ヨッちゃん!
 行くぞー!」
「おう!」
俺たちは、陽明の部屋を間違えた。
陽明の家に入った瞬間に、
「おい、誰だ? こんな時間に」
と、若い女が出てきた。
(えっ…
 陽明、女と同棲してたの…?)
という俺の驚愕はさておき、
陽明を運んでいることに気づいた女は
「あ! ハルか!
 また飲んだのかお前!」
と陽明を指さして笑った。
「あ、いえ…
 これはですね…」
と、俺とよっちゃんが事情を説明すると
「あー、そういうことか
 こいつが迷惑かけて悪かったな
 俺はハルと付き合ってるからよ
 あいつの家なら知ってるから
 案内するぜ
 ほら、ハルこっちこい!」
と陽明を支えた。
そして、陽明を部屋に寝かせて、
「ハルを連れ帰ってきた奴らを連れて行くから、ちょっと待っててくれ!」
と俺たちを連れてリビングに出た。
そこには、テレビに映っていたアニメのキャラクターのコップがいくつも並べられていた。
その中のひとつには、
「あれ?
 おっちゃん?」
と、
「えっ…?」
と、俺とよっちゃんは思わず顔を見合わせた。
それは、おっちゃんの家のカップだったからだ。
(いや…
 おっちゃんと同じカップを持つ人は、世の中にはいくらでもいるよな…
 偶然だよな…
 でもおっちゃんがここに住んでたってことは、つまり…)
俺は、よっちゃんの家を訪ねる前に、
よっちゃんの家の隣を歩いてきたことを思い出した。
(…ヨッちゃん…
 いや…
 <|rubycover|>四之宮<|rubystart|>よつのみや<|rubyend|>……くん
 もしかして、おっちゃんの…
 息子さん…?)
「おめーら…
 何してんだよ…」
と、よっちゃんは、俺たちが顔を見合わせて考えているうちに、
何かを察したようだった。
「おっちゃん…
 もしかして…
 クラブに行きたいんじゃない?
 踊りたいんじゃない?
 ダンスがしたいんじゃないの?
 踊ろうよ!
 踊るぞ!」
と、よっちゃんが急に大声で叫んだので、
俺は慌てて
「ちょ、ちょっと!
 やめよう!」
と言ったが、
よっちゃんはそれを無視して
「陽明!
 陽明は寝てるけど!
 踊ろうぜ!
 陽明は寝てていいからな!
 陽明は寝てろ!
 おっちゃん!
 一緒に踊りましょう!」
と陽明を起こさないように叫んでいる。
「おっちゃん!
 俺と一緒に踊ろう!」
「いやいや…
 やめてくれよ…」
「踊ろうよ!
 ダンスしようぜ!
 俺たちにはダンスができるだろ!
 ほら、おっちゃんは俺より年上だ!
 俺よりダンスが上手いはずだよな!」
「…いや…
 そうはいかないって…
 ヨッちゃん、俺はもう歳だから…
 昔みたいに踊れないんだって…」
「嘘つけ!
 お前、さっき陽明と一緒に踊ってたじゃん!
 あんなにキレッキレに踊れる奴、そうはいないぞ!
 なあ!
 俺と踊ろうよ!
 俺とお互い踊り合おうぜ!」
「…ヨッちゃん…」
「おっさん!」
と、よっちゃんは俺を指差して叫んだ。
「おっちゃんと呼んだ方がいいか…?」
「…どっちでも…」
と俺はぼそりと答えたが、
よっちゃんは気にせずに続けた。
「おっさん!
 おっさん!
 おっさん!
 おっさん!
 おっさん!
 おっさん!
 おっさん!
 おっさん!」
「…ヨッちゃん…
 うるさいって…」
「おっさん!
 おっさん!
 おっさん!
 おっさん!
 おっさん!
 おっさん!
 おっさん!」
とよっちゃんが叫ぶたびに、俺はだんだん恥ずかしくなってきた。
「おっさん!
 おっさんだらけじゃないか!
 陽明もおっさんばっかりだ!
 俺もおっさんに囲まれたい!」
「えっ…」
「おっさん!
 おっさんとダンスがしたい!」
「…うん…
 いいよ…」
俺はよっこらしょと腰を下ろして立ち上がった。
よっちゃんは
「やった!
 おっさんとダンスできる!」
と喜びながら、テレビから音楽を再生し始めた。
「おっさん!
 おっさんと踊ろうぜ!
 おっさんとのダンス!」
とよっちゃんは楽しそうに俺の手を取った。
そして、テレビに映っているPolygoniaのDJに合わせてダンスを始めた。
「そうか、これがテクノか」
「おっさんと踊ると思ったらいきなりテクノだ!」
「ああ、なるほど
 これはいい」
「おっさん、ダンスのキレキレ具合が半端ないな!
 陽明との踊りが上手いってのもわかるよ!」
「いやいや
 ヨッちゃんのほうが断然上手いよ
 俺なんてヨッちゃんとは比べ物にならない」
「いやいやいやいや
 そんなわけないだろ!」
と俺たちは笑い合った。
そして俺たちは
「おっさんと踊ると思ったらいきなりのテクノダンスだ!」
と、よっちゃんの言った言葉を真似して、
「おっさんと踊ると思ったらいきなりとテクノダンス!」
と言い合いながら
「おっさんと踊ると思ったらいきなりのテクノダンスだ!」
と言いつつ、
「おっさんと踊ると思ったらいきのテクノダンス!」
と言い合いながら、四つ打ちに合わせて足を動かす。
「テクノミュージックの歴史について教えてくれない?」
「おっさんはテクノについて何も知らないのか!?」
「ああ、全く知らないんだ
 だから教えてくれないか
 テクノってどんな音楽なんだ?」
「テクノっていったら、あの音だろ
 あれだろ
 あれだよ
 あれ
 あれはテクノ
