資産運用⑥ ロボアドバイザー
資産運用の第6回はロボアドバイザーです。
最近テレビCMでもよく露出してますので、ご存じの方も多いかと思います。
ロボアドバイザーとは?
ロボアドバイザー(ロボアド)は、AIが投資診断や投資アドバイスや、運用の代行をしてくれるサービスです。
「助言だけを行うタイプ」(=助言型)と、「助言と運用までを行うタイプ」(=一任型)があります。リスクの許容度により投資内容を決定してくれ、リバランス(投資の内訳の変更)を自動でしてくれます。
メリット
① 個人にも始めやすい
投資信託(プロの投資アドバイザーに代行してもらう)に比較し、少額(初回10万、積み立て1万程度)から投資できます。
また、手数料も少ない(1%程度)ため、個人投資家にも手が出しやすいです。
② 知識や時間がなくても大丈夫
AIが自動的に投資をしているため、投資のテクニックや経験、知識は最低限で運用ができます。リスクの度合いを選択するだけで自動的に商品の種類、配分が割り当てられます。売買も自動的ですので、放置しておくだけです。
デメリット
① 元本割れのリスク
投資先の運用成績が悪ければ、元本割れを起こすリスクがあります。
② 投資の経験が積みにくい
自動的に任せることになり、知識やテクニックは上達しにくいと言えます。
③ 短期的な大きな成果は望めない
分散投資を行うためのシステムですので、長期的に着実に資産を増やすことには向いていますが、短期的な成果は小さくなりやすいです。
④ 手数料がかかる
サービス会社に運用額の1%程度の手数料を払う必要があります。年率数%の利益を目指す中では無視できない額となります。
おすすめのロボアドバイザーサービス運用会社
(1) WealthNavi(ウェルスナビ)
みずほ銀行・日本政策投資銀行などの大手金融機関や政府系ベンチャーキャピタルが出資するロボアドバイザーです。
シェアNo.1で、最も有名で普及しています。
(2) THEO(テオ)
金融ベンチャー企業 お金のデザインが提供するロボアドバイザーです。海外のETFメインでバリエーションが多いのが特徴です。
(3) 楽ラップ
楽天証券が提供するロボアドバイザーです。楽ラップの特徴は、リスク回避のための下落ショック軽減機能(TVT機能)を搭載している点です。株式の値動きが激しい時、ポートフォリオの株式を減らし、債券を増やすことで、株価下落による損失の緩和が可能とされています。
手数料はおおむね1%前後で、上記の運用成績の比較ではあまり大きな差はないようです。
リスク許容度を高くするとほぼ株式となりますので、手数料の安い投資信託、インデックス投資を使った方が運用成績は良くなると考えられます
まとめ
一般的に、アクティブファンドの運用成績が、インデックスファンドの運用成績を上まわることは難しいといわれています。
このことからも、ロボアドバイザーが、ベストな投資法とは言えないでしょう。
しかし、初心者は必要以上のリバランスや損切り、利確をしがちとされていますので、完全に任せておくしかないロボアドバイザーは精神的にもいい投資かもしれません。
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