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統合失調症青春狂騒回想録5度目の入院編
5回目の入院はなんでなったのか覚えていない。たしか、薬がとりにいけなかったとか、そういう理由だ。入院する途中も幻覚で、風呂場で胴上げされている気分だった。その後隔離室でお袋の幻影を見たあと正気に戻り、そこが独房だと分かる。二週間ほどで出ることができた。
部屋は元板前のf谷さん、ゴミ清掃員のoさん、僕の親父と同い年くらいのkさんと一緒だった。昭和の自分の家のテンションでちょうどいい部屋で、f谷さんがキャイ〜ン、ウド鈴木のモノマネしたり、僕が阪神タイガースのバースの応援歌を歌ったり、kさんと反抗期の子供みたいに喧嘩したり、まさしく昭和の我が家。
発達障害でゆとり世代やさとり世代が何人かいて、この部屋面白そうだぞ。と勝手に入ってくるので、僕がせっかく昭和の雰囲気を楽しんでたのに〜と言っていた。
看護師のyさんも同年齢で、こういう家庭に生まれたかったです。と言っていた。
のちに病棟を移ることになった。大井町の暴走族の初代の人(と言っても70才前後)のyさんがいたり、在日コリアン3世の薬疹の女の子のsちゃんがいたり、平和な病棟で楽しかった。
暴走族には色々と誤解があると思うけれど、初代から4代目くらいはレーシングチームとして存在してたらしい。詳しくはゴッドスピードユーブラックエンペラーhttps://amzn.to/4avCpOSという映画を見ていただきたい。
sちゃんは漢aka gamihttps://amzn.to/3V75eg0や鬼https://amzn.to/3WPhray、kohhhttps://amzn.to/4dNgnu4などのラッパーが好きだった。sちゃんがパンプスを片方脱いで、椅子に座っていたので、僕がふざけてパンプスの匂いを嗅ぐマネをして、こらっ。駄目でしょ!と言われたり、発達障害のw君が訳の分からない事ばかり言うのだが、筋肉が異常に発達していて、部屋の表で片手懸垂してたり、もう一人ゆとりmaxの発達障害aが本を読む事だけは得意でこの本にはこういう意味があると言い、感心させられたり、そんななか、一人の可愛いコがいたので、電話番号を交換して、退院となった。