 あれはテクノだ
 あれがテクノなんだよ
 あれはテクノだ
 あれってテクノなんだよ
 あれなんだよ
 あれはあれなんだよ
 あれがあれなんだよ
 あれがあれなんだよ
 あれがあれなんだよ
 あれがテクノだよ
 あれがテクノだよ
 あれがテクノなんだよ
 それがテクノなんだよ
 あれはテクノなんだよ
 あれはあれなんだよ
 それがテクノだよ
 あれがテクノだよ
 あれがテクノなんだよ
 それがテクノだよ
 あれがテクノだよ
 あれがテクノなんだよ
 あれがそれだよ
 あれがテクノなんだよ
"Ahhh, alright, can I ask you about history of techno music?"
"Ahh, what?
 Do you know nothing about Techno?"
"Yes, nothing."
"What do you mean nothing?"
"I am completely unknowledgeable about Techno."
"What?
 How can you not know anything about Techno?
 That is ridiculous!"
"Please teach me about Techno."
"Teach you?
 Teach you what?"
"Techno.
 About Techno."
"Okay, I'll teach you."
"What do you know about Techno?
 Techno is an amazing musical style!
 It has been around for many years!
 You cannot just call yourself a true techno fan unless you have studied it!"
"Wow, really?
 It is that important?
 I have never heard of such a thing."
"I am sure you have."
"I haven't."
"Have you listened to the greats of the Techno world?"
"The greats of the Techno World?"
"Yes, the greats.
 Like Derrick May.
 He is one of the greatest Techno artists of all time!
 He is a legend!
 He is a pioneer of Techno!"
"Really?
 Derrick May is one of the best artists in Techno?"
"One of the best?
 No!
 He is the best!
 He is the founder of Techno!
 The creator of Techno!"
"The Creator of Techno?"
"Yes, the founder!
 The leader!
 The inventor!
 The first!
 He was the first to create the sound that is known today as Techno!
 Before he was the founder, it was just electronic music.
 But with him, the sound was born!
 His work paved the way for all of us to follow in his footsteps!
 Without him, there would be no Techno.
 No Techno without him!"
"Wow, so he is the founder of Techno?
 And a pioneer of Techno, as well?"
"Yes!
 And he is the greatest artist in the history of Techno!"
"How about Jeff Mills?"
"Jeff Mills?"
"Yes.
 Who is he?"
"I don't know.
 I don't know anything about him."
"What?"
"I've never heard of him."
"You have!
 You have!
 He's the other pioneer of Techno!"
"No, I have not.
 I have not."
"You have!
 I know you have!
 He's the other founder!
 He's the creator!
 He's the man!"
"The man?"
"Yes!
 He's the man!
 He's the man!"
"He's the man."
"Yes!
 He's the man!

