20200528 No18 善意のパンデミック対応:目標は赴任地帰還
ご無沙汰してしまいましたが、元気に仕事しています。
今日はなかなか疲れましたが、やりがいのある仕事ではありました。同じ班で活動しているナイジェリア人の同僚(男性)の車が故障したということで、彼を家まで拾いに行きました。思ったより遠いかつ、連絡がうまくいかず、時間ロスが大きく、個人的にイライラしてしまいました。
ただ、そのイライラを同僚に察知されたのは、自分としては微妙だったと反省してます。彼とは4月半ばから仕事をしており、非常に良いパートナーと感じてます。しかし、今月後半からやる気が半減しているとは感じてました。朝のミーティングにも来なくなり、日中の連絡も取りづらくなっていました。
彼は3月からCOVID19対策にあたっているので、心身の疲れなのかなと思っていました。逆に、僕が仕事を覚えてきたため、僕は自分の仕事を増やすことで対応することに抵抗はありませんでした。やっと価値が出せるなと、少し誇らしげにも思っていた次第です。
しかし、今日、彼のモチベーション低下の理由が、はっきりと分かりました。報酬が支払われていないのです。彼は内科医ですが、ちょうど公衆衛生にキャリアチェンジした所でした。政府の公衆衛生専門機関に転職するタイミングでパンデミックが起きて、転職先の仕事が始まるまで、首都の保健省でお手伝いをするということで、今に至っています。
一応、ボランティアという形のようですが、30USD~100USDの日当が出るそうです。金額の違いは、元の立場によるもので、保健省職員でCOVID19対応に志願した場合は、日当が100USD(為替にて今はもう少し少ないが)です。なので、正直、お金目当てで志願する人も少なくありません。彼は30USDの日当であったのですが、1か月分支払われただけで、今は支払いはないそうです。
なので、彼の意欲低下はしょうがないと思いました。自分は国際機関から車も支給され、ある程度の日当を頂いているので、お金に困ることはありません。首都でホテル生活をしているため、今までのナイジェリア滞在の中で一番コストがかかっていますが、経験のためには非常に有益だと感じています。しかし、彼の立場なら、モチベーション維持は厳しいと感じます。全体的に、朝のチームミーティングへの出席率が著しく低下していることも理解できます。
これは一例ですが、ナイジェリアの保健サービスは無給スタッフによって支えられています。保健センターの予防接種を実施するスタッフの多くも無給です。そんな中で、外国人コンサルタントに改善点を注文されても、なかなか対応する気にはなれないでしょう。パンデミック対応も善意のボランティアに頼るしかないのでしょうか。
モチベーションの話ですが、本日、嬉しい電話を頂きました。北部で一番長くお世話になったドライバーがかけてきてくれました。あまり英語も上手でなく、決して裕福ではないから、向こうからの電話に驚くと共に嬉しかったです。「週明けには飛行機か再開するかもしれない」という連絡でしたが、国内線は一応来週金曜日まで飛びません(笑)どこかで情報を得て、伝えようとしてくれたことが嬉しかったです。
契約満期まで数週間になり、いつナイジェリアから出られるか、心の中でカウントダウンを始めていましたが、やはり北部に戻りたいと感じます。残留した理由の一つでもありますし、何とか国内線と国際線の再開タイミングがずれて、それが可能になればと思います。
写経:Day13 → 昨日の分になります。今朝は座禅にしました。