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西田くんと宮浦くんのこと
西田くんをVリーグデビューの頃から応援している。
今までに、彼に影響を与えた人は誰だろう…。
ご両親、お姉さんやお兄さんはもちろんのこと。
バレーボール選手でいえば、まずは石川祐希選手、清水邦広選手。
石川祐希選手のことは、履いているシューズを真似したり、ポスターを貼っていたり。何より、出身校の星城高ではなく、中央大学への進学も考えたほど。しかし、西田くんの入学時期は、石川くんが卒業した後であると言われて、それではしょうがないと考えたほど。
その時にお父さんから、「一緒のチームでプレーしたいなら、日本代表に入るしかないよな」と言われたと。(そして、それを現実にしてしまったのは、漫画か!!と、それを聞いたときに思った。)
清水選手は、サウスポーのオポジットとしてずっと代表を引っ張ってきた存在。西田くんがそのプレーに影響を受けなかったはずはない。
私が勝手に想像している、彼が最も影響を受け、そして、今の活躍があるのは、宮浦健人選手、なんじゃないかと、ずっと思っている。
西田くんのツイッターの固定ツイートは、ずっと変らずに、U19のアジア大会の優勝のときのもの。
17日間という長い海外での生活が、終わりました
— 西田 有志 (@volleyball1301) April 7, 2017
結果は優勝という歴史を、みんなで作れて本当に良かったです😊
次は世界で、戦う為にまたチームが組まれます。
呼ばれるかわかりませんが、頑張るので、これからもU19ユースチームの応援よろしくお願いします。
応援ありがとうございました😊 pic.twitter.com/zMiMmelAQF
宮浦健人選手は、その時高3を卒業し、早稲田大学に入学する前の時期。
このチームのキャプテンを任され、見事に優勝し、MVPを受賞している。
このときに、西田くんもメンバーに選出されたけれど、宮浦くんの控えのオポジットとして、出場機会は限られていた。
そして、日本に帰国後、宮浦くんという凄い選手がいたこと、このまま大学に行っては、彼を追い越すことはできないと感じたこと、だからジェイテクトSTINGSに高校を卒業した後に、進もうと思ったとのこと。
今となっては、彼がこの固定ツイートを変えないのは、その存在自体を忘れてしまっているのだと思うのだけれど、でも、もっと潜在意識の中で、「初心を忘れてはいけない」という思いもあるのかな、と勝手に思っている。
Vリーグ、特にV1リーグ男子は高卒で進む選手は圧倒的に少ない。なので、高卒で西田くんが入部すると発表があったときは、本当に驚いた。
当時はオポジットとしては4人目であり、高卒であったという先入観を見事に打ち砕くような広島グリーンアリーナのデビューから今までの活躍は改めて言うことは必要ないでしょう。
そして、一方の宮浦くん。彼は早稲田大学入学時から卒業時までの全日本インカレのスタメンオポジットとして、4連覇を達成した。そして、2017の世界ユース(大学1年生の8月開催)にも出場、見事3位に優勝した原動力となっている。
西田くんがこのメンバーに落選したことも、高卒Vリーガーとなった要因にもなっているのは、有名な話。
宮浦くんはアンダーカテゴリーに日本代表に順調に選出されていく。
2018年はジュニアとして、2019年はU23やユニバメンバーとして、戦う一方で、シニア代表に選出されることはなかった。これはたぶん、シニアに選出すると、その世代の力が落ちてしまうということも、理由にあったのかもしれないと思っている。
一方の西田くんは周知のごとく、2018年のシニアメンバーに初選出され、その当時のシニアのオポジット問題を一気に解決するような活躍を見せて、世界を驚かすこととなった。
ポーランド代表のヘイネン監督の当時のコメントからも、かなり彼を意識した戦いをしていたことが感じられる。
宮浦くんは当時、ジャンプフローターサーブだった。スパイクの威力は申し分なかったのに、もったいないな…と思っていたのだが、その後、筋力トレーニングで体を大きくして、ジャンプサーブを習得、大学では無敵な早稲田の原動力になっていった。4連覇の最後のポイントは、西田くんの2019ワールドカップ最終戦のカナダ戦の試合を決めたようなサーブポイントだったのは、正直鳥肌が立った。
ジェイテクトSTINGSへの内定が発表されたときは、正直、驚くことはなくて、やはりと思った。それまで早稲田大学からジェイテクトへの流れが出来ていたこともあるが、日本人オポジットとして活躍が保証されているチームは、ジェイテクトかパナソニックしかなく、西田くんの海外移籍は現実化する可能性が高いと思っていたから。
だからこそ、この宮浦くんにとっての内定の時期はとても貴重な二人が久しぶりにチームメートとして過ごす機会となる。年齢としては、宮浦くんの方が1歳上ではあるけれど、スペックはとても似ている。
しかし、見たところの性格は真逆なイメージ。
私の席から見た15勝目 拡大バージョン❗️
— kikuko (@tamakuri) February 20, 2021
切磋琢磨する二人なんだろうと思う。これまでも、これからも。#西田有志 選手#宮浦健人 選手#ジェイテクトSTINGS
JTサンダーズ戦
エフピコアリーナ pic.twitter.com/iLpSaW54Nu
インスタで、改めて「やっぱ宮浦さんはすごい人だ。。」と言える西田くんの素直さ。
たった1年しか違わない年齢。宮浦くんが同じ舞台に来たからこそ、これまでとは違う感情もうまれるだろうし、だからこそお互いが刺激し合って成長して、日本の男子バレーボール界を引っ張ってくれるんじゃないかと、楽しみでたまらない。
日本男子バレーは、石川祐希選手や柳田将洋選手など、若い二人に強い影響を及ぼすような人たちが、まだまだこれから成熟していく年齢にさしかかっていく。
安心して彼らがプレーし、安心して観戦できる環境になってほしいと心から願う。だから、今我々ファンが出来ることは、ソーシャルディスタンスを保って応援していくことだと思う。