令和4年度天皇杯を振り返り④
天皇杯ファイナルラウンド、第2週。
そして、東京体育館。そう、東京体育館。
東京体育館でバレーボールを観戦するのは、本当に久しぶり。
ここ数年は、大田区総合体育館での開催が定例化していたので、
この規模に戻ってこられたことが、なんとも感慨深い。
そして、何より、ここの来させてくれて、ジェイテクトSTINGSの皆には感謝しかない。
チケットは、エンド1列目。
ジェイテクトSTINGSの戦い
準決勝 JTサンダーズ広島戦
スタメン
S関田 OP西田 OH柳田、ティネ MB村山、福山 L本間/高橋
結果はすでにご存じの通りの大逆転劇。
ただ、不思議なことに、この試合、実は意外と冷静に見ていた。
すでに、ここまで連れてきてくれたことに感謝しかないし、
勝敗に囚われると、負けた時にグチグチ言う思いを持つ自分に嫌気を感じていたこともあって。
せっかく連れてきて貰った舞台、とにかく心から楽しんで応援しよう!と、その気持ちだけで席に座っていた。
そして、結果はチームの、選手のものであって、彼らが悔いなく戦ってくれれば、それでよいや、という思い。
バレーボールの経験者でもない私が、あーだこーだ言うのも、ちょっとおこがましいよな~という風に、最近、思うようになってきんだ。
そして、何より、本当の状況はよくわかんないけれど、西田くんの復調を実感するのは、やはりずっと見てきたからこその安堵感も感じていた。
先週はずっとテクトとは反対側のエンド席だったのだが、今週は一応考えた上で取っていたとはいえ、きちんとテクト側のエンドだったことにまず安堵。
まさかのフェデリコと陳くんが不在という、本当に今季、なかなかメンバーが揃わないのですが、酒井監督代行にちょっとテンション上がったり、福山くんはきっと大丈夫、という謎の信頼感もあって、ここでも不思議な感じを抱いていた。
何より、JTサンダーズ広島は、今季、まだ対戦しておらず、しかも名将ロサノ監督、アメリカのアウトサイド ラッセル選手、中国のOP 江川選手と、強力な補強をしてきているチーム。状況は今のテクトと似ていて、これは戦ってみないとわからない、という雰囲気。
確かに2セット先取されたけど、内容はほぼイーブン。江川選手がサーブの後に明らかに膝を気にしだしていたので、これは長期戦に持ち込めれば、なんとかなる…とココロの中で思っていた。
とはいえ、あんな風なドラマティックな展開になるとは、さすがに想像することも出来なかったのも事実。
JTサンダーズ広島にとっては、一度勝った、決勝に行ける!と思って喜んじゃったから、あそこから切り替えるのは逆に難しかったんだろうと思う。
3セット目を逆転で取り返して、4セット目は向こう側のコートになったので、カメラを置いて、プレーを堪能するという楽しみ方。
以前は、何が何でも写真に残そう、という思いの方が大きかったのだが、ここのところは、取りたい瞬間だけを決めて、それが取れたら、見る方に専念というくらいの気持ちで見られるようになってきた。
(この感覚は人それぞれだと思うんだよね。善し悪しでもなく。さらには、上手に写真を撮れる人はたくさんいると思うので。 最近、人の写真もほとんど見ないから、よくわかんないけど…www)
それくらい、東京体育館の嫌な記憶を払拭させたかったのか…と思うような二人の姿に、当時を全く知らない私でも、なんか伝わってくるものを感じた瞬間。
この瞬間が撮れたのは、ホントに嬉しかった。特に彼がデビューしたシーズンの代表キャプテンだったのは、柳田くん。そんな弟みたいな存在な西田くんの成長を、一番知っている人の一人だと思っている。
そんな西田くんから見た柳田くんの勝負強さを、改めて思い出した試合になったんじゃないかな、と思った瞬間。
最後の1枚がとても印象的。ちゃんと年齢差を感じさせる、今となってはなかなか撮れない一枚だと、個人的には思った。
個人的に、コート内外で、どれだけ選手達がコミュニケーションが取れているかが、チーム状況を見極める指標にしているのだが、この試合ではそれがとても伝わってきて、思わず残した。
実は、西田くんはちょっと気合いが入りすぎるときがあって、この試合はそんな感じ。あーーー、ちょっと抑えたいけど、抑える人、いるかしら…と思いながら見ていた。そして、このフェンスに激突して流血した時、他の選手もあんまり気にしている様子も無かったので、たぶんたいしたことないだろう…と思って見ていた。そして、「あ、これで冷静になれるんじゃない!?」と思ったのは、内緒の話。
(まあ、謎の感染症だかで貧血があったので、そこはちょっと気にしたけど。)
本人も直後の記者会見で言ってたから、やっぱりね、と思って、思わず笑っちゃった。