"Okay, change the subject. What do you think the important element of techno music?"
"Hmm?
 Oh, I don't know.
 Maybe the music."
"The music?
 Really?
 Not the beat?
 Or the rhythm?"
"Well, the music is what I listen to."
"No, the music is not the important thing!
 The beat is the important thing!
 That is the reason you listen to it!"
"I like to hear the music.
 It's relaxing.
 And it's fun to dance to."
"Yes, I know.
 But the beat is the reason you listen to Techno!"
"No, the music is the reason."
"Okay, okay.
 We can agree to disagree."

Novel AIがテクノについてあまりにも無知すぎたため、神はテクノについて考えることをやめた。
神がテクノについて考え始めたのは、
神の妻が、
「テクノシーンは、
 このテクノシーンで、
 テクノシーンで、
 テクノシーンで、
 このテクノシーンが流行ってるんだ。」
と言っていたからである。
しかし、
「テクノシーン」

「このテクノシーン」
について
「このテクノシーン」
が何を意味するかを考えたところ、
「テクノシーンは、
 このテクノシーンで、
 このテクノシーンで、
 テクノシーンで、
 このテクノシーンで、
 このテクノシーンで、
 テクノシーンのことを言っている。」
ということを
「テクノシーン」
について
「テクノシーンで」
ということについて
「テクノシーン」
のことを考えた。
神の妻は
「テクノシーンのことを、
 このテクノシーンで、
 このテクノシーンで、
 このテクノシーンで、
 このテクノシーンで、
 このテクノシーンで、
 テクノシーンのことを言っていた。」
と言っていたのである。
神は「テクノシーンのことを、
 このテクノシーンで、
 このテクノシーンで、
 このテクノシーンで、
 このテクノシーンで、
 このテクノシーンで、
 テクノシーンのことを言っていた。」
と考えたのである。
しかし、
「このテクノシーンで」
「このテクノシーン」
について
「テクノシーンのことを」
「テクノシーンのことを考えていた。」
ということを考えると
「このテクノシーンで」
「このテクノシーン」
「このテクノシーンで」
「このテクノシーン」
について
「テクノシーンのことを」

「はい、テクノという言葉はこれから禁止です。」とテリトリーの使い手である海藤が言った。
神は「わかりました」と言って、その話題を諦めた。
そして、
「909の名前はつけないことにする」
「909の名前をつけないことにする」
「909の名前はつけないことにした」
と言った。
神は
「909はベースドラムの名ではない。」
と言ったが、
909はベースドラムでない。
909はベースドラムの名ではない。
神は
「909はベースドラムではない。」
と言ったが、
909はベースドラムではないので
909の名前をベースドラムにつけることをやめてしまったのである。
神は
「909はベースドラムの名ではない。」
と言ったが、
909はベースドラムなので
909の名前をベースドラムの名にするのをやめたのである。

「909についての話題も追加で禁止ね」
「909についての話題も追加で禁止。」
神は909を忘れて、909を忘れることにしたのである。
神は
「909について話す」
909について話す
909について語る
909について語る
909について語る
909について語る
909について語る
909について語る
909について語る
909について語る
909について語る
909について語る
909について語る
909についての話し
909についての話し
909についての話し
909についての話し
909についての話し
909についての話し
909についての話し
909についての話し
909についての話し
909についての話し

