SBG 2022 Q1 決算
2021/8/10 SBGの2021Q1決算が発表されました。
事前アナリスト予想
ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は、純損益1745億円の赤字となるなど報道ありましたが、蓋を開けてみれば、7615億円の黒字となりました。前期比は39%減となりましたが、前期比は1兆1000億円程度のTモバイル、スプリント合併に伴う一時益があったためです。これを差し引くと、今回の黒字は良好な成績と言えるのではないでしょうか。ただ、今回は6月末までの成績なので、7月以降の中国株急落の部分は反映されていません。
リスク分散
地域の面でも、業種の面でもリスク分散が図られていることが強調されました。中国に関しては、SVFだけでは23%のシェアを占めるのみ。ただ、アリババを加えるとシェアは跳ね上がります。
NAV
NAVは順調に増えています(あくまで中国株急落の前まで)。
上場株の割合も高く、NAVの数字は信頼できます。
SVFの占める割合が徐々に増えているのが分かります。依然として、アリババはかなり大きい割合を占めます。
LTVは16%と健全な数字をキープしています。
経営陣がSVF2に共同出資
個人的には、この部分が気になりました。経営陣がもっとSVF2に真剣になるように、コミットメント強化を狙っています。経営陣が、身銭を切って、参加するようになるようです。これは非常に好ましいと考えます。ただ、最後の質問にもあったように、経営陣が身銭を切る部分で、株主に迷惑がかかるようなことはやめていただきたいですね。
ヤノルジャ、クラーナ、オートストア
先進的な3社のAIを使ったビジネスモデルのプレゼンもありました。どれも非常に革新的で競争力のあるもの。やはりAIの力というものはすごいとともに、最先端のAIがこのような部分まで進み、日本企業がもはや競争できないところまで差がつけられているとも感じます。
まとめ
孫さんのプレゼンは毎度ながらとても秀逸で、いつもAI革命にワクワクさせてくれます。AI革命のみにリスクをとっており、AI革命は必ず起こると断言されています。インターネット革命は、広告と小売、どちらもGDPの1%ほどの領域で合わせて2%のみに起きた革命で、AI革命は残りの98%だと。こういった孫さんの姿勢に共感、ワクワクするなら、今ならかなりSBGの株価は下がっているので、買いだと思います。NAVに比べて、SBGの時価総額は半額ほどですからね。株価は短期だと人気投票ですが、長期だと重量計になります。必ず、その価値通りの株価に落ち着いていきます。AI革命が進行すればするほど、SBGには巨大な果実が次々と身を結ぶでしょう。