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統合失調症青春狂騒回想録  終わりに、スピリチュアル、オカルティック編1

 すべてが終わり、なくしていたと思っていた家の鍵が見つかった。3回目の入院以降くらいから家の鍵は開けっぱなしだったのだ。自転車で調布のほうを彷徨いながら、みのミュージックさんの選ぶ、spotifのプレイリスト、晴る春や懐夏、空き秋、冬風遊だっけな、そのプレイリストを季節ごとに聴いていた。秋は鍵をわざと空けっぱなしにしてみた。その年のハロウィンは幻覚かどうなのかわからないけれど、変な異界に入ったように感じれた。自分のマンションの入り口には青年の警備の人がいたり、そこら中バトルをしていたり、子供がお父さんにpink floydhttps://amzn.to/3wTQmsbと言っていたり、instagramをひらいてもジャンクフードをむさぼるゴスロリがいたりしていた。
 7度目の入院で印象に残った人の経営者mさんは、頭山満という日本の右翼の子孫だと言っていた。mさんは落日燃ゆhttps://amzn.to/3X1gZGyという時代小説に頭山満https://amzn.to/3USO2K4が出てくるとあり、時の首相広田の生涯を簡潔に説明してくれた。時代小説ということもあり、冒頭は非常に面白かったが、あらすじを聞いていたので、途中で読むのをやめた。 
 7度目の入院中、最後の部屋では金縛りにあったり、マイケルジャクソンhttps://amzn.to/3yAjk0Nのお化けの声が聞こえたりした。消灯した時、ポー!ポー!と聞こえるのだ、となりのicさんがあれ耐えられますか?と聞いてきた。ちょっと怖いですねと答えた。金縛りは、アーメン、アーメン、ラーメン!と言ったら解けた。 
 松田聖子好きの女性hさんは、昔経産省の仕事をしていたらしく、面倒見はいいのだが、たまに戦中の軍人が憑依したようになって撃てー!撃てー!と叫ぶようになる。たまにtripするお茶を差し入れてもらっていて、もらって飲んだのだが、多少トンで変な感じがした。同じ部屋の80年代に服の買付けでヨーロッパに行ったことのある人は夜中起きてみると、なんだか様子がおかしい。最初不気味だったのだが、カーテン越しに覗いてみると、椅子を上げ下げして運動をしていた。眠れないと言っていた。
 また、退院後の話しに戻るが、新宿でreggaeのパーティーがあるというので一人で行ってみたが、クラブの場所がイマイチ思い出せない。丁度ショートドレッドの人が居たので聞いてみると、焼き鳥屋の裏だと教えてもらった。そのとき、インド綿のストールを巻いていたのだが、触られたとき、テレパシーのようになって、お前ドンキホーテだよ!と聞こえた。その後、クラブを見つけに歩いていたら、急にワープしたみたいになってクラブの入り口にいた。中から、いぇーい!デジタル芸人!と聞こえたので入るのを、やめて帰ることにした。帰りの地下道で、ガタイのいい人が二人いて、東京もたいしたことねーな!と一方が言っていて、もう片方が両手を挙げて、さあな、のポーズをとっていた。


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