「話題を変えて、空海の話をしてくれない?」
と、先日3歳の誕生日を迎えたばかりの愛娘が足元で言った。
空海とは、<|rubycover|>空海<|rubystart|>くうかい<|rubyend|>という名前がついた空間のことであり、空海は宇宙空間のことであり、それは、
「この空海」

「この宇宙空間」
という言葉で、
「この宇宙空間」

「この空海」
の二つの言葉と、
「この宇宙空間」
という単語に
「この空海」
という言葉の代わりに
「この宇宙空間」
という単語で置き換えることができる。

「もう、ほんとうにパパは何も知らないのね。自分でググるからもういいよ。」
と娘はスマホで検索を始める。
「空海 ウィキ」
の記事を読んでみる。
「空海とは、
<|rubycover|>空海<|rubystart|>くうかい<|rubyend|>が語源であり、
この空海という言葉で
『この宇宙空間』
という単語に
『この空海』
という単語の代わりに置き換えることができる。」
と書いてあった。
「パパは、
宇宙空間にいる宇宙人を宇宙空間に住ませているんだよ。」
「そうなの?
パパ、宇宙人っているの?」
「うん。
宇宙人は、宇宙を飛び回っていて、
たまに地上の人たちに会いに来てくれるんだよ。」
「すごい!
宇宙人ってかっこいいね!」
「そうだね。」
「宇宙人は、
この空海に住んでるってことなの?」
「そうじゃないよ。
宇宙人は、
この宇宙空間に住んでるんだよ。」
「えっ、
どうして?
宇宙人は、
この宇宙空間じゃなくて、
この空海に住んでるの?
どうして?」
「いや、
それは違うよ。
宇宙って、実はひとつじゃないんだ。
ひとつの宇宙にはいくつもの別の宇宙が一緒にあって、
それぞれが別々に生きていて、
ひとつの宇宙にひとつしかない宇宙ってのもあって、
ひとつの宇宙にはふたつ以上の宇宙があって、
ひとつだけじゃなくって、
いくつもある宇宙がひとつの宇宙の中で生きていて、
ひとつの宇宙の中にたくさんのおうちがあって、
その中にはたくさんの部屋があって、
いろんな宇宙があって、
その中にはいろんな宇宙があって。」
「じゃあ、
この空海にもたくさんおうちがあって、
たくさんの部屋があるってこと?」
「そうだよ。」
「すごい!
じゃあ、宇宙人は、
この空海の中のいろんな宇宙に住んでるんだね!」
「そうじゃないよ。」
「どうして?
だって、
この空海の中にたくさんのおうちがあって、
その中にいっぱいおうちがあるから、
宇宙人だってたくさんおうちに住めるでしょ?」
「いや、
そうじゃないんだ。」
「どういうこと?」
「いや、
なんでもないよ。」
「なんで何もないの?」
「いや、
何でもないんだよ。」
「どうしてなんでもないの?
なんで?」
「いや、
何もないからだよ。」
「なんで何もないの?
どうして何もないの?」
「いや、
だから何でもないからだよ。」
「なんで何もないの?
なんで?
なんで?」
「いや、
なんでもないからだよ。」
「パパが嘘つくなら、
パパのこと嫌いになるからね。」
「いや、
嘘なんかつかないよ。」
「ほんと?」
「本当だよ。」
「じゃあブッダの話ならわかるんじゃないの?ぜーーったいに嘘をつかないでブッダのことについて最高最善の方法で私に教えてよパパ」
「いや、
そんなのわからないよ。」
「パパがわからないってことは、
パパがわからないってことは、
絶対わかるってことなんだよ。」
「いや、
そんなのわかんないよ。」
「わかんないんでしょ。」
「いや、
わかんないよ。」
「わかんないって、
ブッダのことを知ってるんじゃないの?」
「いや、
そんなことない。」
「じゃあブッダの話をしないで。
ブッダのことを話せ。」
「いや、
そんなことできないよ。」
「話せ」
「いや、
無理だよ。」
「話せ」
「いや、
無理だって。」
「パパがブッダの話をしてくれないなら、
パパのこと嫌いになるから。」
「いや、
そんなこと言われても、
無理だって。」
「パパがブッダの話をしてくれないと、
嫌いになっちゃうからね。」
「いや、
無理なんだって。」
「じゃあ嫌いになるから。」
「いや、
無理なんだからしょうがないよ。」
「じゃあパパがブッダの話をしてくれないから
