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20200430 私の出会った巨人たち 5人目 関岡英之 (ノンフィクション作家)

色々な業界において、エポックメイキングな作品というのは多々あります。

個人の主観も大いに入っていますが、日本HIPHOP界で言えば、ライムスターの「B-BOYイズム」やブッタブランドの「人間発電所」、テレビのバラエティ業界で言えば、「進め!電波少年」、映画界で言えば、「踊る大捜査線」あたりでしょうか。

2004年に、文芸春秋から発売された、「拒否できない日本」は私を含めた関係界隈では、「エポックメイキング」な作品でした。

関岡英之さんについて紹介

1961年(昭和36年)6月[1] - 2019年。慶應義塾大学法学部卒業後、東京銀行[注 1]に入行し、証券投資部、北京駐在事務所、国際協力銀行出向などを歴任。14年間の銀行・証券会社勤務の後、アジア通貨危機を契機に退社し、早稲田大学専門学校[注 2]を経て、1999年に早稲田大学大学院理工学研究科に入学。建築家の石山修武の研究室に所属し、2001年に同修士課程を修了。

2004年刊行の『拒否できない日本―アメリカの日本改造が進んでいる』は、「年次改革要望書」をもとにアメリカの日本への内政干渉の実態を検証。晩年は、自身の著作『帝国陸軍見果てぬ「防共回廊」 機密公電が明かす、戦前日本のユーラシア戦略』に呼応するように、日本ウイグル教会の活動にも参加。言行一致を志した、稀有な国士といえる。

郵政民営化総選挙に目の色が死んだ18歳

高校卒業後、大学までのモラトリアムの間に、この本を読みました。紹介していただいたのは、地元の母のお知り合いの方。

私は、高校3年生の夏に行われた、郵政民営化総選挙での、何とも言えない喪失感。今でも、その喪失感の根本は重層低音のように私の中に残っています。

私の父親が郵便局務めだったこともあり、元々、郵政民営化には反対でした。ただ、「離島の郵便局が」とか「特定郵便局会の利権が」とか「小泉さんが辞めてしまう」とか、どう考えても、本論と違う話に終始していたことにもどかしく感じていました。

どう考えても、郵政民営化の狙いが、ゆうちょの貯えている「貯金」をグローバルマネーゲームに投入することだったのは、火を見るよりも明らかだったのに、新聞はじめテレビのマスメディアは全くその問題を報道しません。

CMではアヒルのCMや、皇居を見下ろすように存在していたビルの家主2009年に日本生命へ売却)が延々と流れる。要は、スポンサーに配慮して、ゆうちょや簡保の規制緩和を大手メディアは発言していたいことは丸わかりでした。

ただ、一介の受験勉強中の高校生がそのようなことを言ったところで、「陰謀論だ」「思い込みだ」などと跳ね返されるのが、常でした。

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「文化こそ、付加価値の源泉である」といえる、21世紀の日本を目指した、思考実験と結果まとめの日記です。(ちょこちょこ雑談も入ります)

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