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2. 科学的根拠からみた小児のかぜと去痰薬(痰切り)
前回はチペピジン(アスベリン®︎)、デキストロメトルファン(メジコン®︎)、コデイン(カフコデ®︎)などの、咳止めを中心に解説してきました。
今回の記事は、小児でも非常によく処方されている風邪薬、カルボシステイン(ムコダイン®︎)とアンブロキソール(ムコソルバン®︎)について解説していきます。
カルボシステイン(ムコダイン®︎)とアンブロキソール(ムコソルバン®︎)は同じ去痰薬ですが、作用機序が異なります。また、過去の研究でも別々に評価されています。
今回は個々の研究結果(論文10本分くらい)と、システマティックレビューとメタ解析(論文3本分くらい)を解説しつつ、現時点で分かっている有効性・副作用にを科学的根拠に沿ってまとめました。
目次
1. 去痰薬について
1-1. 去痰薬の種類
1-2. 小児でよく処方される去痰薬
2. カルボシステイン(ムコダイン®︎)について
2-1. カルボシステインを含む処方薬
2-2. カルボシステインを含む市販薬
2-3. カルボシステインと鼻の通り
2-4. カルボシステイン vs. ハチミツ
2-5. カルボシステインの去痰効果
2-6. カルボシステインの重篤な副作用
2-7. カルボシステインの一般的な副作用
2-8. カルボシステインのまとめ
3. アンブロキソール(ムコソルバン®︎)について
3-1. アンブロキソールを含む処方薬
3-2. アンブロキソールを含む市販薬
3-3. アンブロキソールの咳止め効果
3-4. 系統的レビューとメタ解析
3-5. アンブロキソールのまとめ
あとがき
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