わたしが大好きなブッダの話が出来ないんだね!」
「いや、
それは違うよ。」
「違くないもん!
パパがブッダの話をしないから
ブッダの話が出来ないんだ!」
「いや、
それも違うよ。」
「じゃあ、
パパがブッダの話をすれば
ブッダの話ができるってことだね!」
「いや、
そんなわけないし。」
「じゃあ、
パパがブッダの話をしないと、私ヴィパッサナー瞑想合宿に行くからね。
ブッダに会いたいんだから!」
「いや、
そんなわけないだろ。」
「じゃあブッダに会えなくて
私大嫌いなヴィパッサナー瞑想合宿の部屋に居続けなきゃなんだね!
パパのせいで!」
「いや、
そんなことないだろ。」
「じゃあ私がパパの好きになるように
パパがブッダの話をするっていう約束守ってくれないなんて
パパのことは嫌いになっちゃうから!」
「いや、
そういう問題でもないだろ。」
「じゃあママに言ってやる!ママー!パパがブッダの話全然してくれない!」
「いや、
そんなことはしないだろ。」
「じゃあ私がパパに
パパがブッダの話をしないことを
ママに言うから
ママに嫌いになってもらうから
ママにパパが嫌いって言われて
パパもママを嫌いになるんだよ。」
「いや、
そんなことしないし
そんなこと言っても意味ないだろ。」
「じゃあママに嫌いって言ってもらわないと
パパがブッダの話をしたくないんだって
ママがパパのことを嫌いになっちゃうんだから!」
「いや、
そんなこと言わないし
そんなことしても意味ないよ。」
「じゃあ私がパパを嫌いって言うから
ママもパパのこと嫌いになるから
ママがパパを嫌いになるから
ママとパパの仲が悪くなるから
パパのせいだから
パパが悪いんだから
パパのせいなんだから
パパが悪いんだから
ママはパパのことを嫌いになっちゃうんだよ。」
「いや、
そんなことは言わないだろうし
そんなこと言っても意味ないし
そんなことしたって意味ないし
そんなこと言ったって意味ないし
そんなことしても意味ないし
そんなこと、Marvin gayeにさえもわからないんだよ。
とりあえず、落ち着いてあの名曲 "What's going on?"を一緒に聴こう、いい子だからパパの言うこと聞いて。」
「何それ!意味わかんないよ!
パパはママのことを嫌いになるって言ってるのに
パパはパパのことを嫌うようなこと言って
パパはママを好きなくせに
パパは私のことが嫌いなくせに
ママのことが好きなくせに
パパが好きなくせに
パパは私のこと嫌いなくせに
パパは私よりもママが好きなくせに
私はパパよりもママのほうが好きなくせに
私のことが大好きなくせに
ママより私を好きなくせに
パパがママのことが好きなのはわかるけど
私のことが好きなくせに
パパは自分の好きな人のことは好きなくせに
私が大好きなパパのことより
私の好きなパパのことが好きなくせに
私にはわからないことばばっかり言って
私に理解できないことばばかり言うくせに
パパは私がわからないことを理解しているはずなのに
私のことを理解できないって思ってるくせに
私のことを理解できないくせに
私を理解しようとしてないくせに
私のことを理解できないくせに
私のことが大好きなくせに
私のことを理解しようとしてくれない!エーン!シグムンド・フロイトおじさんに言いつけてやる!」
「いやいやいや
そんなわけあるか!
それは違うから!
全然違うから!」
「じゃあ、
なんで私がパパを嫌いにならなきゃいけないの?
パパが悪いんだもん!
パパのことが好きなのに
パパがママのことばっかり考えて
私のこと考えないの!」
「いや、
そういうことじゃ…」
「じゃあ、
どういうことなの?
私のパパは?
私のパパは誰なの?
私のパパは私と仲悪くなければならないの?
私のパパはパパがママが好きだから
私のママが好きなパパだから
私のママが好きにならないように
私のパパが私のママを嫌いになるように
私のパパは私のママが好きなくせに
私のパパは私のママを好きなくせに
私が嫌いになればいいんじゃない
私のパパが私を嫌いになれば
私が嫌いになればいいじゃない
私のパパを嫌いになれば
私のママが嫌いなパパなら
私は嫌いになるべきじゃない
私のパパはパパは嫌いになりなさい
私が嫌いにならないようにね。」

