20200511 No10 パンデミックの終焉は疲弊から:始まらないこともある

先日、滞在中のホテルのエレベーターに閉じ込められた。4階から乗ったら、停電して、3階程度で止まった。初めて、エレベーターの中に閉じ込められたが、「遂に来たか」と驚きはなかった。停電は日常茶飯事なので、運悪ければ遭遇するとはと思っていた。パンデミックも同じなのだろう、「いつか来るよな」と思いながら、日常を過ごしていて、ある日襲ってくる。

友人がNY timesの興味深い記事をシェアしていた。How Pandemic Ends:パンデミックはどう終わるのか。

https://www.nytimes.com/2020/05/10/health/coronavirus-plague-pandemic-history.html?referringSource=articleShare

パンデミックの終わり方は2つあると、医学的に終わるか、社会的に終わるか。医学的に終焉したのは、天然痘のみである。すわなち、根絶されたということだ。インフルエンザは、季節性として残留して、毎年流行している。

社会的にパンデミックが終焉を迎えるというのは、パニックや熱が冷めて、「ウイルスと共生する道」を選ぶということだ。

既に一部の先進国ではその兆候が見えているし、アフリカも例外ではない。以下は、ナイジェリアでは、PCR陽性者が隔離入院に応じないことが発生してるという記事だ。

https://www.premiumtimesng.com/news/headlines/392257-coronavirus-nigeria-risks-worse-crisis-as-majority-of-infected-patients-avoid-isolation-centres.html

この記事の数字が正しいかは不明だが、隔離入院に応じない人がいるのは事実であろう。また、そもそもこのCOVID19自体を本当だと思えてない人がいるのも事実であろう。

今朝のミーティングで、印象的なコメントがあった。「政府対策チームは陽性患者を隔離すると、報奨金が出ている」とコミュニティで噂されてるらしい。家族を説得しようとしたある男性は、親族から裏切者呼ばれされていると。

医学的、疫学的にパンデミックは始まっていても、社会的には始まらないこともあるようだ。

今後、ホテルのエレベーターに閉じ込められた時のため、フロントスタッフの携帯番号を集めることにした。残念ながら、エレベーターの緊急通報システムは機能しなかっただからだ。そして、4階程度なら、運動も兼ねて階段を使うことにした。先日一瞬だけ感じた危機感を忘れないために。

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