ソフトバンクグループ自己株式取得状況2020/12/31
ソフトバンクグループ(SBG)の株式を戦略に取り入れていく中で、重要なのは2020年3月に開始された自己株式の取得です。当初資産4.5兆円分の現金化が発表され、それに従い、SBKK、Sprint、Armの株式の売却などが行われました。その結果、当初の4.5兆円を大きく上回る額を現金化しており、それらの一部を用い、自己株式取得や負債の圧縮を行なっています。
以下は、2020年に発表されたソフトバンクグループの自己株式取得状況です。
2020年3月13日に決議された5000億円に関しては、
2020年3月16日から6月15日の間に使い切っています。
その間株価は、3895円→4905円となっています。
2020年5月15日に決議された5000億円分に関しては、
2020年6月17日から8月3日の間に使い切っています。
その間株価は、5060円→6932円となっています。
2020年6月25日に決議された5000億円分ですが、
以上のように12月11日で使い切られました。
2020年9月15日の開始から12月11日までで株価は、
6285円→7913円となっています。
2020年7月30日に決議された1兆円の枠に関しては、
現在12.4%消化されており、残りは、87.6%、約8800億円です。
これまでの累計自己株式取得額と株価の関係は、
やはり、自己株式取得の威力は凄まじく、まだまだ十分余力は残っていると言えます。考えるべきは、これら自社株式取得枠がすでに株価に織り込まれているか、ということと、今後数カ月で株式市場のクラッシュが起こりうるか、ということで、それらのリスク度合いに応じて、SBG株は取り扱っていくべきと考えます。