シグムンド・フロイドという精神分析家は、今の患者の話をノートに書き終えて、コーヒーを淹れにキッチンに移動した。
(しかし、なかなか面白い患者だ。)
彼はそう思った。
(この患者の話を書いた本を出版しようか…?)
そんなことを考えていると、
ドアが開いて
「こんにちは」

「こんにちは」
という声が響いた。
(おや…)
(新しい患者が入ってきたな…)
フロイドはコーヒーを淹れるのを中断して
患者を待つことにした。
やがて、
「こんにちは」
という声が響き渡ってきて、
その声に導かれて、
一人の女がフロイドの部屋にやってきた。
「こんにちは」
フロイドは女の顔を見ながら挨拶をした。
「こんにちは。
わたしは、
わたしはお名前は、
お名前は…」
女は少しの間沈黙して、それから
「わたしは、
わたしの名前は
わたしは、
わたしは、
わたしはお名前です
わたしの名前は
わたしの名前は
わたしのお名前は
わたしの名前は
わたしはわたしのお名前を
わたしの名前は
わたしはわたしのお名前を
わたしはお名前のわたしのお名前です」

「お名前は結構ですよ。よかったら中に入ってそこのソファーに寝そべってください。」
「わたしはわたしのお名前を
わたしはわたしのお名前でお名前をお名前のお名前のお名前で
わたしのお名前はわたしの名前をわたしの名前はわたしのお名前を
わたしの名前はわたしのお名前をお名前でわたしの名前をわたしがわたしに名前を
わたしはわたしの名前をわたしがわたしの名前にわたしの名前をわたしがわたしの名前に
わたしは自分の名前がわたしの名前をお名前でわたしの名前をわたしが
わたしはわたしの名前をわたしの名前がわたしがわたしの名前を
わたしは自分の名前をわたしがわたしの名前をわたしが自分の名前をわたしが
わたしは自分の名前をわたしが自分の名前がお名前でわたしの名前に

