わたモテ感想 喪226後 ネタバレ有り
※ハチャメチャにネタバレしているので未読の方は非推奨。
わたモテアプリ版の更新日です!
今回はショートショートではありながらも最初から最後まで話が繋がってるタイプでしたね。なかなか最高な回でした。
アニメ監督
隙あらばネモをディスっていくゆりちゃん。すっかり仲良しで大変よろしい。オギーも花丸をくれることでしょう。いや実際、ディスとはいったもののこれきっと本気のアドバイスなんじゃないかと。演技に関しては(それが的確かどうかはともかく)ゆりちゃんは本当に真摯に考えてそうです。
ところで娼婦の発声ってのはともかく……ゆりちゃん、アニメは映画も含めてあんまり見てなさそうなんですけどね、監督インタビューとかは知ってるのか。映画雑誌とか好きそうだしそういうので見たんですかね。
そしてお子さんにチラシを差し出すもビビられゆりちゃん。こんなとこでまでノーモーションになってるの、球技大会の頃より不器用さに磨きがかかってない?大丈夫? 動かなければお子さんが寄ってくるような空気はあるみたいなのに……。
千葉西のときは好きでも嫌いでもないって言ってたのに、子供嫌いって言っちゃったらそりゃあ智子もツッコみます。
なにげに見知らぬ男にどもりながらもチラシを渡せるようになった智子、結果は残念でしたがすごい成長です。
一方でそやつに塩対応の明日香、明後日の方向向いてたけど智ちゃんがスルーされたのに間違いなく気付いてますね。智ちゃんがガンバってるのみたら妹ママとしては感動ものだしさぞや悔しかったことでしょう。TPOで抑えたものの「どうしてあっちの子から貰わなかったんですか?いらないんじゃなかったんですか?」って激詰めを喉元で抑えたのが……に表れていると見えます。
変身
さっきのがなんだかんだショックだったのかチラシ配りを完全に放棄してマクゾーくんのきぐるみを勝手に着る智子。いきなりラインを超えてくる……。文化祭でテンション上がった男子みたいな行動です。そして怒られるってわかってるけど止めないゆりちゃん、さすが。
何度も大声出してたらだんだん言うことが過激になってきてる智子。顔面は隠されてますが、お化け屋敷のときみたいにギンギンになってるんでしょうね。いや、それ以上か……。
次も含めて5回もえ?つっといて、パワーにしか反応しないゆりちゃん。自分の領域が脅かされたとか思ってる? んでネモは驚きに解説つけちゃうのが昨晩のツッコみとか同様くどい。個性な~。
おおごと
何度も大声だしたせいかなんかスイッチ入っちゃった智子(その振動はどうなってるんだ)。連載史上最悪クラスのダイナミックな公開セクハラに打って出てしまいました。
初手はヤンキー三人組 杏奈麗奈にはオオウケ。
「!」と駆け寄ってくるマクゾーに嬉しそうな吉田さんでしたが、 これネズミーハグ的なのを期待してますね……。 しかしよくわからないダンスで怪訝になって、そのまま走り去っちゃってめっちゃがっかりしてる。かわいそう……。
そしてなぜか標的が涌井さんへ。後ろが無防備だったからでしょうか。(追記 中編の記憶がボケてました、マウントしかえし(物理)ですね!)
疲れたのもあってか気づかれてやめるくらいの理性は残ってた様子。取り押さえられる智子を見て失笑するゆりちゃんと、洒落にならない事態に固まるヤンキー二人が対照的です。智子は何やっても誰かにとってのエンターテイメントであり誰かにとっての痛みだ。
(追記)いわゆる人見知りとか視線恐怖症キャラのサングラスとか目にかかる前髪の効果ですよね。
ここ数ヶ月の智子はなんだかんだで人の視線が気になって(主に明日香の)はっちゃけにブレーキがかかっていたと思います。それがきぐるみという非常に視界の制限され声すらもよく届かないという環境で解放されたと。
機序はともかく、やっぱり友達が増えてからの智子のストレスは相当なんでしょうね。ぼっちでも大丈夫な強さを失ったからといって、人付き合いが劇的にうまくなったわけでもなく(いや1年時に比べれば相当な成長してますけど、絶対値としてはね)、しかも自己肯定感はむしろ下がってる節まである。周りに合わせようとする傾向は夏から秋にかけて強まっているように見えます。映画の脚本はそれが顕著でしたね(吉田さんのおかげで無理してたことに気づけましたが)。きーちゃんから見た”落ち着き”も果たして成長といえるのか、疲れちゃってるだけなんじゃないか、文化祭中の角張った瞳が結構心配を煽ってくるんですよね最近の智子さん。
と考えると、ここらで智子には転換点レベルの癒やしが必要、ということで今江さんの登場へつながるのは自然ですね。自然すぎて……そうストレートにはいかないわけですが……。
思い
1Pまるまる完全に魂が抜けてる智子、味わい深い表情です。そのきぐるみ呪われてるんじゃない?
