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動かなくなった目覚まし時計を修理した話

概要

 動かなくなってしまったウルトラマンのブースカ目覚まし時計を分解して、修理しました。問題点の洗い出しや修理点についてまとめていきます。

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目覚まし時計の状態

 実際に目覚まし時計を動かしてみて、動かなかった箇所は2つありました。

・新品の電池を入れても時計の針が動かない
・ボリュームの調整ができない

 問題点の内容によっては修理できそうな場合とできない場合があるので、中を開ける前に予め問題がありそうなものを洗い出しておきました。

・新品の電池を入れても時計の針が動かない
→ 時計のユニットの故障(メカ/電子回路)
→ 電池BOX周りのケーブル断線

・手動で時計の針が動く
→ 時計ユニットのメカの故障ではなさそう

・アラームは鳴る
→ 電源周りの配線は大丈夫そう

・ボリュームの調整ができない
→ ボリューム調整部分の接触が悪い
→ これは時計ユニットに影響が無いはずだから他にも問題がありそう

目覚まし時計の中身

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 中の構成は、スイッチ/アラーム制御基板/時計ユニット/電池BOX/スピーカ/ボリュームとモード切り替え用のスイッチ基板でした。以下、わかる範囲内でのシステム構成図になります。

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・スイッチ
 アラーム停止用の押しボタンスイッチ。アラーム制御基板に配線されている。
・アラーム制御基板
 アラームやモード切り替え、音声再生を制御している基板。時計ユニットからアラームのフラグを受け取り、音声を再生する。
・時計ユニット
 時計の針を動かすユニット。アラームのフラグを送信。
・電池BOX
 単三電池×3。うち2本(3V)をアラーム制御基板に、1本(1.5V)を時計ユニットとボリューム/モードスイッチ基板に電力を供給している。
・スピーカ
 アラーム再生用のスピーカ。アラーム制御基板に接続。
・ボリューム/モードスイッチ基板
 モード切り替え用のスライドスイッチとボリューム調整用の半固定抵抗が載っている基板。

問題点&改善点

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 テスターで通電チェックをしてみたら、電池BOX - 時計ユニットの配線(画像の白色ケーブル)が繋がっていませんでした。銅線が変色をしていて、切って繋げるだけでは動作しなさそうな状態だったので、新しいケーブルを半田付けしました。
 繋ぎ直した後の導通チェックと動作確認で問題なく動いたので、電池BOXから時計ユニット/ボリュームとモード切り替え基板に繋がれている電源周りの配線が断線していることが2つある問題点の原因だと分かりました。

修理後の動作確認

#修理 #電子回路 #目覚まし時計 #分解  

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