RaspberryPiでODASを動かしてみる

概要

ODASは音源定位やトラッキングなど行うためのライブラリです。

上記リンクのwikiを参考にインストールを進めて行くとスムーズにできます。
英語が分からない、インストール手順忘れた、ちゃんと動かないなどの際に活用してください。

実行環境

・Raspberry Pi 3(Raspbian)
・PlayStation Eye

インストール手順

ライブラリを使用するためにはCMakeとGCCが必要になります。バージョン確認のコマンドを叩いてインストールされていることを確認してください。もし、入っていない場合はインストールしましょう。
・CMakeのバージョン確認

cmake --version

・GCCのバージョン確認

gcc --version

入っていない場合の対処方法
・CMakeのインストール

sudo apt-get install cmake

・GCCのインストール

sudo apt-get install gcc

また、CMakeとGCCの他に外部ライブラリが必要です。こちらもインストールしてください。
・FFTWのインストール

sudo apt-get install libfftw3-dev

・LibConfigのインストール

sudo apt-get install libconfig-dev

・ALSAのインストール

sudo apt-get install libasound2-dev

以上でODASをインストールするための事前準備が完了しました。
GithubのURLからzipファイルをダウンロードするか、以下のコマンドを叩いてODASライブラリを落としてください。
・ODASライブラリのダウンロード

git clone https://github.com/introlab/odas.git

ダウンロードが完了したら、実行するための準備をします。
・プロジェクトをビルドするためのフォルダを作成

cd odas
mkdir build
cd build

・CMakeをビルドディレクトリに実行

cmake ../

・プロジェクトをコンパイル

make

以上でインストールは完了です。
あとは使用するマイクに合わせて、コンフィグファイルの準備や設定を行ってください。本記事と同様にPlayStation Eyeを使用する場合、次のセクションを参考にしてください。

設定ファイルの移動/作成

odas/binの中に使用するマイクの設定ファイルを作成します。
odas/config/odasliveの中に希望の設定ファイルがあればコピーして使用することができます。PlayStation Eyeは設定ファイル"pseye.cfg"があるので、こちらを使用します。

cp config/odaslive/pseye.cfg bin/

マイクの設定

前のセクションで作成、またはコピーした設定ファイルを使用環境に合わせて変更します。

raw: 
{

   fS = 48000;          //サンプルレートを変更する場合はココ
   hopSize = 512;
   nBits = 16;
   nChannels = 4;       //チャンネル数を変更する場合はココ

   interface: {
       type = "soundcard";
       card = 2;        //使用するマイクのサウンドカード番号が異なる場合はココ
       device = 0;      //使用するマイクのデバイスIDが異なる場合はココ
   };

};

・使用するマイクのサウンドカード番号やデバイスIDを確認

arecord -l

・card0の詳細情報を確認
使用するcard番号に合わせて数字を変更してください。以下コマンドはcard0の例になります。

cat /proc/asound/card0/stream0

実行

各種インストール、マイクの設定が完了したら以下コマンドで実行できます。

./odaslive -c pseye.cfg

よろしければサポートお願いします。頂いたサポートは全額制作活動費(機材購入、イベント出展、エナドリ代)に活用させて頂きます。 制作活動の継続/生きる希望になりますので、よろしくお願いします。