病院に忘れられた傘の利用方法はないものか
今日は雨が降っているので、ちょっと傘の忘れ物について話してみましょうか? JRなどでは、傘を含むさまざまな忘れ物が出ますが、半年ごとに忘れ物市のようなものを開催して販売しているのを知っていますよね。傘の忘れ物というのはどんな業種にもつきもので、当然ながら私たちの病院でも大量の傘が忘れられています。最近は使い捨て傘が広まっているせいで、皆さん気軽に忘れてしまう、もしくは捨てていくような方もおられるようです。というわけで、半年くらい経って一度開けてみると、壊れて使い物にならない傘が捨てられていたことがあり、そんな傘をずっと保管しなくてはいけないわけです。
1年も経つと、病院の忘れ物置き場には本当に大量の傘が溜まっています。何もできないですよね。捨てるわけにもいかないので、使い捨て傘をこっそり再利用したり、名前が書いてないものならもういいだろうということで使わせてもらうこともあります。しかし、高額な傘の場合、そうはいきません。患者さんは高齢者が多いですし、当然病気で病院に来ているので、傘が大切かどうかもわかりません。名前が書いてあればまだいいのですが、名前が書いてない高価な傘が結果的に溜まっていくんです。
一見安く見える使い捨ての傘は、僕が傘を忘れたときに、事務の方と相談して回収して使ったりもしますが、それでも非常に多くの傘が残っています。2年経った時点で、捨てるか職員で分けるかという話が出ます。ですが、具体的な解決策が見つからないのが現状です。忘れ物は警察でも半年は保管期間があるんですよね。ですから、それに倣うべきかという議論もありますが、こっそり再利用させていただいています。
しかし、おばあちゃんが持っているような柄付きの高そうな傘は、やはり使いにくいです。私は男性だからというのもありますが、それをそのまま家に持って帰って妻に使えと言うのも気が引けます。本当にこの大量の傘、どうしたらいいのでしょうね。2年を目安にまとめて捨てるという話が今、議題になっています。