選手の本音!?

勇退が発表された選手がライブ配信のファンのコメント、閲覧数を見て、思わず涙ながらにつぶやいた一言。それについての反応について考えてみた。


私が目にした反応の多くは、「ファンの声援って選手に届いていないんじゃないか」という反省であった。


私はその選手の発言を見ていて、逆に、「えっ、人数なの!?」と思った。
会社から転勤の内示を受け、その意味が引退勧告であったとことだと気がつき、動揺した中での発言なので致し方ない部分はあったのだと思う。けれど、閲覧していたファンの中には真摯にずっと応援し続けた方もいると思う。試合に出ていなくても、ベンチに入っていなくても、試合後に声をかけたりしていたファンの方も。そういうファンには、彼のあの言葉はどんな風に響いたのだろう…。


バレーボールはチームスポーツ。日本のバレーボール界は、今のところ、バレーボールのファン<チームのファン<選手のファン、という現状だと思う。そうなると、選手によってファンの「数」には差が出てくる。

ファン感などで、選手の前に並ぶファンの数を見れば一目瞭然。

でも、数は少なくとも、ずっと長く応援し続けている方の姿を目にすると、私は逆に尊いと感じる。以前、会場で観戦しているときに隣に座った方が、出場する機会は少ないけれど職人のような選手のファンだ!と一目でわかる姿で応援されていた。バレーボールが好きだということも、話さなくても伝わってくるものがあったし、その試合でその選手がコートに立つ機会はなかったけれど、すごく楽しそうに熱く応援されていた姿に、横に座れて良かったな、と思ったほどだった。


こればかりは、選手の考え方なので、良いとも悪いとも言えない。けれど、逆にファンが「選手に応援していることを伝えないと伝わらないのでは」と思ってしまう怖さを感じたのも事実。

選手の名前の入ったタオルやキーホルダー、ユニホームを着て応援することだって十分に伝わるはず。機会があれば、具体的にどういうところが良かったのかを端的に伝えることも大事。特に直接、言葉で伝える時には、後ろにいる沢山のファンのことを考えて、短いフレーズで伝えたいことをまとめておくってことも大切だし、それが印象に残るんじゃないかと思っている。

もちろん、ファンレターのような文字として伝えていくことも大事だと思うけれど、それは手紙なのか、SNS上でハッシュタグをつけて書き込んだり、写真とともに伝えたりと、いろんな手段があると思う。

受け手側の心理状態によって、そういうものを受け入れられやすい状態、受け入れにくい状態というのもあるから、正解っていうのは無いと思う。


あのライブ配信を見てのあくまで個人的な感想を文字にしておきたいと思ったので記してみた。(なぜなら、あくまであの特殊な状況での一選手の言葉を、選手全体に広げるのはちょっと違和感があったから。)


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