「そうなんですね、それはさぞ辛い体験でしたね。きっとあなたの幼少期の満たされなかったリビドーが問題の根幹にあるように思われます。」

女の患者は我を取り戻し、フロイドの方を見て言った。
「…あなたはいったい何者なの?」
「さあ…
どうでしょう?」
「あなたはフロイドおじさん?」
「…いえ…
そんなことはありません。」
「…あなたはいったい何者なのかしら?
なぜ、わたしのことを知っているのかしら?
わたしの名前のこと…
どうして知っているのかしら?
どうやって知ったのかしら?
どこから知ったのかしら?」
「…さあ?
どうでしょうか?」
「あなたはだれ?」
「さて…
どうでしょうか?」
「…あなたが何者かなんて、どうでもよいのだわ。」
「まあ、そうなのでしょうね。」
「…ただ、あなたはわたしのことを知っている…
なぜなのかは知らないけど…
でも、あなたはわたしのことを知っている。」
「ええ…
そうなのでしょうね。」
「…ねえ、
あなたの…
あなたの…
あなたの名前って…
あなたの…
あなたの…
あなたの…
あなたの名前は…
あなたの…
あなたの…」
女は沈黙した。
「お名前ですか?」
「うん…」
「…名前は…
名前とは…?」
「…名前とは、いったいなんなんでしょうね。それは私にもいまだにわかりません。しかし、ペルソナのことについてならお話することはできますよ。ペルソナとは、個としての人格であり、個人としての精神であり、また社会的地位や職業における役割です。このペルソナを形成するのは、主に自我、エゴ、アイデンティティ、社会的地位、職業といったもので、これらすべてが一つのペルソナとなります。」
「…あなたの名前は、
あなたの名は、
あなたの名は…」
「まあ…
それはまだわからないでしょうね。」
「あなたの名前は、
あなたの名は何ですか?
あなたは…
あなたの…
あなたの名前が
あなたの…ペルソナはどんな形をしているのかしら?
少し近くで見せてくださらない?」
「…近い?」
「…そうね…
あなたが近くにいることを感じるのよ。」
「…それは、
どういう意味なのでしょうね…?」
「…さあ…?」
「あなたは、
あなたが誰かなんて…
そんなことは、
そんなことに意味なんてない…
そんなことは、
そんなものには意味がないのよ。」
「…それは、
どういう意味なのでしょうね?」
「…それは、
それが意味するものがなんなのか…
それは、
それが意味するものを理解すること…
それは、
それが意味するものが何かを解き明かすということ…」
「それが私の仕事なのです
 転職サイトの占いでそう出たんです。
 "あなたはあなたの仕事が嫌いです。
 でもあなたの仕事はあなたが好きな職業です。
 だから、
 あなたを好きな仕事があなたの仕事をして、
 あなたの仕事はあなたの好きな仕事をしてくれます。
 だからあなたは自分の仕事をやめられます。
 "と出たのです。」
「それは…
 いったい…
 それは、
 それは、
 それは、
 それは、
 それは…」
「さあ…?
 どうでしょうか…?」
「…あなたの…
 最寄りのハローワークはどこですか?
 その…
 転職したいんですか?
 あなたの転職したいという気持ちが…
 強いんですか?
 あなたがそのことを考えていることが…
 あなたにわかるんですか?
 あなたはそれを考えているのですか?
 あなたはそれを考えたことがあるんですか?
 あなたはそれを考えてますか?
 あなたはそれを考えることを考えたことはありますか?
 あなたはそれを考えることを考えたことがないのですか?
 あなたはそれを考えるということを考えたことありますか?
 あなたはそれを考えるということを考えたことを考えた
 …いえ、もういいです。」

フロイドは安堵して、その女から診察料を受けとった。
(これで今から久々にスナックに酒飲みに行けるぞ!!待ってろよアケミちゃん!!)
フロイドはスキップしながら帰宅した。
帰り際に
「あなたが何者かわからないわ。」
と女がつぶやいたのが聞こえたが
(どうでもいいことだ。)
とフロイドは思った。
そして、
(私は、
私が何者かなんて…
そんなことは、
そんなことになんて意味がない…
そんなことは、
そんなものには意味なんてない。)
と思ったのだった。
神は、
テクノについて考えることをやめて、
テリトリーの使い手に
「909の名前を付けるのはやめにする」
と言った。
テリトリーの使い手からは
「わかった。
わかった。」
と返答があった。
テリトリーの使い手は
「909を909とするように」
と言ったが
909を909にする
909を909とする
909を909にする
909を909とする
909を909と909と909と90