多分ここまでマクゾーに入ってるのが智ちゃんなのを気付いてなかった明日香のフォローが素早い。智ちゃんがセクハラをエンターテイメントとコミュニケーションと思ってるのを理解してくれてます。
一方の涌井さん。早くもモノローグがついて最近のサチくらい内面と過去をさらけ出してくれました。なるほどね~。
最初はセクハラへの正義感からの違和感だったのが一瞬で嫉妬に支配されちゃって。”つまらない映画”ってのも単にそう思ってたというより、智子を否定するあまりこの時さらに評価が下がってるんじゃないでしょうか。前回のももちろんお世辞ではあったでしょうけど。
やはり前回のはただの見下しではなかったものの、智子と今江さんの関係については少なくとも今覚えてはいないようですかね。(次回あたり思い出すかもしれませんが)
おそらくどちらかというと陰寄りだったところから努力して自分を磨いて、作って、憧れの人の側に行く、一種王道的成長物語をバックグラウンドにもつ子。作品が作品なら主人公でしょう。一方で、ifのいわゆる清楚もこや2年までのネモにも似た、そのために本来の自分を抑圧しているという負の面もある。それを抱えたまま上り詰めてしまった子ですね。
言っても生徒会長というしっかりした”今の位置”を持っているのに、智子を一見して”嫌い”とまで思うって相当余裕がないように感じます。生徒会長になってももう憧れの人は旅立ってしまって、きっと自分の努力の方向があってたのか葛藤があったりしたんじゃないでしょうか。
智子も、野良犬みたいなゲスの変態が色んなタイプの女子に囲まれて甘やかされて守ってもらえてるのはやっぱり異常です。普通だったらこんな子がありのままをさらけ出してたってスベるだけで惚れられるなんてありえない。めぐり合わせの連鎖の奇跡ですからね。受験の席が一つ違ったら、それだけでもうここには至れていないくらいの。
涌井さんを通してその歪な恵まれっぷりにスポットが当たりそうですね。
(余談ですが、特装版のifもこは1年のクラス分けが違った世界ってのを有力視してます。だからネモはでてこないし、1年が別のクラスの子とGrになってる)
そして現れる今江さん。前マクゾーの子も一緒です。この子も青学だったりするんですかね?
とっさに頭を被り直し、きっと何度も反芻したであろうシーンを再現する智子ちゃん。予想されたシーンではありますが、実際に描かれると感動的です。惜しむらくはその姿勢が、さっきまでの奇行と直結するものだったのが……。突き刺さるボディブロー。
智子の自業自得ですが、予想された感動シーンを出してさらにそれを破壊してくるのは芸術的ですらありますね。
美月ちゃんの突然の登場にはびっくりしてもハグやパンチには全然動揺してなさそうな今江さん、中の人が誰か気付いているやらいないやら?
さすがにネズミーとかでグリーティング慣れしてるだけかな、友達もにっこりしてるし。いやでも今江さん海のとき固まってたからな、結構フリーズしやすいのかもしれないし……。
それにしても涌井さんしっかり腰が入ってそうなフォーム……ボクシングかなにかの経験者でしょうか。威力もきぐるみごしにゆりどん級かそれ以上のダメージが入っていて申し分ない。ここで羽交い締めとかでなく中段突きに行く辺り、素の涌井さんはゆりちゃん並みに手が早い子と見えます。
さてわたモテヒロインズは皆何かしらの陰要素で智子の鏡のような一面を持っていますが……。
涌井さん、元陰キャで(?)今江さんに憧れ努力して、こじらせてて嫉妬深くて手が早く、立ち位置を得るため高校デビューしている。
とまとめると、なんだか「もこゆりネモかとうちの闇要素を併せ持つ究極智子」みたいな……智子の”モテ”道におけるラスボスなのか……堕ちると沼りそう。でもクリスマスにはいないしなー、わたモテだし、そんなに安直な展開にもしなさそうな気がしますね。といってつぐちゃんのように退場レベルの扱いにもならなさそう。どう絡んでくるかはわかりませんが思った以上に重要なキャラになりそうな予感がします。
しかしこの文化祭、演劇舞台やら入場ゲート前やら目立つところで暴力沙汰がおきすぎ!通報されんぞ!
取り急ぎ以上、また気付いたら随時追記します。
またもいい引きからの次回は3週間後、26巻もそろそろですかね。
楽しみです!