Zoomの今後の株価は

Zoomの評価

Covid-19とそれに伴うロックダウンにより、Zoomのビデオ会議システムは在宅で仕事をしたり学習したりする人々にとって不可欠なツールとなりました。Zoomの株式（NASDAQ: ZM）は、今年は6倍に上昇しています。Zoomの時価総額は現在1200億ドルを超え、IBMやボーイングよりも評価されています。現在、Zoom の株価は、2021 年のコンセンサス EPS 約 170 倍、売上高約 50 倍となっています。確かに、Zoom はパンデミックの影響で驚異的な成長を遂げており、直近の四半期の売上高は前年同期比 4 倍以上の伸びを記録していますが、Zoom がそのペースを維持できるかどうかは明らかではありません。

ワクチンの開発の影響

COVID-19ワクチン開発による、実体経済の回復が、Zoomの成長にブレーキをかける可能性があります。コンセンサス予想によると、Zoomの来期の売上高は、今期の 300%近くの水準に比べ、30%程度に減速すると予想されています。

ビデオ会議システムの競争

マイクロソフト、Google、Facebookなどのプラットフォーマーは、ビデオ会議サービスをアップデートし続け、Zoomとの競争がより激化することが予想されています。ZoomはSlackやセールスフォースなどとアライアンスを組むことで、これらの大手プラットフォーマーとの戦いに備えようとしています。

CEO Eric Yuan

ZoomのCEOであり創設者である Eric Yuan は 中国で生まれ、インターネットが普及し始めた90年代半ばに渡米を希望していました。彼はビザを申請しましたが、却下され、それからの2年間、米国で働く許可を7回以上申請しましたが、その度に拒否されました。そして、9回目のビザ申請でようやくビザを取得しました。

1997 年に WebEx Communicationsに入り、最終的には同社のエンジニアリング担当副社長になりました。シスコが2007年に32億ドルでWebExを買収し、その後、Ciscoのコラボレーションソフトウェアのエンジニアリング担当バイスプレジデントに就任しました。そして2011 年、カリフォルニア州サンノゼにZoomを設立しました。