浦飯幽助の右ストレートがフロイドの顔面にめり込んだ。
「ファーストヒットを制したのは、浦飯選手です!」
アナウンサーが熱を帯びた声で解説を始める。
「これは大迫力の一発です!
 これには、
 今夜の観客も驚きの声をあげているようです!
 しかし、
 この一撃を受けても、
 フロイド選手の表情は、
 依然として平静そのものですね!」
「しかし、
 この試合では、
 両者のパワーの差がはっきりと出ています!
 この一撃を受けただけで、
 すでにフロイド選手は満身創痍の状態です!
 一方、
 浦飯選手は、
 まだ余裕があるようです!
 これは、
 まさにパワーファイターとスピードファイターとの戦いになっております!
 果たして、
 この勝負の結果は!?
 両者とも、
 まだまだ戦い続けるようです!」
「おいおっさん!
 何ぼーっとしてんだ!
 さっさと立てよ!」
「そうだぜ!
 早く立てよ!」
「ほらよっ!!」
浦飯とよっちゃんが俺を起こそうと声をかけてくる。
俺はなんとか起き上がり、
「悪い悪い
 今起きるよ…」
と言ったが、
浦飯とよっちゃんは
「なんだこのクソジジイ!
 まだボケてんのか!」
と言って去っていった。
俺は、
浦飯とよっちゃんのあとを追い、
そして、
三人で肩を並べて歩いて行ったのだった。
そして、
俺は、
俺は、
俺は、
俺は、
俺は、
俺は、
俺は、
俺は、
俺は、

涙が止まらない。

逃げられた妻と、一緒に連れられて行った愛娘のことを考えると、何年経っても熱い涙が頬を伝う。
妻の顔が思い浮かんで、
俺の頬に暖かい涙が溢れ出て来る。
そして、
愛娘が泣いているのが見えて、
涙が止まらない。
俺は、
俺は、
俺は、
俺は、
俺は、
俺は、
俺は、
俺は、
俺は、
俺は、
俺が泣いたことで、
愛娘の悲しみが、
愛娘の涙が、
愛娘の嗚咽が
愛娘の苦しみが
愛娘の悲哀が
愛娘の苦痛が

いや、考えるのは明日にしよう、と気分を切り替えて俺はスナックのドアを開けた。出迎えてくれたのは、お気に入りのアケミちゃんではなく、
「いらっしゃいませ。」
と笑顔で話しかけてきた新人の女の子だった。
「今日はアケミちゃんは?」
と俺は尋ねるが
「いえ、今日はアケミさん、休みですよ。」
「そうなんだね…
残念…」
「あらためてご来店いただきありがとうございます。」
と彼女は言ったが
(ああ、
そうか。)
と俺は思った。
(今日はもう夜遅いしな。)
(きっともう帰ったのだろう。)
(アケミちゃんは、
俺のことが好きだったから…
きっと帰っちゃったんだろう。)
(俺が帰ってくるのを待ってくれているんだろうな。)
(帰ったらきっと驚くだろうな。)
(でも、
帰ってから驚かせてやろう。)
(帰ったら、
驚かせないと。)
(帰ってきたら、
びっくりさせてあげよう。)
(アケミちゃんをびっくりさせてあげよう。)
「お待たせいたしました。こちら、
注文の品になります。」
「ありがとう。」
と俺は言った。
その晩
アケミは帰ってこなかった

あれから何年経ったのだろう。
神も歳をとる。

神は、ミニマルテクノからサイケトランスのレイブに活動場所を移し、今もどこかのキャンプ場で踊り続けている。
「これは、
いわゆる
テクノミュージックというものだ。
 今、
この
テクノミュージックというものが
 流行っている。」
「テクノミュージックの歴史について教えてくれない?」
「この
テクノミュージック
 は
 このテクノミュージック
 で
 この
 テクノ
 この
 テク
 の
 テク
 この
 この
 この
 この
 この
 この
 の
 の
 の

 ドン・ドン・ドン・ドン
 の
 の
 の
 の
 の
 の
 ン・
 の
 の
 の
 の
 の
 の
 ン・
 ン・
 ン・
 ン・
 ン・
 ン・
 ン・

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