20200522 No17 女性の活躍:休み前の回想
全くナイジェリアの第一波は収まりの予兆は見えない。しかし、明日はラマダーン明けということで、緊急以外は休みとなった。ちなみに、今夜でラマダーンの断食終了である。
本日であるが、パワフルなナイジェリアの女性二人の板挟みに合うという稀有な状況に陥った。
疫学チームの別の班のナイジェリア人の同僚女性Sさんと共に、とある症例の接触者追跡に行くことに。そしたら、同じ国際機関の同僚女医のIさんと駐車場で会い、フィールドに行くなら付いていきたいと。断る理由もないので、快諾とした。
実際、フィールドに行ってみると、二人のパワフルさに圧倒され、私は補佐役に回った(笑)
Sさん:政府職員、明るい性格、喋り方が女の子ぽい、やや大雑把、あまり周りの話を聞かなそう
Iさん:国連職員、真面目な性格、訛りキツ目でボソボソ喋る、仕事はできる系、ズケズケ言う
仕事自体はSさんに振られたもので、そこに同じ疫学チームである僕がサポートに入ることになり、僕の知り合いであるIさんも同行することになった。なので、基本的にはSさんが進めるのだが、それに対して気になることがあるのか、Iさんが耳打ちをしてくるという調子で午後の仕事が進んだ。
確かに、Iさんのやり方は大雑把であるが、まあ許容範囲内かなと思い、今後のフォローも彼女がするので、大きく指摘はしなかった。Iさんの指摘は僕は納得できる所も多く、やはり人種や育ちは違えぞ、同じ組織で働く人間は似通った所に目をつけるのだなと思った。(初めて疫学チームの他の班の仕事ぶりを見たが、チーム内で質ややり方にばらつきがあるでろうと感じた)
そんなこんなではあるが、首都のCOVID19対策チームにおける女性のプレゼンスの高さに感銘を受ける。
主要な幹部メンバー5人のうち4人は女性ではないか。北部は男尊女卑的な所もあり、ほとんど男性ばかりであったので、新鮮だ。そして、この女性陣がパワフルだ、男性の部下達をバシバシ使いこなしてる。ナイジェリアでは、目上の女性に対しては経緯を評してmaと使う(男性のsirと同等)が、このmaがしっくりくる。
中央政府の閣僚は男性が多いのは、他の国と一緒であるが、忍耐力と柔軟性が求められるパンデミック対応には女性のリーダーの方が望ましいかもしれない。
写経 → 今朝は寝坊で行わず、すみません。