脳外科医竹田くん本人(自称)が語った三症例の手術について、一脳外科医としての考察
医師だけでなく、一般の方も知っている人は知っている、「脳外科医竹田くん」というweb漫画があります。こちらです。
作者が「竹田くん」から医療ミスを起こされた患者の家族であることを本人自ら明らかにされております。
「脳外科医竹田くん」のあらすじ
(知っておられる方は読み飛ばしてください)
この漫画は、架空の地方都市「赤池市」の市民病院を舞台にしています。主人公の竹田くんは、新たに脳外科医としてこの病院にやってきます。しかし、彼の医療技術は極めて未熟で、手術中に次々と医療事故を起こし、患者が重度の後遺症を負ったり死亡する事態が続発します。
竹田くんの指導医である古荒医師は、竹田くんの問題行動や医療ミスに翻弄されながらも、彼をなんとかしようと奮闘します。しかし、竹田くんの自己愛性パーソナリティ障害的な行動は、病院内で様々な問題を引き起こし、院内の混乱を増大させます。
作品は、医療現場の闇や、医師のエゴが患者の命を危険に晒す現実を風刺的に描いており、多くの読者がそのリアルさに驚かされました。特に、兵庫県の赤穂市民病院で過去に発生した医療事故がモデルとされているとの情報もあり、現実の医療過誤の深刻さが反映されていると考えられます。
また、2025年2月5日には、作者が実際にこの医療過誤の被害者親族であることが公表され、作品が実話に基づいていることが明らかになりました。これにより、漫画は医療ミスの問題提起だけでなく、被害者親族の視点から描かれたドラマでもあることが強調されました。
この漫画は、医療ミスを風刺しつつも、患者の苦しみや医療従事者の苦悩を描き出すことで、読者に深い考えを促す作品となっています。
先日Xに「竹田くん」のモデル本人であると自称するアカウントが現れました。「竹田くん」のモデルが誰かということは脳外科医で知らない人間は居らず、その出身医局ももちろん知っています。
このアカウントは2ヶ月あまりで凍結されてしまったのですが、その内容を残しておられたブログがありました。こちらです。
こちらはいつ消されるかわかりませんので、僕は全部スクショを撮っておきました。
(追記2025/02/06 19:45)
アカウント、凍結解放されたようです。
彼のポストにて3つの手術について言及されているのですが、そのことについて脳外科医として語らせていただこうと思います。
側脳室膠芽腫摘出術
コミックではこちらのように描かれております。
竹田くん本人(自称)はこの様に書かれています。
実際の画像を見ていないのでわかりませんが、彼のポストを信用するなら腫瘍周囲に浮腫もなく、造影しても境界明瞭であり腫瘍内部に壊死もなかったのでしょう。
ならば髄膜腫と考えても仕方ありません。
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